「北村匠海が凄まじい。」愚か者の身分 ケンドー鹿児島さんの映画レビュー(感想・評価)
北村匠海が凄まじい。
綾野剛と山下美月目当てに観たんですけど、どっちかと言うと。全部持っていかれましたね。
タクヤとマモルの関係性が丁寧にかつ過剰な説明なしに描写されるのが良いですね。時系列があちこち飛ぶのを「これは何年前」とか言わないところね。
梶谷も最初からどこか哀愁というか諦めに似た優しさが滲み出てました。
そうなんですよ、この三人、確かに愚か者ではあるんだろうけど、優しさとか思いやりみたいなものを失くしきれていない、それがスクリーンから伝わって来て余計に切なくなりました。魚食べてるところとか。
「悪い夏」ばりにクズ人間ばかり出てくるのでなかなか辛い気分になる作品ですけど、どこか救いのある映画でした(そう思いたい)
最後のマモルの表情もグッと来たなぁ。
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