愚か者の身分のレビュー・感想・評価
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裏稼業でも良い人
「ミーツザワールド」で
新宿の表層を描いていて、
こちらは深層を描いている。
「戸籍売買」に手を染めるタクヤ。
そのキッカケが悲しい。
それでも自分が誘ったマモルの世話を焼き、
マモルの行く末も案じながら、
裏稼業から抜け出そうとする。
やはり北村タクミ、
「悪い夏」でも裏稼業に加担してたが、
良い人が合ってる🤣
梶谷はタクヤの先輩だが、
組織では下っ端。
タクヤの、
マモルを思う気持ちに動かされ、
自らも身が危うくなる。
最近は綾野剛、こーゆー役が鉄板。
戸籍売買、
免許証偽造、
臓器売買、
金塊密輸、
生活保護ビジネス、
裏稼業のストレートフラッシュの中で、
いつでも闇に葬られそうな身分で、
それでも人間らしく生きようと足掻く、
等身大の若者たち。
中々破壊力と余韻の強い作品でした。
満貫です🀄️
北村くん、林君、綾野剛くん…いぃねえ。
何が幸せなのか
予告で気になって鑑賞
とりあえず見て良かった
めっちゃ好きな映画やった
主役3人の演技が全員良かった
北村匠海ってすごいってなった
パンフレットを踏まえて色々思ったのを散文的に
この映画がエンタメでありながら、問いかけてくる一面もあるのは本当に感じた
この3人はきっと形を変えて現実に存在してるし、もっと実態は悪いかもしれない
だからといって今自分に何ができるわけではないけど、そのことを認識をしなきゃいけないよなって思った
自分はこの映画のラストを全員救われないなって思ったけど、パンフレットにタクヤたち神戸組は警察に捕まったことによって救われる、やり直すチャンスを得るみたいなニュアンスが書いてあってその発想はなかったなとなった
自分はどこか映画一本で彼らの人生に終わりをつけてしまっていたんだけど、そうではなく彼らの人生は映画のエンドロール後も続いていくんだな、と
そういう意味を含めても、この映画はフィクションでエンタメの側面を持ちながらも現実と地続きで繋がっている気がしている。
92/100
年齢問わず今年ぜひ見てほしい映画です
良作だと思いますが私には無理でした
書きたい感想はたくさんある気がしますが、まとまりません。
エグいシーンの衝撃が続いていて、予備知識なしで気軽に行ったことを後悔しています。
その時はショックで席を立ってしまいました。で、トイレに行ってもうこのまま帰ろうかと挫けかけたけれど、いややっぱり2人の最後を見届けよう、と迷った末に席に戻ったら北村匠海は(包帯しつつも)まあまあ元気になっていてよかったですが。
ただ、あそこまで描く必要があったのでしょうか。もうちょっとマイルド設定にした方が多くの人に受け入れられるし言わんとしているテーマも冷静に伝わったんじゃないだろうか。
ミステリーの死体とかホラーとかも苦手ですが(苦手分野多いな私)そっちは「でもこれはフィクションだし」という葵の御紋がある。けれど本作は「歌舞伎町では実際これに近いこともあるのかもしれない」と思いながら見ていたせいで、苦しいです。
あ、私自身が苦手分野だったというだけで、そうじゃない方には骨太な良作と言えると思います。役者さんも素晴らしかったです。
どう評価していいか困るのですが、無難に☆3で。
最後に1つ疑問。
闇社会から抜け出すのは本当に大変だと思うし、綾野剛は「もう諦めた」と言ってたし、タクヤは免許証を偽造して準備していたし、そうだよねこういう世界は抜けるのが難しいんだろうと3人の行く末を考えて胸が潰れる思いだったけれど、ラストにマモルがタクシーで逃げる時のタクヤの語りで
「やつらは都会でしか生きられない。だから田舎に行け。都会に戻ってこなければ大丈夫」
(細かい言葉はうろ覚えです)
え、都会に戻らなければ大丈夫って足抜けって意外と簡単では、と思ってしまった。
歌舞伎町を根城にしている集団は全国ネットでもないから歌舞伎町の外では力がないんでしょうかね。
じゃあなんであんなに大騒ぎを・・・。
簡単に抜け出せない恐ろしい闇社会
舞台が歌舞伎町からということで…
思い出される「新宿スワン」
あの作品も闇社会
金髪の綾野剛さんを思い出される…
愛を知らずに育った3人の若者たちが
闇ビジネスから抜け出そうとする3日間の出来事を
3人それぞれの視点を交差させながら描き出す。
この下りを見ると
あの内容が3日間なの…と思わせた
3日間という短い期間であそこまでの重たい話になっていく様子に驚いている
まさかあんなにグロい場面が出てくるとは…
北村匠海くんの演技の振り幅がまた納得させられた
ついこの間「あんぱん」だったのに💦
林裕太くんは 作品を通して初めて観る
とっても素敵な目(俳優要素には大事)をしてて
可愛い弟分役でキラキラしてた
大好きな剛さんは安定感の演技👏
この作品での匠海くんと剛さんの共演も
とても楽しみだったので…
あの髪を洗ってあげるところにキュンとします😘
逃げきれていたらいいのに…と
思えたラストでした。
余韻が素晴らしい、傑作
北村匠海が凄まじい。
綾野剛と山下美月目当てに観たんですけど、どっちかと言うと。全部持っていかれましたね。
タクヤとマモルの関係性が丁寧にかつ過剰な説明なしに描写されるのが良いですね。時系列があちこち飛ぶのを「これは何年前」とか言わないところね。
梶谷も最初からどこか哀愁というか諦めに似た優しさが滲み出てました。
そうなんですよ、この三人、確かに愚か者ではあるんだろうけど、優しさとか思いやりみたいなものを失くしきれていない、それがスクリーンから伝わって来て余計に切なくなりました。魚食べてるところとか。
「悪い夏」ばりにクズ人間ばかり出てくるのでなかなか辛い気分になる作品ですけど、どこか救いのある映画でした(そう思いたい)
最後のマモルの表情もグッと来たなぁ。
嫌というほどリアル
事前に読んだレビューは本作を心温まるヒューマンドラマのように伝えていたが、いざ見てみたら想像以上にヒリヒリした作品。かなり怖い映画だった。
場面や背景はリアルだ。歌舞伎町、貧困者の寮、ネットカフェ、古アパート、コンテナ倉庫、地方のラブホテル、山奥の廃病院などが、殺伐とした空気を伝えてくる。
人物が抱える事情は更に陰鬱で、親の虐待、育児放棄、生活保護、性犯罪、戸籍売買、臓器売買、半グレなど、書いているだけで気分が暗くなる。
児童相談所に関わる私から見れば、これらは遠い別世界ではない。すぐそこにあって多くの子ども達が苦しんでいるのだ。
しかし、こうした背景や小道具を味わえるのは邦画ならでは。面白いのは登場する自動車で、綾野剛はヴィンテージ?のアメ車に乗り、彼の強さと優しさを表している。一方、半グレの首領は黒のアルファード。この車がぬっと現れるときの恐怖と絶望は半端ない。
本作はドキュメンタリータッチで社会の暗部を描き、その分エンタメとしては冷淡で「孤狼の血」のような熱狂はない。でも、そこが魅力だし、若い人は本作が伝える恐ろしさを知るべきだと思う。
物語は面白かったのだが
物語は面白かったのだがラストはあれでハッピーエンドってことなのかなぁ。
だとすれば物足りない。
このあとも作り続ける序章であるならば素晴らしい。
三者三様のこれからの人生も是非つくっていただきたい。
しかし北村匠海っていい芝居するよなぁ
予想を覆す秀作(失礼)
グロい描写が苦手で、でも裏社会の話だから当然グロい描写があるだろうな~とあまり乗り気でなく観に行ったのだけれど、これが予想を覆す秀作。
前半がなんとなくゆっくり進むので、ん~~?と思っていたが途中からグイグイ引き込まれる。
もちろんグロい部分は多々あったけれども、それをも気にさせないほどの迫力とリアルな彼らの心情がこちらに迫ってくる。
綾野剛さんが良かった。
特にファンではないけれども、この作品の彼は今まで私が見た彼の作品の中でも最高に良かった。
後半にかけては特に。
こんな風に繊細に人の心を描ける。
役者さんというのは凄い職業だなと思った。
全く期待しないで観に行ってこんなに良い作品に巡り合うのだから、映画ってやっぱりいい。
永田琴監督の次回作が楽しみだ。
ハッピーエンド?
リアルでありそうですごく良い。
愚か者になりたくてなった訳じゃなく、親がいなかったり虐待されたりで普通の生活を送れないがために裏社会から抜け出せなくなってしまった人間たちの話。
ジョージさんの金歯怖かったし佐藤さんの汚い喋り方も繁華街行ったらおるおるで怖い。
裏社会に入ったらもう簡単に抜け出せないし親しい人が搾取される側になった時の演技がとても良くて感動しました。
あとマモルもタクヤも2人の思い出を振り返りながら歩くシーン好き。
梶谷とタクヤメインの話になってから怖くて怖くてこちらも手が震えてしまう迫力。
ポスターのように3人で笑いながら逃げようや!的なものを想像してたらより重たくグロく見せつけられて、ただ3人は良い人の部分を捨てきれずに大事にしたのだなあと。
いつかタクヤとマモルが道端で会ってくれたら嬉しい。
個人的な編集点。
1回目のレビューは4.5にしましたが、1週間経っても思い出し2回目も見に行ってしまいました。
数日後原作も買ってしまい一気に読破。
意図せずずっと心に残り続けているのでレビューの点数を5に変更させていただきました。
人生讃歌
「ミーツ・ザ・ワールド」と同じく新宿を舞台にした作品が同じ週に公開されるっていうのは運命ですね。
こちらはヘビーな内容ではありましたが、エピソードがとにかく濃く、三者三様の物語の繋がりがお見事でやられっぱなしでした。
あらすじをサッとしか目を通してなかったので、ポスターの3人が同じタイミングで行動していくもんだと思っていたんですが、それが違ったのも良いギャップが個人的には生まれていました。
戸籍売買を生業にしているタクヤと舎弟であるマモルの物語から始まり、その戸籍売買がトラブルに発展していくのかなと思いきや、組織内部でのやり取りが原因で話が広がっていくというのが良かったです。
タクヤとマモルがしっかり仕事をやったり、仲良く飯を食べて酒を飲んだりするところなんかは裏社会の話とは思えないくらい良い雰囲気でしたし、マモルの過去回想はかなり激重でしたが、タクヤと共に生活をするごとに心を開いていき、タクヤと共に違う世界へ出ていくというのも良きでした。
2人で魚の煮付けを食べるシーンとかめちゃくちゃ大好きで、シンプルなおかずとご飯ですが本当に美味しそうで幸せな瞬間でした。
タクヤ視点でも過去回想で家族を亡くした過去が明かされたりとで激重かつ、マモルを裏社会に誘ったことを悔やんでいたり、なんとかこの世界から逃げ出そうと考えていたりと、良い人が出まくっていて心がキューっとなりました。
徐々に不穏な雰囲気になってはいきますが、その展開まで持っていくか…とヒュッとなる時は辛かったです。
目玉はスプーンで軽くすくえるだったり、中国人夫婦の奥さんの目の手術だったりとで伏線はあったんですが、まさかその伏線の回収をガッツリやるかつその絵面をドーンとお見せするところは流石にビックリしました。
思いっきり目から流血しているもんですから鳥肌が立ちましたし、それを病院に運んで腎臓も取って…と更なる方向性に向かっていくのでゾワゾワしてしまいます。
そこにタクヤの兄貴分である梶谷がやってきて、その姿を見て驚くのですが、感情が表に出る人なんだなというのが意外性があって良かったですし、タクヤを病院に連れて行こうとしたのを後悔して、すぐさま逃亡に切り替えるところが男らしさ全開でカッコよかったです。
ホテルで髪を洗ってあげるシーンとか優しさが滲みまくってて良かったです。
終盤の畳み掛けのクライマックスもえげつなく、裏社会との決別を決意しつつも、それを許してはくれないお偉いさんとのバトルは見応えがありましたし、人との縁を感じられる逃亡ってのも良かったですし、マモルの寂しそうな顔で終わっていく余韻込みなものもとても好みでした。
タクヤと梶谷で一緒に魚の煮付けを食べてるシーンもこれまた良くてお腹が魚を求めていました。
細かなところの伏線も回収したり、罪滅ぼしをやり切るところなんかもメイン3人の義理堅い性格が物語の暖かさに繋がっていたなと思いました。
主演3人含め役者陣の好演も今作の素晴らしさに彩りを加えてくれていたなと思いました。
とんでもない爪痕を残しつつも、どこか清涼感のある、不思議ながらとても見応えのあった作品でした。
面白い邦画が盛りだくさんで日本人としてめちゃめちゃ嬉しいわ〜となりっぱなしです。
鑑賞日 10/24
鑑賞時間 14:50〜17:10
観る前と観た後で見える世界が変わる
気を抜いてたら
闇バイトしてる調子乗った若者が、
お金パクって、組織を抜けて、友情を深めながらの逃亡ロードムービーなのかなあ、
とか思いながら見てた。
「駄目だぞお」みたいに、コツンとげんこつでもされて、逃亡するのか思ってたら、
制裁があまりにもが凄惨すぎて、劇場内も全員、息止めてるぐらい静まりかえってた。
本当に気を抜いていたから、凄い効いた。
こういう闇バイトとかへの、因果応報を啓蒙として見せてるんだろうけど、
エグかった。
最後に組織の人間も捕まるみたいな展開は、個人的には帳尻合わせ過ぎて好きじゃないな、と思ったのと、
GPSを2つも付ける徹底ぶりの組織の人間が、大事なコンテナの鍵を手下に預けるのが違和感すぎるかな。
プチ見どころは、制裁を見て驚くヒロインの、演技のチープさと、一言しかセリフのないネカフェの店長の存在感の凄い秀逸な演技ですかね。
現代社会を切り取った、意外と社会派映画かも
全313件中、141~160件目を表示













