恋に至る病のレビュー・感想・評価
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もう少し病んでも良かった!
人を支配するということ、支配されるということ
山田杏奈は24歳。いつまで高校生役ができるのだろうか。「ひらいて」の相手方?芋生悠はとうに卒業してややゲイジュツ方面に行ってしまった(3歳年上)。本作では何カットかアップがあるが役柄ほぼすっぴんということもあり驚くほど童顔。このまま30歳まで高校生役をやって欲しい。
映画の方だが、あまり期待もせず時間が空いたので観に行ったのだけどなかなかの出来上がり。まず良いのは、出演者のセリフがキチンと聴き取れるところ。劇伴が少なく効果音もさほどない、登場人物があまり感情に流される演出でもない、というところもあるのだけど、しっかりセリフを喋らせる演技指導をしているのだろう。「ミーツ・ザ・ワールド」の南琴奈なんてほぼ何言っているか聞き取れなかったからね。
山田杏奈の役がそうなのかどうかは別として、サイコパスの高校生が登場する流れなんだろうなと思っていた(原作は読んでいない)。ところが、もちろん自殺誘導サイト「ブルーモルフォ」がキーになっているものの、これは「人を支配する」ということに取り憑かれたというか、興味を持っている高校生の物語である。考えの方向性としては病的ではあるもののサイコパスとまではいえないだろう。そこに恋愛感情が乗っかってきてまあまあ斬新というか面白い展開となった。誰もレビューで書いてないけど長尾謙杜君もなかなかの好演です。高校生役はちょっとギリギリのところだと思うけどね。
なにわ男子フィルター
不思議な後味
全体的に難しかった
奇跡を待ってたって
原作は未読ですが一筋縄ではいかないであろうラブストーリーというところが気になって鑑賞。
特典はステッカーでした。
序盤から中盤にかけての謎めく部分にはかなり引き込まれ、山田杏奈さんの好演も含めてかなり期待できたのですが、終盤にかかっての散らかり具合と全体に渡っての噛み合わせの悪さが足を引っ張ったかなと思いました。
最初は少しだけ綱渡りな恋模様かなと思っていたら、いじめが起こり、それに繋がるように自殺が起き、それの原因であろうサイトがあったりとでどんどん繋がっていくお話でした。
手にダメージがいくタイプの作品だったのは予想外で、いじめ描写では手を踏みつけたり傷をつけたりするので思わず顔を覆ってしまいましたし、いじめ描写って必要?と思える作品もある中で、今作はいじめの説得力が強くあったなとは思いました。
あってはならないんですが。
細かいところでどうしても気になってしまうところが多かったのが非常に惜しいところで、キャラクターの性格や今作の根幹に関わるシステム等々、辻褄が合わないところが目立っていたなと思いました。
ブルーモルフォは少し前にネットで流行したであろう鯨のやつをモチーフにしていると思うので、その点でも既視感があり、オリジナリティの無さはやはり引っかかってしまいました。
主人公・宮嶺がヒロイン以外も名前呼びするところはかなりキャラがブレてしまっていたなと思いました。
元々人前で喋るのも得意そうじゃなかったのに、一歩超えてからよそよそしさはどこへやら、ガンガン名前呼びするし女子とたくさんつるんでるしで謎めいていました。
景も人気者という事は分かるんですが、いかんせん周りが勝手にどんどん死んでいくので、全て景に押し付けてない?となりましたし、景のキャラクターが全く掴めない方向が悪い方に働いてしまったかなという印象です。
いじめっ子が死んだところなんかも、転落死であんなに綺麗に体も顔も残るか?と思いましたし、自殺誘導というのも、何故そうなったのかの描写が最低限すぎて自殺に納得できないところがあったのが残念でした。
割と証拠もガンガン残していたりとで説得力が薄くなってしまったのもガックリでした。
ラストシーンの消しゴムのくだりも、景の隠された異常さを出したかったんだろうなとは思いつつも、正直出てきたところですみっコ可愛い!の方が勝ってしまっていたのでその辺の印象なんかもあんまりだなと思いました。
山田杏奈さんの好演はお見事だっただけに、このキャラクター自体が負けてしまっているなと思いましたし、謎の空白が多かったのも気になってしまいました。
恋愛×殺しの組み合わせはかなり難しいなーと痛感させられつつも、挑戦的な作品だったとは思うので評価も悩みっぱなしの作品でした。
鑑賞日 10/25
鑑賞時間 10:55〜12:55
参考:キルケゴール『死に至る病』
山田杏奈さんの役柄!
山田杏奈さんは、若手女優の中でも、変わった役が多い。そして、そんな人物を演じる時、彼女は輝きを増す。
脅威の傑作「ミスミソウ」に始まり「ひらいて」「彼女が好きなものは」「ゴールデンカムイ」「山女」、ドラマでも「幸色のワンルーム」現在放送中の「シナントロープ」などなど、数々のちょっと変わった役を不思議と自然に演じこなしてきた。
そして、今作でも、彼女はよく分からない役を見事に演じてきっている。
これからも独自路線を突き進んで欲しい。
さてさて、そんな彼女の魅力とは別に映画本編がどうなのかと言うと、…何とも言えない感じ…。「だからなに?」と言う殺人(自殺)が繰り返される。
ラストも結局、彼女が背負っているものが何も見えずに死んでいく。特に山田杏奈さんが上手すぎて、彼女の気持ちが秘めたままで、何も回収されない。
いっそ、話が散逸した原因の「自殺志願者集合ゲーム」サイト(名前忘れた)の部分を思い切って削除した方が分かりやすくスッキリしたのでは?
まぁ、山田杏奈さんの芝居を観るだけで価値ありな作品です。
#恋に至る病
先が読めないミステリー恋愛
原作は未読ですが、予告から「ミスミソウ」のような過激な内容を期待していました。「ミスミソウ」ほど壮絶ではないですが、最初からかなり引き込まれました。
山田杏奈さんのミステリアスな雰囲気が素晴らしいです。なかなか先が読めなかったです。
最後の消しゴムで、ノゾムとケイの恋愛が成立していたと思うと本当に切ないです。
山田杏奈さんのこんな感じの学園映画をまた観たいなあ。
山田杏奈ちゃんが可愛かった。
考察系がお好みなら
恋は洗脳
男女問わず誰からも好かれるJKと、転校を繰り返し他人と距離をとるタイプの転校生の恋愛劇と彼らの周りで起きる不穏な連続死の話。
件のJKの家の向かいに引っ越して来たボーイが登校し、みんなの前での自己紹介もモジモジ君…と思ったら、窓際最後列のギヤルが助け舟を出して巻き起こって行く。
単にラブストーリーだったら絶対見なかったであろう作品だけど、風船ガールが布石になって始まる恋愛模様…からの暴君登場に対して私にまかセロリ。
…と思ったら速っ!蝶の羽化も速かったけど…と期待通りどんどんサイコな色が強くなって行きなかなか良かったんだけれど、ホクロパイセンのほくそ笑みから急にえっ?ただの恋愛映画だったの???そんなカッターでそんな訳…アホくさっ!
そしてその後の警察でのくだりもなんじゃそりゃ…。
とはいえ、尺の9割消化までかなりドロっと愉しませてくれたし、最後までドロっとなキャラもいたしでなかなか良い感じ。
個人的にもっとヘビーな演出をしてくれたらと思ったけれど、ターゲットであろう若い人たちにはそういうのはキツイのかな…。
中盤あたり理解難しいです
ラブストーリー目当てで行くなら、普通に心が病みそうな映画でした。
序盤の学園生活とかゆるい雰囲気はのほほーんとしますが、
中盤から一気に闇深い展開に。
主人公のみやみねとけいに終始スポットが浴びる映画となって、脇役は疎かになりがちな映画なのですが、他の脇役がかなりの頻度で死ぬ作品です。
ぶっちゃけ、xxが死んだ、、とか言われても、「誰だっけ?」って思うことが多かったです。
あとは各人の心理も深ぼった展開になるのですが、あまりに感情移入もできないので、サイコパス多いなーって感じで終始観てました。
ただ、最後の方の展開は読めませんでした。
良い意味でも悪い意味でも、終わりよければすべてよしといった話でもあるかなと思います。
他にも前田敦子役の刑事が意外とハマっててよかったです。
個人的にはずっと序盤のような青春モノのラブストーリーのがよかったかな。
ラブストーリーって謳われてもなぁ…
キュンとする話かと思って入ったら、サイコパスな話だった。後で粗筋みたいな読んだらピュアなラブストーリーって書いてあって…どの辺が!?と盛大に困惑。
どうにも、脚本がズレてるように思えて…タイトル通りな展開を見せるものの、焦点がズレてるような気がしてならない。ショッキングな内容な事もあって、そこを押し出したい事は分かるのだけど、その裏側や経緯を納得させてもらえないと???が蓄積されていくだけだった。
カット割ってかアングルも凡庸で、何を訴えたいのか掴みきれなくて嘆息する。
まぁ、勘違いして入ったもんだから、ずっと「なんだコレは?」って感じてはあったのだけど。
予算がなかったんだろうなぁってトコが随所に見て取れる作品でもあった。
先輩が飛び降りる長回しのカットだけは良かったなあ。
その後のヒロインの台詞がわざとらしくて萎えたけど。
思春期特有の真剣さを克明に描いたとも言えるけれど、それはだいぶ肉親レベルで好意的な意見だと思われる。
呪われた学校かと
まず、訳分からんくて面白かったです。
ただ最後がツッコミどころ多くてうーん。
警察も何をやってるのかうーん。この作品の中の警察はそういう仕様になっているのだと思い込んで消化しています。
Kの洗脳なのか純愛なのか論争は純ではないけど特大の愛ではあるのかなと思いました。
長尾くんの冴えない演技も良かったです。
モノレールのシーンなんかは心の距離を表したりしてるのかなーと勝手に考察してしまいましたが、深読みしすぎたかなと思うオチの付け方でした。
監督が好きなので見に行きましたが何か恐ろしいものに呑み込まれてしまいそうな雰囲気が今回も出ていて好きです!
山田杏奈ちゃんの不気味な怖さがある高校生役大好きです。
作間くんとやってた「ひらいて」もよかったですが今回も素晴らしくて好きな女優さんの1人です!
ネタバレっぽいですが本当に最後まで見るとこの学校呪われてるやろ、と突っ込みたくなります。
うーむ
純愛かなぁ
転校が多いため、クラスメイトと深い関係にならないようにしてきた内気な高校生・宮嶺望は、転校先の学校で、皆んなから好かれるクラスの人気者・寄河景と出会った。これまでは周りと距離を置こうとしてた宮嶺だが、たまたま家が隣同士になったこともあり、景は明るく接して望との距離を縮め、2人は一緒に話すことが多くなった。景と親しそうにしてた望は、それが気に入らない同級生の根津原達からイジメを受け、それを知った景は憤慨した。そんなある日、根津原が屋上から飛び降り自殺し遺体となって発見された。さらに、その後も女子生徒、男子生徒と次々に同級生が亡くなり、宮嶺は景が何か関わっているのではと思い、彼女に聞くと、私が殺した、と言った。しかし、彼女を思う気持ちから誰にも言えず・・・さてどうなる、という話。
人の行動を操れる能力が有るのかと思い、ファンタジーか?なになに?と興味深く観れた。
あれくらいで人を殺すか?とは思ったが、景はそれくらい人気者だったという設定なんだろう。
刑事はあんな自白に期待するような捜査じゃなくてもっと科学的にすればいいのに、とは思ったが。
純愛か洗脳かという問いかけがあるが、純愛かなぁと思った。
望役の長尾謙杜はいじめられてた時の耐える表情が良かった。景役の山田杏奈は特別可愛い訳じゃないけど、相変わらず表情や仕草が魅力的だった。
刑事役の前田敦子も上手かった。女優になって最初の頃はイモ芝居だったけど、最近は感情表現や仕草なども上手いなぁと思う。
同じ高校に通う学生役の醍醐虎汰朗はイジメ役が良かった。
中井友望、上原あまね、小林桃子、井本彩花など、女優陣はみんな可愛かった。
全142件中、21~40件目を表示
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