「いちばん怖いのは人間」愚か者の身分 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
いちばん怖いのは人間
本作を観て、
あらためていちばん怖いのは人間だなと実感。
ホラー映画がかわいく感じるくらい人間への嫌悪感を
抱いてしまった。
半グレ組織から闇バイトを請け負う
タクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)。
いつかは抜けたいと考えるものの、
酷いことに巻き込まれていくわけだが、
この二人もやりたくてやっているわけではないのだ。
そうでもしないと生きていけないのが悲しい。
弱みにつけこんで金を巻きとる、暴力でねじ伏せる、
人権無視、人の命なんて何とも思っていないなんて、
とんでもないなと思う。もう人ではないと思うのだ。
こういう作品では、とんでもないなと感じた
『狐狼の血 LEVEL2』、『ファミリア』あたりを
思い出した。
タクヤが眼球を抜け取られ、さらには腎臓まで取られよう
とする最中、懸命に助けようとする梶谷(綾野剛)には心が
震えた。半グレ組織が警察によって一掃されるなか、
関西まで逃げおおせたタクヤと梶谷。
そして、タクヤから託された金と頼まれごとを終えて、
橋の上から何かを思うマモル。
そのエンディングには微かな希望と光を感じた。
タクヤとマモル、タクヤと梶谷、
それぞれブラザーフッド的な意味合いも感じた。
食い入るように観たので
映画としては良い作品なのだが、
どうしてもフェイバリットにはならないし、できない。
だが、永田琴監督の手腕と俳優陣は心から賞賛したい。
特にマモルを演じた林裕太は今後も楽しみな俳優だ。
ひでちゃぴんさま
共感ありがとうございます🙂
最後の刑事がパパ活焼肉の囮捜査官だったのは、最高の伏線回収でした。
「賢者の贈り物」のようなラストと、エンディングの「人間讃歌」に泣きました🥲
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