「もうひと声」愚か者の身分 いとかちさんの映画レビュー(感想・評価)
もうひと声
主人公たちの追い込まれ具合というか、ヒリヒリ感というか、もうヤバい、ダメー!、どうなっちゃうのー!といった緊張感、絶体絶命感がもう少し欲しかったなぁと感じました。決して暴力シーンを望んでいる訳では無いですが、マモルが尋問されたり、タクヤが〇〇されたりと壮絶な展開はあるのですが、結末に対して「あぁ良かったなぁー」といった感慨に繋がらなかったかなと。あとタクヤが佐藤から持ち掛けられた計画に対して、裏切りを見越して手を打つ計算高さや、あんな痛い目に会わされてるのに達観したようなところがなんか現実味が無かったかな(兄貴と慕う梶谷が側にいたからでしょうか?)
でも、こういう映画好きです、若者達が世の中や何かに抗いなが生きて行く群像劇。
ちなみ、希沙良を尾行してたり、マモルの部屋の様子を伺ったり、エンドの方でマモルを走って追っかけたのは実は刑事さん?。終わりに再登場の轟さんから察するにそう思えてきたけど、そうだとしたらストーリーへの関わり具合としてもう一つだったなぁ。伏線が感じられなかった。
終わりは3人のこれからがすごい気になる、思いを馳せるエンディングでした。
マモルは橋の上で何を考えていたのだろう…。梶原とタクヤはどうなるんだろ…。
原作では11月に続きが発刊されるそうで、是非映画でも観たいと思いました。
追加
タクヤの弟の葬儀のシーンで、
タクヤ越しのカットでは参列者が多そうに見えたけど、次の引きのカットでは梶原と2人だけの参列だった。タクヤの境遇、不幸さがヒシっと伝わってきました。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
