「脱皮する裸」愚か者の身分 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
脱皮する裸
一番下っ端のマモル(林裕太)の視点、次にマモルの先輩であるタクヤ(北村匠海)の視点、そしてタクヤの先輩である梶谷剣士(綾野剛)の視点という順番がとても良い。
複数のショートムービーが、最後に集結して終結する。
ひとつのエピソードをいろんなアングルから見る楽しさがある。
金歯のボス視点、希沙良(山本美月)視点、闇ビジネスの被害者視点など、他のアングルを想像する余地もあった。
取り引きし
戸籍(身分証明)を手放し
悪事に加担し
愚者に寄り添う。
鯵に込めた思いを味わう。
~~ 余談 ~~
闇を暴く作品ではない。
一番前の席で観ると、スクリーンが台形に見える。遠近法でジョージの大きさが協調されて迫力があった。
現実社会のピラミッド構造の頂点は見えないため、想像するしかない。もしかしたら三角ではなく台形なのかもしれない。
はじめまして。
視点も時間も行き来するのに複雑にならず、自然に見られる構成でしたね。
ジョージは悪の親玉のくせに中国語が堪能で有能感満載。
梶谷は中堅のワルだが、マニアックな古いSUVに乗っていて「染まりきっていない感」を表現。
ディテールも効いていたと思います。
共感ありがとうございます!
ひとつの物語を多角的な視点で観察する面白さと、最終的にそれが収斂して一本の線に繋がる面白さ、この両方が味わえる手法はクエンティン・タランティーノのパルプフィクションにも似た斬新さを感じ取りました。
コメントありがとうございます。
死んでたと思ってたら、生きてたり!!
ドキッとする場面多かったですね。
ラストのマモルの動きと表情・・・
語らずしての、見事でしたね。
コメントありがとうございます!本当に美談には気をつけろ!です!続編はほぼコケるので心配はしております…そもそも監督自身は自主企画では通らないから表現したいものに近い原作を探したと言ってましたし。
Don-chanさま
共感とコメント、ありがとうございます🙂
「アングル」って、物事を見る時にとても大事ですよね。
この原作もタクヤは主人公ではなくて、5人の視点の物語を再構築したそうです。
続編は映画の3人が主役みたいですが、原作者がDon-chanさんと同じように、楽しんで書いていたのが想像できます。
グロ耐性ゼロの私がギリOKだったのは、女性監督と女性原作者の、母性のような包容力を感じたからだと思います。
最後の刑事がパパ活焼肉の囮捜査官だったのは、最高の伏線回収でした。
「賢者の贈り物」のようなラストと、エンディングの「人間讃歌」に泣きました🥲
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