劇場公開日 2025年10月24日

「人の心が「愚か者」という身分に踏み止まらせる」愚か者の身分 ぎんのすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 人の心が「愚か者」という身分に踏み止まらせる

2025年10月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

ドキドキ

いわゆる、社会においての「クズ」を描いています。

世の中には、人の命や人生を、虫を踏み潰すかの如く平気で奪う人がいます。

いや、もはやそれは「人」ではない。

人でなし。人ならず者。

そんな世界に飛び込んだ「愚か者」たち。

結局その者たちは、人ならずな者にはなりきれなかった。

それになりきれなかった、「愚か者」で踏み止まれたことが、観ている側からしたら救いになりました。

人にあらずな者にはなりきれず、社会に適応する者にもなることが難しい。

「愚か者」という身分は、ある意味「半端者」を指すのかもしれません。

世の中には、「普通」になろうとしたり合わせようとしたりして頑張っている「半端者」がたくさんいます。

そんな人たちの努力を平気で踏み躙るような、人ならずな者の怖さがよく伝わる映画でした。

映画の裏タイトルがあるとしたら、「ならず者」がいいかもしれませんね。

痛みや怖さがある映画なので、万人受けはしないと思いますが、オススメです。

ぎんのすけ
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。