「【"各々の罪滅ぼし。そして、裏社会からの脱出。"今作品は様々な理由で裏社会で生きる三人の男が”ある恐ろしい出来事”を切っ掛けに、真っ当に生き始める様を描いたヒューマンストーリーである。】」愚か者の身分 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"各々の罪滅ぼし。そして、裏社会からの脱出。"今作品は様々な理由で裏社会で生きる三人の男が”ある恐ろしい出来事”を切っ掛けに、真っ当に生き始める様を描いたヒューマンストーリーである。】
- 今作品は、作品構成、演出、ストーリー展開が秀逸なる作品である。-
◼️"ある理由"により、戸籍売買の仕事を始めたタクヤ(北村匠海)。ターゲットを絞り、戸籍を買い"二年で返す。"と嘘をつきマアマアの金を渡し、指示役の佐藤に渡す。タクヤは、簡易宿泊所で出会った両親の居ないマモル(林裕太)を、自分の仲間にする。そんなタクヤも、嘗て運び屋の梶谷(綾野剛)から、裏社会に誘われていたのである。
<Caution!内容に触れています。>
・今作品は、物語の進行が三人の過去と現在を交互に描いている。タクヤ(北村匠海)が、簡易宿泊所で出会ったマモル(林裕太)を、"ある理由"の原因である彼の弟の様に可愛がる姿。
・そんなタクヤも、嘗て、運び屋の梶谷(綾野剛)に、裏社会に誘われているのである。
・タクヤが、マモルに鯵の煮魚を作るシーンが、最後半にキーになる構成も上手いし、彼が"知っているか?鯵はドブ川でも取れるんだぜ。"と言う台詞から、彼が弟と両親からキチンと育てられて居ない事が類推出来るし、彼の煮魚が旨い理由が分かるのである。
・タクヤが、佐藤を"叩き"一億円を奪うシーンからの展開は物凄いのである。彼はアッサリと捕まり、中国人の盲目の老婆に角膜を売ろうとする佐藤の上役の総金歯のジョージに襲われ、両目をくり貫かれた姿で見つかるシーン。
その前に佐藤と食事をするシーンで佐藤が"知っているか?目玉は簡単に飛び出るんだぜ。"と、言いながら煮魚の目玉を口にする演出が効いているのである。
・タクヤから更に中国人の老婆の糖尿病の夫に腎臓を売る為に、彼を病院に連れて来る指示を受けた梶谷が、自分に尽くす優しいホステス、ユイカ(木南晴夏)との生活で、細やかな幸せを感じていた故か、タクヤを裏社会に引き込んだ罪滅ぼしか、"めんどくせーな。"と呟き、タクヤと逃げる過程はハラハラするが、梶谷がタクヤをラブホテルで手当てするシーンは、沁みるのである。
・又、タクヤが"自分に何か有った"時にマモルにアラームメールを打つ依頼をしていた、嘗て戸籍を買った男(矢本悠馬)ヘ二千万円をマモルが届けるシーンと、アラームメールに書かれていた内容"一億円ある。二千万を男に渡し、残りはお前が使え。中卒でもこれだけあれば、商売が出来るだろう。"と書かれた文章も、可なり沁みるのである。
・そして、タクヤと梶谷はユイカが教えてくれた大阪の親切なオバサンが営む店の二階で、事が収まる迄、暮らすのである。
その時にタクヤが慣れた手付きで鯵を捌き、梶谷に味付けを指示し、二人で鯵の煮魚を旨そうに食べるシーンも、コレマタ琴線を揺さぶるのである。
更にTVで流れるジョージ達が、摘発されたニュースのタイミングも絶妙なのである。
<今作品は、様々に理由で裏社会で生きる三人の男が、ある出来事を切っ掛けに、裏社会を抜けて真っ当に行き始める様を描いているヒューマンドラマなのである。>
おはようございます!
私も今劇場着いて待ちです。
てか今週当り週ですよね!
面白い作品が多いです!
これから“恋に至る病”と“富士山とコーヒー”なんちゃらです!
こんにちは!
本作良かったですよね~
3人の行く末、未来はどうなる?とか。
ストーリーの良さ、組織からのリンチからくる気持ち悪さがいい意味で観てる側を惹き込んでくれましたよね、恐らく。
後輩思いの先輩達には泣かされました。
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