DROP ドロップのレビュー・感想・評価
全68件中、21~40件目を表示
キャストが良い!💖
脇の脇まで良いキャストたち!監督さんの人徳なのかなあ(*^^*)
『ハッピーデスデイ』の底抜けに怖くてハッピーな感覚が好きで、朝7時40分の回(某鬼アニメに追いやられ笑)観に来ましたが、超大満足!!!!!
パンフレットで監督さんのインタビューにもあったように『少し大人になった』作品に感じました。
トラウマを克服する前向きな内容、ワンシチュエーション(+1)、緊迫と主人公の機転、応援したくなる出演者たち、落ちていく小道具たちのオープニングクレジット、後半のアクション、そしてラジコン!!!からのハッピーエンド、と、いやあ、映画館でたっぷり楽しませていただきました!
ボクは特にバーテンダーのカーラがお気に入り🎵あんな頼もしいバーテンダーがいるバーなら行ってみたいな🎵
最後に一言。
『妹、タフ❗️👍』笑っ🤣
質素なスリラー
AirDrop機能の仕掛けがキラリと光る技巧派短編ミステリー
とある事件により夫を亡くしたシングルマザーが一念発起で、マッチングアプリで知り合った男性と初デート。彼の予約した素敵なレストランで、嬉し恥ずかし緊張感の中、楽しい会食に洒落込むはずだったが…。
突然、彼女のスマホにAirDrop機能で強制的に送られてきたのは、幼い息子が留守番する自宅に押し入った強盗の映像と合わせて、会食相手の男性の殺害指示だった。
AirDrop機能が使える半径15m以内にいるレストラン内の人間の誰かが犯人、というフーダニット仕掛けのサスペンスミステリー。用意周到な犯人一味は、隠しマイクや隠しカメラを駆使しているため、ヒロインが機転をきかせてそう易々と彼らを出し抜くことはできない寸法だ。
さらに容疑者となるレストランの客たちはどれも癖が強いキャラ揃いなので、こちらも犯人を特定できず、それなりにハラハラしながら観ることができたかな。
主要となる登場人物たちの背景がちゃんと描かれているので、それぞれの行動理念にも違和感なく、95分間、最後まで楽しむことができました。
肝となるAirDrop機能を使った仕掛けは新鮮味もあり、興味を惹かせる良いアイデアだなと感じた次第。見知らぬ人からAirDropされた実体験はないものの、あり得そうと思わせたら企画勝ちですよね。
SHOTS
スマホのドロップ機能を用いたシチュエーションもの。
次の用事までの隙間時間にジャストミートだったので飛び込みで観たのもあってあらすじほぼ知らずでした。
前半のかったるさは前振りの如くの勢いで巻き返していく後半が超楽しく、前半もバッチリ繋がっており、時間もコンパクトにまとめられながらド派手な絵面もあったりとでとても満足できる1本でした。
日本でいうところの「スマホを落としただけなのに」のスマホを落としてない、けど機能をうまく使われているといった感じで大雑把ながらもエンタメには仕上がっていて良きでした。
マッチングアプリでマッチングした男性と食事をするために高層階のレストランへ向かったバイオレットがスマホのドロップ機能で脅され、その男性をどうにかこうにか殺さないといけないという状況になるというある種の密室空間でのハラハラ感は満載でした。
ドロップ機能でいちいち送ってくるのはめんどくせーなとは思いつつも、頻繁に送ってきすぎてワンチャンバレかねないし、バイオレットがかなり目配せしていたからバレるで?と思ったり、スタッフが陽気すぎてちょい邪魔に感じてしまったりと前半はかなり思うところがあって大丈夫かな、持つかな?なんて思っていました。
SDカードをぶっ壊せーとか薬を盛れーとかまどろっこしい時間が多くあるのも特徴的で、犯人サイドがそういう人を雇ってやりなよなんて思ったり。
ただ徐々に犯人サイドの考えが分かってきてからのバイオレットの機転の利き方が冴えてきだしてどんどん面白さが増していきました。
ジジイが黒幕だと分かってからのスピード感が凄まじかったです。
煽り散らかすジジイにカウンターを喰らわせたかと思いきや、ジジイもバリバリ対抗してくるし、かと思ったらバーテンダーのお姉さんが加勢してくれるし、かと思ったら窓際までジジイを追い込んでどうするんだろうと思ったら高さを活かした風速でジジイを地上まで突き落として叩きつけるとかいうド派手な絵を見せてくれて心の中の少年が狂喜乱舞していました。
そこから爆速で自宅に帰ってもう1人の犯人をぶっ倒すパートの室内アクションは見応えがありましたし、だいぶやられているであろう妹もめっちゃ応戦してくれますし、息子が最後の最後で特大のアシストを決めてくれたりと見応え満載で思わず拍手してしまいました。
めちゃめちゃハッピーエンドで終わっていくのもスパッと1本終わったようで個人的には満足度が高かったです。
こういう小さい規模ながら絵面がド派手な映画もたまんないっすね〜となりました。
鑑賞日 7/15
鑑賞時間 16:05〜17:55
合理性を求めてはいけない
純粋に緊迫感だけを愉しめばいい…のか?
だったらハッピーデスデイのように徹底的にふざけた設定にしておけばいいのだが。
それにしても、これだけコスパが悪く成功確率の低い殺人も珍しい。
犯人は深く傷ついた女性を再び愛に向かわせるためだけに、異様に手の込んだ殺人計画を立てた…なんてことはあり得ない
Toby, nice assist!
ハッピーデスデイが好きすぎるので、見てきました。
Dropは何のことか知らなかったのですが、Air Dropのことですね。
Air Dropで脅迫されて、強要される話です。
だいたい、全部ネタバレになるので、概要しか言えません。
感想にもなりません。
主人公は小さい穴を探して現状を打開しようとしますが、常に八方ふさがりで抜け出せません。キャストが全然誰か分からないので、犯人も予想が全くつきませんでした。
複線が細かくはってあり、後半で回収されて行きます。
無駄なシーンがないので、小気味よいです。
SNSがないと成立しないモダンな話です。スマホなんで持たなきゃいいのに。
時間も見近いし、グロくもないので、サスペンスが好きな方皆さんにお勧めできます。
最先端技術の引用と危険性喚起のリアルタイムストーリー
ラスト20分の見ごたえは有りましたが、全体的にはごく普通の「巻き込まれ系・考察系」エンタメ作品でした。
面白かったとの印象は残念ながら持てなかった。
レストランの高級感ある故のリラックスした音楽や空間と、緊張感のある状況のバランスがうまく融合せず、眠気にも襲われてしまいました。
残念な理由は主に以下の通りです。
まず、「ドロップ機能」を理解していないと、感情移入するまでに無駄な考察を抱えながら見続ける時間が有った。
そして、バイオレットを「暗殺」の実行者として確定した犯人側の危機管理があまりにも曖昧だった。
標的(バイオレットもヘンリーも)が一般人だったら、思い通りに動かない不測の事態の危険性が大きすぎるはずだし、バイオレットの抵抗方法と抵抗の諦め方(いったん冷静になる)も、ヘンリーの気が付く範囲と気が付かない範囲(命が狙われる危機意識が薄すぎた印象)のバランスなども不可思議に思え、犯人の脅しも緊迫感や恐怖が曖昧で観入ることができなかった。
過去のトラウマと人質がバイオレットのすべて(危機意識の向き方やどう行動するか)をコントロールする要とし、犯行を完遂しうると結論付けたブレインがあまりに無謀だし、対処方が杜撰だと思えた。
同時に、一般人でしかも過去の出来事から息子を命よりも大事にしている人物像の人間が、事態に対してあまりに冷静に(意識ではなく行動そのもの)様々な対応をしていたことに疑問が生まれた。その行為はITに支配された現実感ではあまりにも普通な試みなので、犯人にばれるリスクが高すぎる。
「錯乱」で処理しては成立しない物語だし、そんな人物だったら「救援要請」がことごとく失敗してしまったら、暗殺実行をすると思う。なので、そんな主人公を上手く牽引する第二の主人公的な登場人物が必要だったかもしれないと思えました。
本来ならあっさり息子が殺されててもおかしくは無かったと思えるが、結局そんな事態に度々直面した犯人側の行動がどこまでも優しすぎたので、標的以外殺したくない気持ちが強すぎるような気がする思いが私の中で強く芽生えてからは、物語の緊迫感がさらに薄れてしまった。
似たような作品では私の中では「ニックオブタイム」を連想しました。
「ニックオブタイム」の方が、巻き込まれる理不尽や犯人の目を盗んで必死に抵抗を繰り返す手法と見せ方、犯人側の人質の扱い方、フィクションなりの理にかなった行動やラストの緊張感が上手かった。
もう一つは「フォーンブース」。
「フォーンブース」も絶賛するほどの緊張感や臨場感が有ったわけでもないのですが、小空間のクライムサスペンスとしてはまだ「フォーンブース」の方が緊張感は有ったと思えます。
妹は途中で報復として殺されたのかと思いきや気絶していただけだし、その妹の回復の時間軸も都合がよすぎだし、最後の最後に犯人が息子と妹を手にかけようとしたラストの息子の逃亡や妹の対応、犯人の射撃の下手さ、バイオレットの救出に向かう時間的に到着が間に合うのかどうかの問題や危機感も、ちょっと勢いまかせで臨場感が無かった。
結論的には、あの小空間(レストランと自宅)で、最先端の技術や機器を犯人に支配されていた状況下のクライムサスペンスとして物語の構成をうまく成立させる事が、かなり難しかったのかもと思えました。
犯人考察に対するネタばらしも、「実はそう見せていた」を思い起こさせ驚かせるような映像がひらめかなかった。
なので、ご都合的な展開に見えてしまいました。
暴露阻止をする巨大組織?としての犯人側の関係者人数や最先端機器による支配的な知能犯行を思わせる描写も物足りなかった。
ラストのアクションや見せ方は面白かったので、あくまでエンタメのよくあるクライムサスペンスとしては、面白いかもしれません。
個人的には、普通のエンタメ物語でした。
ヘンリーが良い奴
5歳の息子のいるシングルマザーのバイオレットは夫の死に直面し、まだそのトラウマを乗り越えられずにいたが、マッチングアプリで知り合った男性ヘンリーとディナーに行くことになった。高層ビル最上階の高級レストランの夜景の綺麗な窓際席で食事と会話を楽しんでた彼女のスマホに、誰かからドロップメッセージが届いた。内容は、目の前にいる男を殺せ、逆らえばお前の息子を殺す、という脅迫だった。ドロップの通信圏である半径15メートル以内から監視され、スマホはハッキングされてしまい警察への連絡も出来ず、絶体絶命の危機に追い込まれたバイオレットは・・・さてどうなる、という話。
写真や動画のエアドロップは良く使うから、あんな感じでメールを送る事が出来るんだろう。ドロップメッセージはした事ないからよくわかんないです。
しかし、半径15m内の皆んなが怪しいとなるとデートどころじゃないと思うが、言うに言われず、ドキドキしながら観てた。
ヘンリーが良い奴過ぎ。
バイオレット役のメーガン・フェイヒーが上手かったと思う。
夫のDVが我が子に向けられた時、母親は子どもを守ろうとするだろう。自殺か他殺かなんてどっちでも良い様に感じた。
DROP ON
ドロップ機能というものすら知らなかったが、設定が面白そうだったので鑑賞。
有効範囲から同じレストラン内の客や店員が全員が怪しく見えて…という緊張感はなかなか。
ただ、犯人の行動はツッコミどころ満載。
まずいくつもの監視カメラや盗聴器から主人公に気付かれず監視を続けるのがベリーハード。
助けを求めようとする主人公を確認してから行動に移すまでにメッセージで制止する異常な早打ち。
相手の女性は仕込み(まさか本当にデートしてないよね)だろうが、振られて目立つ意味は?
それ以前にわざわざ主人公に接触した理由は??
通報を取りやめたのにピアノマン殺したら、警察が来たりヘンリーが場所を変えるリスクが増えるだけなんだが。
動機のない主人公に殺させるなら事故死に見せかけても怪しさは大差ないし、後者の方が手軽じゃないかな。
主人公は主人公で、SDカードを盗めという指示に対して何故か中身まで確認する。
すべて監視されていると分かってからも迂闊な行動を取りまくり、なかなか懲りる様子がない。
更には自宅に仲間がいるのにレストラン側の犯人(これも一人とは限らない)を直に告発。
挙句に毒が効く前にネタバラシする阿呆さ加減。
お札をサラダに仕込めたことからスタッフ側にも共犯がいなきゃおかしいが、何もなし。
予告見て「どうやったらこんな状況になるんだ」と思ってたが、ビルからの落下は撮りたかっただけだよね。
ヘンリーさんいい人過ぎるしタフ過ぎる。
バーテン女性や妹もめちゃくちゃ身体張ってくれてるんだから、息子以外ももう少し気にしてあげてくれ。
見てる間はハラハラしたし、設定もラストの雰囲気もよかったので、脚本をしっかり詰めてほしかった。
ドロップってそういう意味だったのか。
すんません、私も比較的アナログ人間でして。ドロップってのがよくわかっていないんですけど。作品は面白かったなぁ。見事なまでに出て来る俳優さんを存じなくて恐縮ですけど、みんな善人にも悪人にも思えてくるという。個人的にはウェイターさんとかバーの女性とかピアノマンが犯人でなくてホッとしました。サクッと見られる娯楽作ですね。
安定の娯楽作
犯人の命令に従いつつ、犯人捜しのドキドキ感
単純明快!面白かった!
怒涛の展開‼︎ハラハラドキドキが止まらない‼︎
誰が犯人なのか予想しながら観てたけど
分かんなかった‼︎
この手の作品は全員怪しんじゃうから
ラストはビックリした‼︎
犯人が分かるまで退屈という事はなく、犯人からの要求をどう対処していくのか、どう助けを求めるのか、犯人は誰なのか予想していくことが面白くずっと観入ってしまう‼︎
さらに主人公の過去がだんだんと明らかになっていくのも面白く、それがさらに作品に入り込めるようになっていました‼︎
犯人からの要求を背景に映し出すのは良いなと思いました‼︎
あのメッセージの量をいちいち携帯画面を映してみせていたらテンポが悪くなりそうだったけど背景に映し出されることでテンポ良く話が進んでいました‼︎
印象的だったのはトイレの壁が家の監視カメラの映像になる所
その事しか考えられなくて本当に焦っているのが伝わってきました
さらに犯人が判明してからの怒涛の展開には目が離せません‼︎
ハラハラドキドキ‼︎緊張感の連続‼︎
バイオレットが落ちそうになる所の迫力も凄かったし、車で走ってる時の緊張感も凄い‼︎
家に着いてからも目が離せない‼︎
最後はバイオレットの子供が超カッコよかったです‼︎親子のチームワークが最高です‼︎
犯人は今までドロップを使ってバイオレットを追い詰めてきたのに最後には自分がドロップしてやられてしまうのも皮肉が効いてて良いです‼︎
終わり方もザハッピーエンド‼︎でめちゃくちゃ気持ち良く終わります‼︎
家族のこれからが幸せになることを願います‼︎
短くてスピード感がある展開なのも良い
シグナルみたいなやつ?
初デートなのにのっけから不穏な雰囲気!?
そして皆さんペラペラお喋りで馴れ馴れしくてなんて怪しいんだろう
中年のカップル出てくるしワイン、ワイン言ってるし最上階のバーはタワーリングインフェルノ思い出した 怪しい人は推理小説方式ですぐに分かってしまいましたが、何よりも個人情報ダダ漏れなのが一番怖かった そして自分は携帯の便利機能さっぱり使いこなせてないなと思った しかし案外子供の玩具がお役立ちだったのは面白かったよ
実は〜ってもっと後で告げれば被害は最小限だったんぢゃ?と思ったけど、サクッと90分流石のブラムハウス作品、あぁそういうお話なの❢という感じで面白かった
ク○ぉ~、いつもながら犯人分からんかった。けっこうハラハラした。
レストラン入り口で最初にぶっかった男をはじめ、みんな怪しく思えて来る。
あげくは、レストラン貸しきって、初デートの相手も含めて皆んな犯人とグルなんじゃね?なんてアホなこと考える始末だが、さすがに、それはないわなと思い直す (^^)。
まさかデート相手に帰られたしょぼいジジイが犯人だったなんて驚きだよ。コイツはまったくノーマーク。
そうか、デート中にバイオレットのほうばっか見てたから、「失礼な男ね (*`Д')」と言われてたのか。
てっきり男尊女卑なこと言って切れられたんだろうとか考えてたよ。犯人を示唆するヒントだったなんて丸っきり考えなかった
まあ、後で考えてみたら、コイツが犯人じゃなかったらデート相手に帰られた場面なんて、無くてもいい話だから、逆に「アレ、何か意味有るのかな」って考えなきゃいけないんだなと思った。
ビルから落ちそうな場面とか、坊やと妹が危ない場面はハラハラした。妹は殺されちゃったと思ったら、急所は外れててヤレヤレだ。
妹が黒マスクを後ろから刺すとこなんか、
「あーもう、刺す前に声出すじゃない」とか「背中じゃ肩甲骨あってダメだろ、腹とか首を刺すんだハラとかクビを、ドラマで悪いヤツがよく言ってるだろ」と、思わず妹にダメ出し (`Д´)/ 。
妹が黒マスクの足を刺してすぐに逃げたとこも、
「なに逃げてんだよ、トドメをを刺すんだよ、トドメを」なんてけっこう盛り上がった (^^)。
あと、たかが市長の悪さの隠蔽な割には、やることが大がかり。
国家機密とか大臣クラスの話じゃないとネ。ねえ。
アナログからの反撃
気づけばクリストファー・ランドン監督の作品を観るのも4本目である。
「笑えるホラー」の帝王とでも言うべき監督だが、今回は笑いの要素はなし。どちらかと言えばヒューマンドラマに重きを置いたサスペンス作品に仕上がっている。
半径15メートルの距離で絶えず自分を監視している謎の犯人からの脅迫を受け、初デートの相手を殺さねばならない状況に追い込まれていく主人公・バイオレット。
巻き込まれ型サスペンスの王道とも言うべき脚本の中で、バイオレットという人物のバックグラウンドがちゃんと描かれて、なおかつダラダラ長くないところが良い。
ストーリーを転がす為に必要なパートと、バイオレットの心情や過去を開示するパートが同時に成立するように、巧みに計算された脚本は流石の一言。
前半に登場する小道具や過去の体験が、後半まるっと回収されていく様も小気味良い。
サスペンスのネタを長々説明するのは無粋なので最小限に留めるが、デジタルツールを駆使してバイオレットを追い詰める犯人が、「ベテランバーテンダーの目」というアナログな視点を見落としていたことで反撃される、というプロットが秀逸である。
アプリやネットワークの発達で、色々なことが効率的になった現代だけど、人間そのものの複雑さが失われたわけじゃない。
他人に「見られる」ことを意識したデジタル世界の中ではわからない、実際のやり取りが持つ情報の豊かさは今でも健在で、それは実際に相手を見て、話を聞いて、そして自分の磨いてきた感覚で察知するものなのだ。
ラストシーンでバイオレットがとてもリラックスしてヘンリーを見舞うシーン、高層階のファインダイニングとは程遠いテイクアウトのファストフードでも、2人は幸せそうである。
お互いがどんな人物か、本当の意味でわかりあえて一緒に小さな希望に向かって歩み出すようで、心温まる印象的なエンディングだったと思う。
「ハッピー・デス・デイ2U」ほどの盛り上がりはなかったが、単なるサスペンスとは一線を画す秀逸な脚本と、計算によってスリルを盛り上げる映像のコラボレーションが素晴らしい。
今後も作品が楽しみな監督の1人だ。
全68件中、21~40件目を表示