愚か者の身分のレビュー・感想・評価
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光とざえても、ほんまの光が
闇社会の掟破り、グロイ、エグイ、逃亡サスペンスかと思いきやアジの煮付けで始まりアジの煮付けで終わる、心が優しくなって観終わる映画でした
最近では、ストロベリームーンと似たような人が亡くなるのに最後は心があったまる感覚です
光、閉ざされますが心の光は明るく開ける
最後は、不安シーンで終わりますが
観て良かった
監督さんが、大阪出身なので、木南さんの牛乳のクダリ、最高にウケました😆
こっちは、牛乳で始まり、牛乳で終わるええ落ちでした笑😆
「半グレ、反社等にかかわると主人公のようになります!」全国の中学校で上映するべき!
8時30分という早い上映時間にかかわらず客席は半分埋まっており、評価の高さがうかがわれる。
主演が北村匠海で脚本が向井康介 で現代の闇ビジネスが題材なのも「黒い夏」と同じ。
しかし空気感はかなり違う。あちらはドライでシニカルだったのに対して、こちらはかなり主人公たちに感情移入させるつくりになっている。
リアルな裏社会ものというより青春サスペンス。謎が徐々に明かされていく作りは良い。
自分が薄情な人間だからそう思うのかもしれないが、主人公たちみんな良い奴すぎないか?もう少しクズな面を映してくれた方がリアル感でたかも。
戸籍売買ビジネスも売った側が戸籍を使えなくなる理由が説明されてないため「これビジネスとして成り立つのか?」と気になった。帰ってから調べたところ原作ではちゃんと説明されているらしい。読んでみようかなと思った。
何とも味わい深い
青春描写がしっかりしている
子供に見せるべき映画
澱みの底にて見た光
令和の人情物語A Tale of Humanity in the Reiwa Era
驚く様なバイオレンスなシーンも
あるけれど、
途中から、落語の人情ものか
昭和の極道人情ものを見ている様な
そんな感覚に襲われる。
ある意味、今、
この令和に存在するであろう
社会の一面を表している。
観て考えてしまったのは、
この内容が現在のリアルを捉えてるのなら
大風呂敷を広げて良いのなら
日本は、長らく経済的に
若者を見捨てて来たのではないか?
ということ。
経済的に見捨てられると、
生活が困り、
医療が受けられなくなり、
教育の機会が減り、
働き口が無くなる。
ここに描かれるのは
それらからこぼれ落ちた若者たちと
かつて若者だった者たちで、
裏社会に手を染めてしまったけれど
人としての情が捨てきれない
心が残っている者たちの物語だ。
日本語もままならず、
制度を悪用する者に支援を回す前に、
ここに描かれるような若者たちを
助ける仕組みがあってもいいのではないか。
そんな事を考えてしまった。
Though it features some astonishingly violent scenes,
as the story unfolds, I found myself feeling as though
I were watching a human drama straight out of a rakugo tale—
or perhaps a Showa-era yakuza film filled with sentiment and honor.
In a sense, it reflects one facet of the society
that surely exists in today’s Reiwa Japan.
What came to mind as I watched was this:
if this story truly captures our current reality,
then—at the risk of sounding grandiose—
hasn’t Japan, for a long time,
economically abandoned its younger generations?
When people are abandoned economically,
their lives become difficult,
they lose access to medical care,
their educational opportunities shrink,
and their chances for work disappear.
This film portrays those young people
who have slipped through the cracks of such a society—
and those who once were young—
men and women who have fallen into the underworld,
yet still cannot discard their humanity,
still carry a trace of compassion in their hearts.
Before channeling support to those
who can scarcely speak Japanese
and exploit the system,
perhaps we should build a way
to help young people like the ones depicted here.
That’s what this film made me think about.
さかなのめだま
生まれながらにして選択肢が与えられていない悲惨さ
逃げるのを諦めたと語った梶谷が逃げる決断をした瞬間が熱い。その思考...
北村匠海が一皮むけてる
「見事な脚本と見る者の想像力を掻き立てる秀逸な演出」
闇社会で暗いノワール的映画を予想していて正直あまり期待していませんでした。
しかし見終わった時には見事の予想を覆してくれました。
主要登場人物をそれぞれのパートで進む向井康介の脚本は
見進めるうちに三人の関係がにじみでてくる素晴らしいストーリー
展開でした。
また永田琴監督の不要で余分な説明を排除した演出は
見る者の想像力を掻き立てるものでした。
まだ上映中ですから多くの人に見てもらいたい映画です。
以下、私の映画評です。読んでください。
【映画評】
向井康介の脚本がいい。マモル、タクヤ、梶谷それぞれのパートに分けて撮ることによって三人の結びつきの強さがにじみでてくる見事なストーリー展開だ。
マモルのパートではタクヤとの仕事のやり取りが細かく撮られており、マモルがタクヤを兄のように慕っている。しかし組織の上の人間が「明日タクヤに会うな、電話も取るな」と言われてマモルはぽかんとする。歌舞伎町でマモルがタクヤを飲みに誘い笑いあいじゃれあいながら歩くシーンは、闇社会で働く一瞬の夢のような感覚を想像させる。そしてマモルはタクヤにこれ以上闇社会にはまるなと忠告される。
タクヤのパートでは、タクヤが危険なことに手を出す。しかし撮られるのはマモルとの出会いやマモルに食事を作って食べるマモルのおいしそうな表情だ。タクヤが何気なく手を挙げたときマモルが手で頭を覆う。マモルが今までどのような状況で生きてきたか想像させる。そんなマモルを弟のように可愛がる。しかし組織はタクヤに残酷な報復に出る。
梶谷のパートでは、タクヤが梶谷を兄貴のように慕う。タクヤは弟が病気の時、梶谷からお金を借りたが弟が亡くなり、すべてを捨て闇社会に入ってきた。梶谷は組織からタクヤについて命令を受けるが、組織を裏切る決断をしてタクヤと一緒に逃げる。逃げるため恋人の由衣夏にいろいろ手配を頼む。この由衣夏のおっとりとした、しかしきちんとしているところに梶谷は惚れている。由衣夏とまともな暮らしをしたという、梶谷の思いが想像できる。しかし組織の手は伸びてくる。タクヤはメッセージとある物をマモルに残していた。
今の世の中、簡単に闇社会に入ってしまえる。闇バイトがそのいい例だ。何か社会として効力あるネット規制等ができないかと考えさせられてしまう。見る者に何かを感じさせる、考えさせる。そのため不要で余分な説明をなくし、見る者の想像力を掻き立てる永田琴監督の演出は見事だ。ラストシーンに余韻というよりは余白がある。永田琴監督が望んでいることは、余白は見る者が埋めることではないか。
⋯⋯⋯⋯で?
因果応報
はじめは軽い気持ちでも、悪事のツケは大きくなってかえって来るものだなと、思いました。
題材のわりに、暴力シーンが少なめなのは、救いですね、(かなりびっくりする所はあります)あと、それなりに穏やかな日常のシーンも良かったです。
うん、真っ当に生きようという、当たり前の気持ちが湧いてきました。
人生やり直したいからって戸籍の売買に手を染めるという発想は普通無いですよね。
戸籍を売ってしまい、その後悲惨すぎる目に合うというのは、ドラマ「相棒」でもありましたね。
事情があるとは言え、やはり大きなツケになって仇をなしてかえってきます。
この映画は買う人、詐欺グループがメインです。
北村匠海さんは、なかなか達者な役者さんですね。
ドラマ「アンチヒーロー」とは真逆でした。
綾野剛さん、良いですね。
最近、「地面師たち」「でっちあげ」「最後まで行く」を観て、今更ながら良い役者さんだと改めて実感しました。
この作品は綾野剛さん目当てで観に行きました。
内に激しいモノを秘めながら、物静かな佇まい的な役がとても良く合う方だなと、思いました。
食事を作ったり、食べたり、恋人と電話したりのシーンは、普通にいる優しい男性って感じでした。
でも、いわゆる半グレですが。
半グレであの恐ろしさ、さらに上の本当に危険な人達は物凄いのだろうなぁと想像しかできませんが。
共感できる人物はいませんでした。
ラストシーンでは、今後どうなるのか
色々と考えてしまい、モヤっとしました。
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