「人の心が「愚か者」という身分に踏み止まらせる」愚か者の身分 ぎんのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
人の心が「愚か者」という身分に踏み止まらせる
いわゆる、社会においての「クズ」を描いています。
世の中には、人の命や人生を、虫を踏み潰すかの如く平気で奪う人がいます。
いや、もはやそれは「人」ではない。
人でなし。人ならず者。
そんな世界に飛び込んだ「愚か者」たち。
結局その者たちは、人ならずな者にはなりきれなかった。
それになりきれなかった、「愚か者」で踏み止まれたことが、観ている側からしたら救いになりました。
人にあらずな者にはなりきれず、社会に適応する者にもなることが難しい。
「愚か者」という身分は、ある意味「半端者」を指すのかもしれません。
世の中には、「普通」になろうとしたり合わせようとしたりして頑張っている「半端者」がたくさんいます。
そんな人たちの努力を平気で踏み躙るような、人ならずな者の怖さがよく伝わる映画でした。
映画の裏タイトルがあるとしたら、「ならず者」がいいかもしれませんね。
痛みや怖さがある映画なので、万人受けはしないと思いますが、オススメです。
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