「「恋に至る病」を患ったのは」恋に至る病 yuさんの映画レビュー(感想・評価)
「恋に至る病」を患ったのは
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長尾くんと杏奈ちゃんは原作から出てきたかのような、本を読みながら想像していたイメージのままの宮峰くんと景ちゃんでした。
ただ、正直に言うと原作を読んでいてある程度どんなストーリーなのかを知っていないと一度で内容を理解するのはかなり難しいんじゃないかなと感じました。
映画では受け取る側に委ねてくれているような部分があるからこそ、自分の中の正解を求めて何度も観に行きました。
それなのに行けば行くほどまた違った解釈もできて正解が分からなくなったりしましたが、「純愛」と「洗脳」は正反対のようでいてとても似ているので、二人の関係は「純愛」でもあり「洗脳」でもあるのかな、なんて思ったりもします。
宮嶺くん、景ちゃん、どちらに感情移入して観るかでも「純愛」なのか「洗脳」なのか感じ方が変わってきます。
一見、景に出会ったことで運命の歯車が狂ったのは宮嶺のように見えて、実は宮嶺に出会ったことで「恋に至る病」を患ったのは景のほうだったのかもしれないな、なんて思います。
もしも二人が出会わなければ、それかまた違った環境で出会っていれば二人で幸せに生きていける未来があったのかな、なんて思っても。なぜだかそんな未来は想像できなくて、どうしたって出会ってしまう、このような関係になる二人だったのかな、なんて思ってしまいます。
長尾くんと杏奈ちゃんの演技を堪能できて満足でした。
私は映画もとても好きですが、原作が本当に素晴らしいので読んでいない方には読んでいただきたいです。
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