「愚か者だけど幸せを願わずにいられない」愚か者の身分 くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
愚か者だけど幸せを願わずにいられない
愚か者だけど、憎めない3人。
難病の弟を救うために戸籍を売ったタクヤ(北村匠海)、親に捨てられ血の繋がらない兄達から暴力を受け続けたマモル(林裕太)。この2人の兄弟のような繋がりが、寒々しい暴力と犯罪の世界で、ほんのりと温かい。そんな2人がどうなるのか目が離せない前半。そして、タクヤは殺されたんだと絶望する一幕目。
タクヤが生きており、マモルを思うタクヤを見て、自分もタクヤを引き入れてしまったと兄貴の気持ちが込み上げてくる梶谷(綾野剛)がタクヤを連れて逃げる終盤は逃げてー、逃げてーと祈るような気持ちで見入ってしまった。
愚かだし、彼らは加害者ではあるけれど、環境や世の中の被害者でもあり、彼らの幸せを願わずにいられない。タクヤが作る煮魚を幸せそうに食べるタクヤとマモル、タクヤと梶谷の姿に涙する。
あんぱんの柳井嵩とは別人の暗い目をした北村匠海、うわー、こういう子いるよね!と思わせる自然な演技の林裕太、凄みと良い人感(特に木南晴夏と話してる時の嬉しそうな様子!)のブレンドが流石な綾野剛。主役の3人の演技と関係性がとても良い。
そして、大好きな俳優さんの矢本悠馬、声だけで和んでしまう木南晴夏が脇を固めており、得した気分。
ムビチケを買っていたのに、評価も高いのに3週間しか上映せず今日でほぼ終演ということで、いつも行かない映画館まで脚を伸ばしたけれど、行って良かった!!
とても切ない気持ちと彼らに希望と未来あれと思う気持ちがないまぜになった、心を揺さぶられる良い映画でした!
ひな様
共感・コメントありがとうございます♪ ひなさんの作品背景のお話がとても興味深くフォローさせて頂きました。
映画は本当に良い作品で、あっという間に舘数も回数も少なくなってしまい残念ですが、配信などでも多くの人に見て頂けたらなと思います。
原作の続編が11日に出るとの情報があり、読みたいような、3人が悲惨な目にあったらやだな、と読みたくないような…
くまくまさま
共感とフォロー、ありがとうございます🙂
今年は邦画大豊作でスクリーンの争奪戦ですが、都内は上映回数が減った分混んでいるので、頑張ってほしいです。
今週は報知映画賞と日刊スポーツ映画賞のノミネートが発表になり、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・新人賞、すべてノミネートされました。
今日原作の続編も読んで、泣いてしまいました🥲
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