「人間が人間でいるために本当に必要なもの」愚か者の身分 minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間が人間でいるために本当に必要なもの
2025年も残すところあと2ヶ月。いろんな映画を観てきたけど、今年、印象に残った映画を聞かれたら、はずせない映画に出会った。
今年も綾野剛さん、北村拓海さんはそれぞれ印象的な役柄で我々映画ファンを楽しませてくれたし、脚本の向井康介さんは年内「平場の月」でも話題になると思う。映画ファンならこの3人の名前で鑑賞動機になるかもしれない。
なので、あえて映画ファン以外の方に強くおすすめしたい気持ちで書いている。
新宿歌舞伎町。暴力団より悪辣な○○連合が幅を利かせた時代を舞台に、戸籍詐欺を生業に底辺で喘ぐ男たちのクライムサスペンス。あまり重要に感じないシーンなどが後半に効いてくるから、集中して観た方がよい。
モラルが崩壊した詐欺行為や非人道的な暴力の中で、人間が人間でいるために本当に必要なものは何かが炙り出されていく。このコントラストが切ない。
人間が生きるために必要なもの。それは他者を思いやる気持ちなのかもしれない。人間は他者との関わりなしでは生きていくことができないからだ。
エンディング曲のタイトルが「人間讃歌」と知った時、自然に涙が流れた。
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マツナミコさんのコメント
2025年10月27日
冒頭、マモルが川に流されたシャツを取りに行く時に、タクヤが「ずっと見ていてやるから!」と呼びかけてるんですよね。
それであの展開でしたから、しびれてしまいました。
ひなさんのコメント
2025年10月26日
minavoさま
共感ありがとうございます🙂
最後の刑事がパパ活焼肉の囮捜査官だったのは、最高の伏線回収でした。
「賢者の贈り物」のようなラストと、エンディングの「人間讃歌」に泣きました🥲
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