劇場公開日 2025年9月19日

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画のレビュー・感想・評価

全167件中、41~60件目を表示

3.5映像やテクニックとは別に古典映画のような領域へ

2025年10月3日
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鑑賞方法:映画館

公開はじまるまでこれがウェスの新作とは知らなかったザ・ザ・コルダ。
そして比較的最近はきっちりウェスの新作を観てはいた。決してそこまで好きではないのにやっぱり観ておかねば後で損をするのではないかと思ったりして。

で、今回は途中で寝た。疲れてたので。寝たけど寝るまではとても面白かった。展開も音楽もびっちりハマってて、アクションでありアクティブだった。おしゃれなのは確かなのだけど運動と動きがサイレント時代の監督のようで、あと、パラジャーノフのような監督味も出てきてやっぱりおしゃれなだけではない。思えばもともとはPOPな監督だと思ってたけど、どんどん様式化が深化しているのでやっぱり目は離せない。今回の日本のタイトルがなんでかブニュエルの『アルチバルドデラクルスの犯罪的人生』みたいな感じを受けるのだけど、このおしゃれさでブニュエル化までいっちゃってほしいな。

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ONI

4.5ツッコミどころが満載!

2025年10月3日
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笑える

楽しい

幸せ

淡々と少し早口で話すリーズルがとてもキュート、白い修道女の装いだけど、ブルーのアイシャドウにくっきり赤い口紅。指先のネイルも魅力的で、後半からパイプまで吸ったりなんかして微笑ましい。キラキラのパイプもオシャレ、欲しくなるぐらい。
パーセントが現代でもやんややんやの関税率に比喩してるのかな。
ラストシーン、美味しい食事をして、ちょっとお酒を飲んで一服、そんな事が『幸せ』なんだーと監督のメッセージかな。
テーブルの上には小さな骸骨、、いつかはみんな死ぬんだし、人生楽しまなくちゃね🎵
独特の色彩と真上からの画面、プッと笑いも誘ってとてもワクワクさせてくれました。

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るー

3.0マニア向けかなぁ

2025年10月3日
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楽しい

斬新

シンメトリーを多用するレイアウトや色味、早いセリフ回しなんかはいつもと同じだったけど、ストーリー展開がいつもより早くて細切れで追いづらかった。おそらく一回観たくらいじゃあキチンと理解できる人が少ないのではないかな。相変わらずのウェスアンダーソンの世界観にはスタンディングオベーションだけど、その反面あんまりわかりづらいのもどうかなぁ・・と感じてしまった。

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hey

3.5クスっと笑えるハリウッド俳優コントかな

2025年10月2日
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笑える

カワイイ

ウェスアンダーソン監督作は1本も観てないけど、ベニチオデルトロが主役だから観に行きました。

ベニチオデルトロは、よくアクション映画に出てきて、いい人か悪い人かわかんない役回りで、結果的にめちゃくちゃいい人やん!って感じのキャラがハマる役者ってイメージ。ウディハレルソンもそういう役多いけど、ウディハレルソンが陽とすれば、ベネチオデルトロは陰の魅力がありますよね。チョイ悪というか、だいぶ裏がありそうな素敵なおじさんです。なんかノラ猫というかドラ猫顔なんですよね。

そんなおじさんが、悪徳金満ビジネスマンで、暗殺者とかアメリカ中心の西側諸国に目をつけられる中、うちを飛び出して修道院に行った娘を呼び戻し、最後のダム建設事業を離脱しそうになってる支援者を説得するために自家用飛行機で飛び回る話。

冒頭から乗ってる飛行機が爆破テロに合うというハイスパートなギャグから楽しくスタート。

こないだみたバカリズムさん脚本の映画みたいに、役者の細かい演技でクスっと笑える小ネタが連続するタイプ。

有名な俳優もひとネタのコントのために使い捨てる贅沢さ。

スカヨハはまあわかるけど、トムハンクスとかウィレムデフォーとかほんの一瞬くらいの出番で、カンバーバッチはメイクでほとんど顔隠れてる😆

打ち切りになったけど、好きなドラマだった「ウエストワールド」でキーマンだったアーノルド博士役のジェフリーライトを初めてスクリーンで見れてよかった。こっそり応援してます。

なんか感動させようとかいっさい思ってない、壮大なコントを見た感じでした。

基本、チャーミングなおじさんの冒険劇として楽しめましたよ。

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minavo

5.0期待度○鑑賞後の満足度◎ 唯一無二のウェス・アンダーソン。映画以外では表現出来ない世界を構築しているという事では当代屈指の映画作家だと思う。そしてこれはなさぬ仲の父と娘の絆の物語。

2025年10月2日
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鑑賞方法:映画館

①『アステロイド・シティ』も面白かったけれども、今まで観た(『ブダペスト・ホテル』以前の作品は未だ観てないけど)アンダーソン監督作品では一番好きかも。
各キャラクターが繰り広げる会話の間の取り方(ペース)が何とも面白く心地好い。

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モーさん

3.0私は死なない。不死身だ。

2025年10月2日
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鑑賞方法:映画館

ウェス・アンダーソン。その一言で、ああそうね、と納得する。独特のウェス・アンダーソンの世界、様式美。上品で洗練された大人の動く絵本。そう、ストーリーは絵本程度(蔑んでません。むしろ単純なのにワクワクさせてくれる)。あまり深く考えず、詮索せず、子供の頃軽くページをめくっていた感覚で、きれいだなあとか、次はどうなるのぉ?ってくらいで眺めていれば、鑑賞後の気分は、いたって晴れやかに。それで十分。

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栗太郎

3.5わかりやすい?

2025年10月1日
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鑑賞方法:映画館

笑える

カワイイ

ウェス・アンダーソンの映画を劇場で見たことないなあと、半休取れたので行ってみたら
色彩やコミカルな動きが好きだ
個性的な俳優陣も面白い。
微妙な間が面白い。役者もなかなか大変だなあ。
しかし、このストーリーでわかりやすい
とは!よく分からない部分もあったので、自分の読解力の低さが情けない

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3月⭐︎うさぎ

3.5WAは森田芳光以来の衝撃!

2025年10月1日
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笑える

楽しい

幸せ

ウェス・アンダーソン(WA)作品は初めてで、キネ旬で特集を組んでくれたことに感謝したい。映画館から戻って配信で「グランド・ブダペスト・ホテル」を観てそのあまりにも個性的な表現手法に遅ればせながら衝撃を受けた。人物の切り返しバストショットを正面から捉えるのは小津安二郎チックだけれど、飛行機や列車の通路を挟んで隣座席に座った二人や並んだベッド上でのそもそも向かい合っていない二人の会話が独特で、イマジナリーラインの真上にカメラを据えて単純に180度回れ右して撮っている・・互いに上下そっぽを向いてしゃべり時々首を回して観客の方を向いてしゃべることで疎遠さとあやういドライな親密さが絶妙に醸し出されるのだ。基本的にWA作品はちょい昔を舞台にした人間関係コメディ映画が多いと思われ、たくさんの兄弟や遺産相続が定番で描かれる。今回は1950年代の仮想国家フェニキアだけれども、古風な時代の欧州のどこかで誰も実際には見ていない世界で繰り広げられるコメディは、ミニチュアを大胆に使った大きな嘘を押し通しても違和感なく許される所以。横移動やトラックアップ・バックが多用されるが、流行りの手持ちステディカムを排し三脚を据えたレールドリーに徹している姿勢に感銘を受ける。今作の主人公は常に敵から命を狙われている山師と言ってさしつかえない実業家のザ・ザ・コルダ(ベニチオ・デル・トロ)で、疎遠だった修道女の娘リーズル(ミア・スレアプレトン)とモノポリーゲームのように資金調達や鉄道などのインフラ獲得を目的とした旅を続ける。行く先々で出会うのもまともでない人物ばかりのおちゃらけコメディなのだが、最後の最後に父娘のとんでもないハートウォーム長回しシーンが待ち受けていてやられました。アーメン。

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たあちゃん

3.0アステロイド・シティにも書いたケド。。

2025年10月1日
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鑑賞方法:映画館

難しい

 ワタクシレベルではワカラナイ。。

 毎度のウェス節炸裂。
 毎度の豪華俳優陣多数出演!
 位しかワカラナカッタ。

 最近疲れているからさ。
 オリバーもハテナハテナだろーし、
 お見送り芸人しよ〜かな〜って悩んでる。。

 のに、何でウェス行くんだよ!!

 だからドMなのか!って!

 大沢たかお様行けばい〜ものを、
 今回こそは!解るカモ!なんてね。

 思ったアタシがバカだった。

 ちゃんと眠くもなたよーー(°▽°)

 唯一の救いは私、ベニチオ・デル・トロさんが好きぃーなんですよ。

 偶然にも3日から公開される
 レオさん主演
「ワン・バトル アフターアナザー」にも出てるじゃぁないですか。

 こんなに立て続けに出演作が公開とは!
 だからね。
 両方見てみたくてね。
 イッたのですよはい。

 アステロイドよりはわかったような?
 わからないような??
 面白かったような?
 そうでもないような??

 パパと娘の
 家族としての絆を取り戻す物語ぃ??
 デスカ?

 ウェス作品の中では軸はわかりやすかったのかなと。。

 けど、それにしたって。。って気持ちもありまする。。

 いつもの様に全てのシーンが独特で好きだし(色彩も)衣装や美術品などの小道具もじっくり見たい(凄そうだったし)修道女見習いなのにバッチリメイクのリーズルちゃんも可愛いし、何と言ってもデルトロをずっと見れたのはキュン♡でしたけど。

 ウェス作品は私にとっては期末テストの様な感じ。

 あ〜、ウェス19日からかぁーって何か気が重くなるw
  別に観なくても良いのに避けられない。
 そんなタイミングでしっかり6ミタあるのも運命で。
 じゃーーって。
(そして今回も見事に赤点落第。
 進級出来ないいつまでも)

 そして私にとっては
 劇場"でしか"観れない作品で、何故ならば、家だと完走出来る自信がないのデス。

 劇場に閉じ込められて"観るしかない"状況でないと観れません。

 だから今回も自ら閉じ込められに行き、途中ガクっ!!って豪快に首曲げながらですが、一応は完走出来たんですけど。。

 だけど、そこまでして行く必要があるのか、、と、思いはじめていまつ。。w

 ウェス観に行ってる私オシャレだわ。
 映画上級者だわって自己満足。

 もういいカモーー
 赤点のまま卒業するカモーー

 プロの解説とか見てみようかな。
 そしたら少しは解るカナ?
 どうですか?

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ゆき

4.0ウェス•アンダーソンが描く 20世紀のフェニキア 欲望と愛憎のザ•ザ•コルダ展

2025年9月30日
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えーと、この美術展は美術館内をゆっくりと歩いて見て回るなんてことができません。巨大な額縁は固定されていますが、その限られた範囲の中で絵のほうが刻々と変化してゆきます。その変化の様子を椅子に座ったままで楽しむことができます。変化の様子が面白いと思ったら、102分ほどの時間、それを堪能すればいいし、退屈だったら睡眠をとって疲労回復につとめるもよし、いずれにせよ、有意義な時間が過ごせると思います。

私もまあそれなりに有意義な時間を過ごしてきました(睡眠はとらなかったけど)。でも、よくわからないお話で置いてきぼりをくらってる感はありました。そもそもフェニキア計画って何? 何かのメタファー? とか…… まあでも、そこはそれ、あまり意味のないことを話を前に進めるためにだけ提示してくるのは映画ではありがちのことだから、と割り切って観てると、けっこう楽しめます。おっと思うような美しい絵がいっぱい出てきますし…… 途中からスジを追うなんてヤボなことは断念して、スクリーン上で展開する「よしなしごと」をそこはかとなく眺むれば、あやしうこそ物狂ほしけれ、てなもんでございます。

主人公の悪徳実業家みたいなザ•ザ•コルダ(演: ベニシオ•デル•トロ)が何度も殺されかけて臨死体験をするのですが、む、む、これはディケンズの『クリスマス•キャロル』か、するてぇと、ザザの爺さんもスクルージ爺さんのように真人間になるに違いあるめえ、と思って観ておりました。

終盤になってきたあたりで、劇伴にムソルグスキーの名曲『展覧会の絵』が聞こえてきます。おー、そーか、やっぱり今日は美術館に展覧会を見にきておったのだなと再認識した次第でございます。

で、とどのつまりが、ザザ爺いとその娘は幸せを掴むんですよね。幸せは身近なところにあるんだねって、メーテルリンクの『青い鳥』か、と…… チルチルとミチルは兄と妹で幸せを探して冒険旅行したけど、こっちは父と娘で冒険旅行してたのね、するてぇと、ベニシオ•デル•トロのザザ爺いは青い鳥のチルチル? なんだか幸せな気分になって家路についたのでした。

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Freddie3v

3.5相変わらずのウェスアンダーソンワールド クスっと笑いたい人向けのコメディ

2025年9月30日
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楽しい

癒される

相変わらずのウェスアンダーソンワールド
クスっと笑いたい人向けのコメディ

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4.5◇父性とハルモニア(調和)

2025年9月29日
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 冒頭で流れるのは#イーゴリストラヴィンスキー#IgorStravinsky の 《ミューズを率いるアポロ #Apollonmusagète 》 ストラヴィンスキーといえば、変則的なリズムと不協和の重なりを想像しますが、この楽曲の素朴な曲調からは、逆に不穏な旅物語の前兆を感じます。

 ウェス・アンダーソン監督の作品は、常に美しいシンメトリーや精緻な構図で彩られますが、その背景には「父性への憧れ」と「神の不在をどう生きるか」というテーマを感じ取れるかもしれません。

 本作の主人公ザ・ザ・コルダの父親像には、ただ強権的であるのではなく、欠落や傷を抱えながらも、不器用にも守護者であろうとする人間的な厚みがあります。その懐の深さが観る者に複雑な共感を呼び起こします。権力と虚無、父性の威厳と空洞を同時に纏いながら、無謀な取引の旅が続きます。

 その旅に花を添えるのが修道女でもある娘の存在です。白装束の彼女は血縁と信仰、愛情と禁欲という相反する領域を重ね合わせ、父と神を重ねてしまう人間の心理を映し出してます。

 それぞれに矛盾を内包するこの父娘の関係を精緻な対称構図や華麗な舞台装置の中に封じ込めます。しかし、その世界の均整はどこか不安定で、まるでストラヴィンスキー♪の不協和音のように、調和の裏側にある緊張感を際立たせます。

 最終的に、この映画は「父であることの困難」と「神を求める祈りの空虚」、そのアンバランスをシンメトリーな構築美と調和させる高度な物語世界を築いています。

 音楽的な不協和音の中から新たな均衡を見出そうとする試みに寄せて奏でる父性のハルモニア(調和)が漂うのです。

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私の右手は左利き

3.0好き放題やってるなあ笑

2025年9月29日
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シンメトリーと色彩設計への病的なこだわりに加えてネトフリくらいから話の展開の演出もフォーマット化してきやがりましたねウェス。

ぜんぜん嫌いじゃないけどこのままだとゴダールとかトリュフォーとか
「好きって言っときゃオシャレな映画好きに見える」枠になりそうだ。

くれぐれもイケてるサブカル男子気取りで映画デートには使わないことだね。爆死するよ。

それではハバナイスムービー!

p.s. TOHOシネマズシャンテのシアター1初めて行ったけどめちゃ良いじゃん!他のシアターもあれぐらい観やすくしてよ頼むよ!前の人の頭邪魔なんだよ…

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きーろ

4.0心温まる家族再生物語

2025年9月29日
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楽しい

幸せ

9月28日に鑑賞
「グランド・ブダペスト・ホテル」「フレンチ・ディスパッチ」で有名なウェス・アンダーソン監督作
普段のアンダーソン監督とは違い、今作は中々見易かった気がする
ただ、見易かったとは言えアンダーソンワールドは健在。アンダーソン監督特有の色使い、カメラワークは素晴らしい
ストーリーはベタな家族再生物語だが、そこにクスッと笑えるユーモアと、アンダーソン監督のスパイスが加わることで唯一無二のストーリーになっている
主演のベニチオ・デル・トロはボーダーラインソルジャーズデイ以来だが、今作も渋い顔と演技が最高だった
演技、カメラワーク、音楽、そしてストーリー
文句無しの名作

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moonlight89

5.0愛すべき合理的ではない人たち

2025年9月29日
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楽しい

この物語の登場人物は、ほとんど合理的な判断をしない。
けれど、それで失敗することがあっても悔しがることもなく、
何事もなかったかのように清々しく状況を受け入れて
次のステップへと進んでいく。

そこにツッコミを入れまくりながら見ているが、
ふと自分自身を振り返ると、コスパやタイパなど
いかに合理的であることにふだん縛られているかに気づく。

そんな現代人の陥りがちな状況を
広い空間を生かしたユニークな構図で、
シュールな眼差しで逆説的に描いている。
映像はドライだが、キャラクターに愛着を感じるのが不思議。

ストラヴィンスキーの音楽もぴったり。

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HK

3.0もう、ウェス・アンダーソン信者しか楽しめないのかも知れない⋯

2025年9月28日
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鑑賞方法:映画館

---
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、
『ダージリン急行』を彷彿とさせる、
家族の絆と再生を描き、「原点回帰した」と、
世界のメディアや映画ファンも大歓喜の作品。
---
だそうだが⋯
え〜っ?!ホンマにぃ〜???
この2作品大好きなのですが...
あれれ?
私の感覚が鈍ったのか???

とりあえず、父娘の関係の修復で良かったのかな?
ラストの人間味溢れたところは良かったけども⋯

構図や色彩、衣装、装飾、音楽、キャスティングなどなど
ウェス節炸裂で、やっぱり好みだし、もう観ない!にはなれなくて、
毎回、期待している自分ですが⋯

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』までかも知れない⋯
(本当は『犬ヶ島』までかも)

とかいいつつも、やっぱり次も期待して観に行くのだろうなぁ⋯

かくいう私が信者だもんなぁ⋯

作品とは関係ないけども、
映画館のいちばん後ろの席だと、
たまに字幕が小さかったり、白かったりで読みづらくて⋯
それも、良くなかったな⋯

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hkr21

4.0結局、計画(THE PHOENICIAN SCHEME)がなんなのか、はちゃんと教えてくれない

2025年9月28日
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笑える

難しい

ドキドキ

 でも、そんなことはこの映画の重要な要素ではない

 最初は、何の話なのかサッパリわからない。(最初は)意味不明のイメージシーンが挿入されたりして。
 登場人物のキャラクターもサッパリ掴めず、一体何をやろうとしているのかも、判然としない。
 主人公がルール無用のわがままヤロウだ、ということだけは最初からよく分かる

 しかし、だんだん主人公の気持ち(何だかわからないが、とにかく本気で何かをやろうとしていること)だけはわかってくる

 何を成し遂げようとしているのかは相変わらずよく分からないが、何やら金策(出資者との金額交渉)をしようとしている。そして次々と交渉相手を訪ね歩くのがこの映画のストーリーなんだ、とわかってくる。そして、交渉は全く思い通りにいかない

 と、いつの間にか(ひそかに)主人公を応援している自分に気づく

 あとは主人公(と娘)の成功を(ひそかに)祈りつつ、ひたすら彼らの旅路を追いかけるだけ
 こうなれば、この映画を楽しむことができる、と思います

 そういう映画です

 それを可能にしているのは、ベニチオ・デル・トロさんの圧倒的な存在感と演技であることは間違いありません

 ハンクス爺さん、デフォー爺さん、ヨハンソンおばさん(失礼!!)、カンバーバッチおじさんと、やたら豪華な面々が次々と登場しますが、それはあまり重要ではないかも知れません (いい意味で)

 きっと、皆さんギャラに惹かれて出てるんじゃないですよね。明らかに。なんだか楽しそうです

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K2

2.0傷だらけの天使

2025年9月28日
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鑑賞方法:映画館

“おもちゃ箱をひっくり返したような”というのは、いろんな要素が次々に繰り出される作品を形容するほめ言葉だと思うが、昨今のウェス・アンダーソンの映画はひっくり返しただけにとどまらず、引っかき回して踏みつぶして手榴弾を爆発させたような混乱ぶりだ(実際手榴弾がやたら登場する)。私なんぞは途中で置いてけぼりを喰らうことが多く、しっかり楽しめたのは「ムーンライズ・キングダム」くらいまで。
ベニチオ・デル・トロはずっと顔中傷だらけだし、娘役の女優は全く表情がなくて、演技力がどうこう言うようなことをさせてもらっていない。登場人物全員が与えられたキャラクターの駒として配置されている。
俯瞰でザ・ザ・コルダの浴室をとらえた絵作りなどはすこぶる印象的だ。一方、次から次へと目まぐるしくエピソードが展開し、物語を醸成する機運に乏しい。映画と言うより長めのコント番組を見せられているようだ。
肝心のフェニキア・スキームというのは何だったのか、よくわからなかった。

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梨剥く侍

3.5「高崎へ」

2025年9月27日
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知的

今年290本目。

シネマテークたかさきで。電車で2時間。3章のスカーレット・ヨハンソンのシーン面白い。遺産を娘に相続させるそこがテーマ。これから記事、レビューで知識補完楽しみ。

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ヨッシー

3.5いつものウェス・アンダーソン節だが、今回は面白さについていけなかった。

2025年9月27日
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 主演は「新藤兼人100年」のイベントで広島にも来られたプエルトリコ出身のベニチオ・デル・トロ。このほかトム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソンらそうそうたる俳優陣。
 ウェス・アンダーソン独特の世界観とパステルカラーの明るいトーンとちょっとしたファンタジーの世界、そしてあっさり人が死んだり闘いのシーンも。個別のシーンはその映像を楽しめたが、全体のストーリー展開にはその面白さについていけなかった。話す英語も私にはとても早くて聞き取れず。ネイティブが見ると面白い言い回しでもっと楽しめるのだろうが。結局、よく内容を理解せずに終わってしまった感じ。でも、お客さんは結構たくさん入っていたので、コアな映画ファンには受けたのだと思う。

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MJoe
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