「いわば次世代の邦画」愚か者の身分 nasucaさんの映画レビュー(感想・評価)
いわば次世代の邦画
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ヤクザ映画というとややズレそうだったので、邦画。だけど、そっち系統の邦画。グローバなジャンルでいうとノワール系と言うのかな。その次の世代というか、進化系のように思えた。
まずは俳優陣。主演の3人は受賞も納得の演技。日本映画は人材豊富だなと感じる。
あとは、この映画は構成が面白く、3人の視点の回想の繰り返し、伏線と回収を繰り返すのが面白かった。まったく新しい手法というわけでもないけど、本作にはぴったりだった。おそらくそれ故か、登場人物が良い意味で少ない。
ちょっとグロくて痛いシーンもあるので刺激は強いけども、たまにこういう痛い映画を時々観たくなる性分なので、ちょうどその時期でもあったので、満足度がたかかった。
ラストはやや余白を残した形だが、主人公たちの先行きが幸多きものであることを、願わずにいられなった。見方を変えればメメントモリのような。自分たちの日常の隣にある世界でもある。もしかしたら自分や周辺の人たちが踏み入れてしまうかもしれない。
そんな祈りのような心境が残った。
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