「良かった!弟想いだった兄と、兄の暴力受けて育った弟。三人の生き様にエール!」愚か者の身分 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
良かった!弟想いだった兄と、兄の暴力受けて育った弟。三人の生き様にエール!
THE SEVEN 初の劇場映画作品。
中々食指が動きづらい内容作品かと思われましたが、観て良かったです。
反社の暴力団に繋がる半グレ集団。人生積んだ奴等の戸籍を買取ビジネス。そして外国人へ売り渡す違法臓器売買など。中々興味ある内容展開でした。
暴力団絡みせず、チャカが出て来てドンパチを全くしていないところがGoood!
不遇な環境でこの世に生まれ育ち、そしてこの街に流れ着いた3人の男達。
・松本タクヤ(役:北村匠海さん)
・柿崎マモル(役:林裕太さん)
・梶谷剣士(役:綾野剛さん)
彼等それぞれの視点で話展開が語られて行きます。
この世界から抜ける事は難しい。一度の甘い誘いと罠にハマり ドンドン上から利用される3人。生まれも育ちも不遇で、まさに愚か者その者。
しかし、人の持つ心の何処かに これじゃいけない、真っ当に生き様とする考えが芽生える。
それは 何時なのか。いつそれが叶うのか。
失くした想いを埋めるが如く、弟の様なマモルを何とかこの世界から守ってやる兄貴分のタクヤ。そして 彼等の想いを感じた梶谷の優しさ。彼もまた今の彼女がもたらす普通な生き方を望んだのだと思う。
不遇な生き方と、普通の生き方とは何か?
愚か者が手にする金はいつまでたっても真っ当な綺麗な金には成らない。
汚い金で暮らすと生活自体もやがて壊れてしまう。そう思うのです。
タクヤが亡くなった親から教わった魚の料理。
この心ある味が人を正しき道に導いてくれるのだと 私はそう悟った。
亡くなった弟を 心の何処かに取り戻したかったのだと そう感じます。
兎に角、俳優陣はどなたもリアルな味が感じられて素晴らしい。
金歯のジョージに、内偵の前田に。裏切りの佐藤に、そしてGPS追跡の海塚。
目が見えないタクヤと、金の流れと話展開は秀逸さを感じます。
ご興味御座います方は
是非、この男達を観に
劇場へどうぞ!!
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