「アジが美味しそうだった。」愚か者の身分 にっくさんの映画レビュー(感想・評価)
アジが美味しそうだった。
昔は「君の膵臓を食べたい」の主人公「僕」とか「勝手にふるえてろ」の「イチ」、最近だと朝ドラ「あんぱん」でやないたかし役などで出ていた北村匠海くんが主人公で、
脚本が、最近見た映画(例えば「リンダリンダリンダ」や「平場の月」)でも脚本をやっている向井康介さんで
そのうち行こうと思っていた「あつぎのえいがかんkiki」でちょうどいい時間にやっていたので、観に行った。
残念な過去があって、たまたま闇ビジネスの世界にクビを突っ込んでしまった、タクヤ(=北村匠海)とマモル(=林裕太)。闇の中で必死でもがいて、友情をはぐくみながら生きているが、ついに闇から抜け出そうと奮戦した3日間を描いている。山下美月演じるパパ活女子の希沙良がかわいくて、「あれなら自分も生活に困ってたら騙されるかも」と思ったのはここだけの話。
闇ビジネスのボス ジョージの金歯がゴージャスで空恐ろしかった。
運び屋梶谷がうまくて、最初誰が演じてるのかわからなかったが、綾野剛が演じてた。最後の方で、梶谷が角膜提供のために目を負傷したタクヤの髪を丁寧に洗ってあげるところが良かった。梶谷が勧誘してタクヤをこの世界に誘ってしまったというある種の後悔もあったことだろう。でもあれで血みどろだったタクヤが浄化された。
「精一杯いきる」というのがテーマらしく、タクヤがちゃんとアジをさばき、マモルにふるまってて美味しそうだった(まさか冷凍したアジの中に、あれが隠されていたとは思わなかった)。
「あつぎのえいがかんkiki」は初めて行ったが、面白そうな映画が控えていた。
特に台湾で話題を呼んだ「ひとつの机、ふたつの制服」をそろそろやるし、また観に行こう。
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