「胸を掻きむしる様な焦燥感」愚か者の身分 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
胸を掻きむしる様な焦燥感
闇バイトの世界で稼ぎながら、一山当ててこの世界から脱却しようとする若者を描いた物語です。
アメリカのギャング映画や韓国ノアールは好きなのに、日本のヤクザ映画や半グレ映画が僕は苦手です。しかし、本作で描かれる若者の胸を掻きむしる様な焦燥感は胸に迫るものがありました。想像するだけでのけぞる様なエグい展開もあるのですが、それが物語の凄みを増しています。また、北村匠海さん・綾野剛さんが達者なのは勿論なのですが、林裕太さんのチンピラぶりが物語のリアリティを際立たせていました。
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