「嫌というほどリアル」愚か者の身分 パンダさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌というほどリアル
事前に読んだレビューは本作を心温まるヒューマンドラマのように伝えていたが、いざ見てみたら想像以上にヒリヒリした作品。かなり怖い映画だった。
場面や背景はリアルだ。歌舞伎町、貧困者の寮、ネットカフェ、古アパート、コンテナ倉庫、地方のラブホテル、山奥の廃病院などが、殺伐とした空気を伝えてくる。
人物が抱える事情は更に陰鬱で、親の虐待、育児放棄、生活保護、性犯罪、戸籍売買、臓器売買、半グレなど、書いているだけで気分が暗くなる。
児童相談所に関わる私から見れば、これらは遠い別世界ではない。すぐそこにあって多くの子ども達が苦しんでいるのだ。
しかし、こうした背景や小道具を味わえるのは邦画ならでは。面白いのは登場する自動車で、綾野剛はヴィンテージ?のアメ車に乗り、彼の強さと優しさを表している。一方、半グレの首領は黒のアルファード。この車がぬっと現れるときの恐怖と絶望は半端ない。
本作はドキュメンタリータッチで社会の暗部を描き、その分エンタメとしては冷淡で「孤狼の血」のような熱狂はない。でも、そこが魅力だし、若い人は本作が伝える恐ろしさを知るべきだと思う。
パンダさま
共感、コメント、フォローありがとうございます🙂
映画.comあるあるの、通知が来ない行き違いだったみたいで、ごめんなさい。
フォローバックさせていただきました。
これからもよろしくお願いいたします🫡
琥珀糖さん
コメント有難うございます。
青春映画かと思ったら、シリアスな社会派ドラマでしたね。
感覚としては「あんのこと」に近いものがあると思いました。
こうした作品が作り続けられることを願います。
こんばんは
共感たくさんと、フォロー
ありがとうございます。
予想を覆される映画でしたね。
ジャケット写真の楽しそうな3人。
まさか、まさかでしたね。
これだから映画はやめられません。
よろしくお願いします。



