「良い意味で、」愚か者の身分 たいやきさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で、
もう観たくないです
二度と観たくない傑作という言葉が良く使われますが、まさしくこの作品に当てはまると思います
序盤からやってる事は犯罪なんだけど、
それぞれのバックボーンを知ってしまうと
もう、この人達は悪くないと思ってしまう
最初の証明写真の所で撮った、
笑顔あふれる幸せな写真を観てるからこそ、後半がさらにしんどくなる
もうやめて、もう幸せになってよ
観ている最中何度もこの言葉が脳をよぎる
闇バイトの世界の怖さもしっかりと描けている。
抜け出せようにも抜け出せず、
どんどん人格が変わっていき、
どんどん欲望が増えていく
そんな制度の中に色々な事情によって落ちていってしまった人達の話である今作は
本当に本人達が100%悪いのかと問われている作品だった
幹部達の、普通の話し方からの豹変ぶりがこの社会の怖さを増やしていた
剣士の車での逃走劇は、緊張感や、それぞれの感情描写が丁寧でとても引き込まれた
剣士のポジションが丁度曖昧な立ち位置で、そこで揺れ動く様子を綾野剛さんがリアルに演じられていました
過去編を挟む箇所も丁度感情移入しやすい所で挟んでくれていて、より作品に没入できました
ただ、観た人なら絶対に脳みそにこべりつく、あの目玉のシーン。
あそこにはちょっと不満があります
予告編を観て殴られるなどの暴力描写があるのは理解できます。
しかし、あそこまでのグロテスクなシーンをホラー演出のように、いきなり観させられたら、グロ耐性がない人はかなり厳しいのではと感じました
僕はグロはある程度ならいける方ですが、
あのレベルのグロ描写を観に来たわけではありません
映すことでとてもインパクトのあるシーンになったのは間違いないです。
ただ、映すにはもう少し観客への配慮が必要だったのではと思います
俳優さん方の魂の演技や、ラストの切なすぎるストーリー展開、
剣士とタクヤの最後の食事シーンのショットなど、映画としてとても良い作品でした
こんにちは
二度と観たくない傑作・・・
本当にその通りですね。
R 12では足りなくて、R18+の印象でしたね。
ても切ないシーンが多くて、忘れられない映画。
昔の香港ノワールの怖さでしたね。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

