恋に至る病のレビュー・感想・評価
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すごく惹かれる作品
どうしても推しの出る作品はまずは推しを観てしまい周りがみえていないので今日で3回目の鑑賞。やっと全体が見られてバックの風景も、光の具合も、演者さんの表情や目の動きも声色なども感じられました。なんで自転車をあんなにこぐシーンがあるのかはまだわからないけれど、自転車こぐシーンも距離、こぎ方、表情、目線がどれも違いそれに気づいたときは鳥肌ものでした。山田杏奈さんも長尾謙杜さんもほんとに同じ表情がない。どんどん引き込まれました。題材は重くつらい内容だけどほんとにほんとにすごく惹きつけられる作品だと思います。-0.2は何回か観ないと魅力にきづけなかったので…(こちらは0.5設定しかないので0.5ですが)
原作人気も高いので賛否が別れるかもしれませんが、俳優陣の演技や作品...
原作人気も高いので賛否が別れるかもしれませんが、俳優陣の演技や作品の雰囲気がとても良い作品でした。
長尾謙杜くんの取り調べ室での表情にゾクッとしました。
終わったときのなんとも言えない気持ち、そして、わたしは純愛だと信じたいです。でも、そう思ってる時点で洗脳なのかもしれない……。
純愛?洗脳?
ゾクゾクもワクワクもしない微妙な感じ
山田杏奈がミステリアス!
長尾謙杜を完全に山田杏奈が喰っていたと思う。
キラキラ✨恋愛映画ではないことは
ポスタービジュアルからも想像できるが、
若干サイコパスな雰囲気を纏ったケイ(山田杏奈)による
マインドコントロール的な自分の手を汚さない
殺人スタイルは、えげつない。
彼女が悪いという見せ方にもなっていないところが
実に巧妙だと感じた。
脇の中でも光っていたのはやはり善名先輩役の中井友望。
特にケイをカッターナイフで刺しまくる演技は
マジで怖い。中井友望のキャラクターとのギャップの
なせるわざだろう。
それにしても長尾謙杜の演技はかなりイマイチだった。
それから前田敦子も前田敦子っぽいキャラクターで
新鮮味がなく残念。
もっと山田杏奈が強烈な殺人犯であろうとの期待が
あったため、そうではなかったことに肩を落としたが
山田杏奈が素晴らしいので観たかいはあった。
私にとっては山田杏奈を愛で観る映画であった。
感想にならない
純愛か洗脳か
初見は純愛だと感じたが、2度目は純愛からくる洗脳なのかもしれないと感じた
景が宮嶺の消しゴムをとり自分の消しゴムを宮嶺に渡し宮嶺の消しゴムは宝箱に入れたことで景は本当に宮嶺のこと好きだったんだよと思った、宮嶺のあの精神状態で“景は僕のことが好きなんだ”と自分の中で再確認したことできっとこれからの人生ずっと景から離れられなくてずっと景のことだけを想い生きていく、景はそうさせたかったのかも知れない、純愛からくる洗脳なのかもしれない
何度観ても違う解釈があり何度観ても発見がある、観る人によって変わるところがおもしろい映画だと感じた
トンチキ
原作と映画とで両方楽しめる作品
山田杏奈という女優の凄みを、映画がまったく理解していなかった件
■はじめに:あまりに過剰な期待のもとで
公開前から「山田杏奈主演」「原作・斜線堂有紀」「廣木隆一監督」と三拍子が揃えば、そりゃあ観る方も胸を高鳴らせるわけですよ。青春の毒、恋の狂気、倫理の転覆。何かが壊れる予感しかしない組み合わせだった。
ところが、蓋を開けてみれば、構成は破綻、演出は無音、感情は無風。観ているうちにこちらの心拍が落ちていく。あれほど濃密な原作が、ここまで“薄いスープ”になるものかと、むしろ職人的興味で最後まで見届けた。
■構造の欠損:説明のない世界で、説明を求める観客
映画を通して一貫するのは「説明のなさ」。ミステリーを標榜するならば、情報を整理し、観客に“考える快楽”を与えるべきだ。しかし本作の省略は意図ではなく単なる欠落。
・なぜ宮嶺望は先輩の自殺を察知できたのか。
・なぜクラスメイトが次々に死んでも教師も保護者も現れないのか。
・なぜ屋上はいつまでも開いているのか。
これらの“説明不能の連鎖”が、物語のリアリティを根こそぎ奪っている。いくら象徴を装っても、観客は「管理の甘い学校」という現実的違和感しか掴めない。結果として、恋愛でもスリラーでも宗教譚でもない、意味の宙づり映画が出来上がってしまった。
■演出の矛盾:リアルに撮ってファンタジーを語る愚
廣木隆一監督はもともと“間”と“沈黙”の名手だ。だが今回、その手法は裏目に出た。撮影は徹底してリアル。校舎の湿気、制服の皺、朝の光——全部現実的。
なのに描きたいのは幻想的な“信仰の物語”。現実と幻想のチューニングが合わず、結果、観客はどのフレームも信じられない。リアリズムを維持するなら社会の反応を描け。寓話を撮るなら舞台を象徴化しろ。どちらもやらないから、ただの「整っているのに中身のない映像」になる。
■キャラクターの空洞化:寄河景の“特別さ”がゼロ
最大の敗因はここに尽きる。寄河景という存在が、“人を支配する特異な磁場”をまるで持っていない。原作では、景の言葉ひとつで人が動く。善意と支配、共感と操作が紙一重の領域で描かれる。ところが映画では、山田杏奈がどれほど細やかに表情を作っても、脚本が何も支えていない。クラスメイトが彼女を崇める理由も、女性刑事が糾弾する根拠も、観客には一切共有されない。
結果、山田杏奈は“演技の達人”としての誠実さを貫きながら、物語の空洞に吸い込まれていく。演技が良すぎて、逆に映画の貧弱さを照らしてしまうという皮肉。
■演技と構築の乖離:観客の「共鳴する権利」を奪った
映画が面白いと感じられるのは、観客が物語の中で“誰かと呼吸を合わせられた”ときだ。だが本作では、登場人物が何を思い、何を恐れ、何を望むのかがわからない。感情の橋がどこにも架かっていない。脚本・編集・演出がバラバラに機能しないせいで、観客は「寝ている間に物語が進んだ」ような錯覚を起こす。実際には何も進んでいないのに。
■それでも山田杏奈は好きだ
それでもなお、私は山田杏奈が好きだ。『ひらいて』で見せた冷たい激情、そしてこの『恋に至る病』で、脚本の穴を埋めるように目の奥で“何かを耐える芝居”をしていた。彼女が画面に立っているだけで、「この子には本当はもっと複雑な感情がある」と思わせる力がある。そのポテンシャルを活かせなかったこの作品こそ、山田杏奈の演技に対する最大の裏切りだと感じる。
■総括:信仰になり損ねた恋、恋になり損ねた信仰
『恋に至る病』というタイトルは、“恋と狂気の紙一重”を意味するはずだった。だが映画版は、恋も狂気も描けず、ただ淡々と“出来事”だけが並ぶ。すべての死が軽い。すべての沈黙が空虚。そして、すべての象徴が説明不足。それでも山田杏奈は、この不毛な脚本の中で最後まで信じて演じ続けた。その姿勢こそ、ある意味で“至る病”そのものだったのかもしれない。
『恋に至る病』にかかる
原作読了済。
原作の小学校時代から高校時代までの間の出来事を、本作では映画の尺(とキャスト)の問題で高校時代のみ、しかも1年経たない期間の出来事として描いているので全てが唐突には感じてしまうかも。でも原作での重要なトピックを上手くまとめていたんではないかなと思いました。
主演のお2人、長尾謙杜くんと山田杏奈ちゃんの雰囲気がとてもよく作品に合っていました。2人とも外見は可愛らしいのに、どこか闇や翳りを感じさせるのが上手でした。
長尾謙杜くんは今年4作目の映画出演となりますが、本作では得意な役どころ(?)である内気な性格の役。個人的にはこういった役をやらせれば若手俳優の中では右に出るものはいないんじゃないかと思います(笑)台詞はもちろん、台詞がないところでも瞳や表情で何かを伝えるのがとても上手です。どうしたって景に惹かれてしまう宮嶺の葛藤や純粋な気持ちが伝わってくる演技でした。特に最後の事情聴取を受け、「僕はまだ景のことが好きなんです」と言いながら笑顔を浮かべているシーンは、その純粋な笑顔と言っていることの恐ろしさのギャップに思わず鳥肌が立ちました…。
山田杏奈ちゃんは流石としか言えない、圧巻の演技でした。景の仕草や喋り方がいちいち魅力的で、周りが思わず景に取り込まれてしまうことへの説得力が物凄かったです。一方で、みんなの前での景と宮嶺の前での景とでは印象が少し変わるような、そういったグラデーションの表現もとても上手いなと感じました。宮嶺の前の景は、少し子どもっぽいような、恋する少女のような印象を強く受けました。
ただ、本作では原作と違い、景がブルーモルフォの真のマスターだということが明言されないので、良くも悪くも景の得体の知れなさが増してしまっていて、本作だけ見ると宮嶺と景の関係は"洗脳"であると感じられるのかな〜と思いました。私は原作も読んだ上で"純愛"だと信じたい派です。まあ、純愛だとしても洗脳だとしても、景の宮嶺に対する感情は他の人たちに向けるものとは異なる特別なものだったのではないかなと思っています。
原作と比べると物足りないところがあるのは正直なところですが、主演のお2人、そしてクラスメイトの生徒を演じたキャストの皆さんの素晴らしい演技を堪能できる作品でした!
【"青い蝶・・。"今作品は、支配欲の強いマインドコントラー少女の、恐ろしくも切ない恋心を描いたサスペンスラブストーリーである。ラストショットは秀逸だと思います。】
◼️ある街に、内気な少年ミヤミネ(長尾謙杜)が越して来る。隣家の少女ケイ(山田杏奈)は彼の姿を遠くから見て、手に入れたくなり、イロイロな手段を使い彼とデートするが、彼女はモノレールで、彼は自転車で目的地にどちらが早く到着するか賭けをするが、彼が必死に自転車を漕ぐ姿を車内から見て、優しい眼をしながら"頑張れ"と、呟くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作品は名匠、廣木隆一監督らしい、一捻りあるラブミステリーである。
・ケイはクラスの人気者だが、徐々にその理由が分かるサスペンスフルなストーリー展開に引き込まれる。
・次々に起きる高校生の飛び降り自殺の影にあるゲームソフト"ブルーモルフォ"の存在。
・そして、ケイがそのソフトによりモンスターになっていた事が分かる展開。
◼️だが、ケイのミヤミネを自分のモノにしたかった強い恋心が分かる、彼女が残した"宝物箱"に入っていたミヤミネの消しゴムを映すラストショットは可なり切ないのである。ケイの不器用で、哀しき恋心が分かるからである。
<今作品は、支配欲の強いマインドコントラーの少女の恐ろしくも切ない恋心を描いたサスペンスフルなラブストーリーなのである。>
観て良かった作品
原作読んでますか?
駄作。原作読んだのかな、どうやればこんな作品できるんだろう。不思議。一周回って面白くなってくる。正直言って映画代が無駄です。ユニセフに募金した方がまだマシ。
原作との設定が削られている癖して、尺も短い。109分ってやる気あるのかな?って思いました。
正直鬼滅より長くなってもいいから原作の内容を再現して欲しかった。特に全部。終わってる。
皆さんは映画を観に行かずに原作と、短編集を買った方がいいです。本当に。
洗脳か純愛か…
作品、演技力に圧倒されました
ポスターや予告で書かれているインパクト強めな言葉達に負けないくらい本編もすごくインパクトの強い映画でした!
普段から恋愛映画・青春映画を観ることが多いので、この作品は公開が発表された時から観にいきたいと思っていました。
そして長尾謙杜くんと山田杏奈さんがW主演ということもあり、私の中で期待値も高かったです。
原作は映画を観た後に読むつもりなので前情報なしでの感想です。
本編を観て「圧倒された」というのが私の中で1番大きな感想です。
自殺者が増加する現代にこういった作品を作るのか…と作品性に1番初めに圧倒されました。
他人によって自分の意思を操られ自殺に至る、とても恐ろしいけれどありえなくもない話だなと感じました。
特に善名美玖利役 中井友望さんの"私には特別な才能があるの" "来世ではあんたよりもっと素敵な人に生まれ変わるんだから" というセリフには少しハッとさせられれた部分があります。
最近、自己肯定感が上がるような曲が流行っていますがこの言葉は特に現代の風潮を表しているなと感じました。
他人の紡ぐ言葉によって自分の自己肯定感を上げている、誰にでもあることなのでそこに罠があることが恐ろしいなと感じました。
主演の長尾くんと山田さんの演技にも圧倒されました。
宮嶺望役 長尾くんの取調べの場面 "僕は景を好きだったんじゃありません。今でも景が好きなんです" と言った後の笑み、これには鳥肌が止まりませんでした。
この映画を純愛だと見ている側からの感想にはなりますが、景のヒーローであり続けたい、どんな景でも好きだという景に対する強い一途な気持ちには自然と泣かされます。
そしてこの笑みが景だけを見つめるような目をしていて、観ていて胸が苦しくなりました。
寄河景役 山田さんが美玖利に刺され殺される場面で "キスして?" と宮嶺に迫りキスをする、この流れがあまりにも美しすぎて見惚れてしまいました。
正直それまで純愛か洗脳か自分の中ではっきりしないまま観ていたのですが、この景の純粋すぎる真っ直ぐな言葉と表情に 純愛だ、と自分の中で腑に落ちたところがあります。
内容的には辛く、苦しい場面ではありますが、こんな美しい描写をずっと観ていたいという気持ちにさせられました。
公開初日に観させていただき、せっかくなら…ということで舞台挨拶中継上映を観ました。
なにわ男子の長尾謙杜くんが主演ということもあり、席はかなり埋まっていたように感じます。
何度も観て自分の中の考察を深めていきたいと思った映画なのでぜひ沢山の方に観ていただきたいです!!!
いろいろ考えが巡る作品
この恋、純愛なのか?洗脳なのか?
原作とは少し違う部分もあったりして少し展開が早かったりもするけど、しっかりと描かれていたりして生ぬるくない感じがとても良かった。
原作を読んだ時から洗脳寄りの考えで居たけど、映画を観ると純愛寄りにも思えたりしてこんなにも雰囲気変わるものなのか?となるほどどちらなのかが分からなくなる作品。世代、性別、どんな人間関係をしてきたかとかでほんとに色々な考えが出てくると思うし、全部正解であって不正解なんだと思う。色々な人の考えを聞きたくなる作品ですごくおもしろい。
どんな恋愛も第三者からしたらこんな風に見えてたりするのか?とか考えたりすると、純愛なのか?洗脳なのか?って脳内でずっとはてなだらけになるからほんとに訳が分からなくなる。個人的に自転車のシーンが何故このシーンがあるのか?何故これをやらされてる?やっている?と考えたりしてたら、めちゃくちゃ怖いシーンに見えてきてしまってゾワゾワゾクゾクしてたシーンだった。素敵なシーンなのに怖くなってしまったりするのも、W主演の長尾謙杜くんと山田杏奈ちゃんの2人のおかげなんだと思う。
最後のシーンとか自分だけ取り残されていく感じがあって、原作でも同じ感覚はあったけどまた違った感覚で良かった。主題歌が流れるタイミングほんとによかった。
宮嶺も景もそこに居るのが本当によかったし、W主演の長尾謙杜くんも山田杏奈ちゃんも素敵な演技をされるからどんどんとのめり込んでいけてよかった!周りのキャストの方たちも素敵な演技でほんとによかった。
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