劇場公開日 2025年9月19日

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画のレビュー・感想・評価

全167件中、1~20件目を表示

4.5タイトルだけだとよくわからんが、近作では飛び抜けてとっつきやすいのでは?

2025年9月30日
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もはやコマ撮りアニメであろうが実写映画であろうが、外に出てロケ撮影するのではなく撮影スタジオにセットを建てて一分の隙もなく映像をコントロールするようになったウェス・アンダーソン。箱庭的な美意識は揺らぐことはなく、観ていて息が詰まるような感覚に陥ることもあったが、本作はいささかネジの外れた親子の絆と冒険のお話という一本筋が通っているせいか、よりリラックスして楽しめた。妙な寄り道ばかりしているように見えるのも、人によっては退屈かも知れないが、そういうディテールにこそ神が、いやアンダーソンが宿っていたりするし、Netflixの短編以降、そういうムダなディティールに遊び心が戻ってきたように感じていて、本作の寄り道もいちいち愉快。まあこの辺の印象は観る側がアンダーソンに何を求めているかで大きく変わるとは思いますが。でもベニシオ・デル・トロ演じるザ・ザ・コルダが無茶苦茶だけど飛び抜けて魅力的なキャラであることは誰もが賛成してくれるのはないか。娘リーズル役のミア・スレアプレトンももともとウェス・アンダーソンの大ファンというだけあってどんなテンションの演技が必要なのか完璧にコントロールしていてみごと。

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村山章

3.5アンダーソン流の不意を衝くアクションに驚かされる

2025年9月30日
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鑑賞方法:試写会

アンダーソン一座の巡業の季節がやってきた。近年は豪華キャストが横一列に人間模様を織りなすタイプが多かったが、本作では家族、そして傍若無人さと愛嬌を併せ持つ家長が旋風を吹かせる懐かしいスタイルへと回帰。だが、見せ方や取り扱う題材は従来とやや異なる。私が驚いたのは、その鮮烈かつ独特なアクションだった。とりわけ冒頭の飛行機爆破に至っては、いわゆる大作系のカタルシス的アクションとは次元の異なる、突然何が起こったか分からなくなるほどの瞬間的演出によって機能美と衝撃、双方の効果を提示してみせる。その後も幼子が放つ無数の矢といい、突如はじまるバスケの試合といい、アンダーソン作品に単なる精緻な構図の絵巻物とは別の、動的衝動がもたらされているのを感じる。時折、展開が速すぎたり、情報量が多すぎたりして咀嚼する時間が足りなくなるが、父娘が織りなす人生を変える旅路は味わい深く、ドタバタの先に待つ風景に心奪われる。

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牛津厚信

3.5ウェス監督のやりたい事全部詰まってるんでしょ?という映画笑

2025年11月30日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

カワイイ

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Chika

4.0敷居が高そう...と恐る恐る観ましたが、コメディとして面白い!

2025年11月12日
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笑える

幸せ

斬新

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みちくさ

3.5なんとも言えぬ解放感があった。

2025年11月11日
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鑑賞方法:映画館

「グランド・ブダペスト・ホテル」ほどの快活さや「アステロイド・シティ」のような唐突さはないが、多数の芸達者たちによって演じられたコメディー。
タイトルにあるフェニキアは、地中海の貿易で活躍し、現在のアルファベットの元になる文字を見出したことで知られている。この映画で目指しているのは、ヨーロッパの基軸になるような経済圏を打ち立てることか。地図は、どうみてもフランスだったが。そう言えば、東洋人は目立たなかった。
1950年代、莫大な財産を持つザ・ザ・コルダは、血脈を中心に、鉄道、トンネル、発電など産業のインフラを整備し、一族の150年にわたる繁栄を夢みる。自分の後継者として、9人いる男の子ではなく、修道院に入っている(本当に自分の子供かどうかもわからない)ただ一人の女の子、リーズルを指名する。しかし、国際シンジケートによる資材の価格釣り上げ、襲撃などが次々と押し寄せ、分担金の調整に追われる。西洋音楽でも、150年を一区切りにすると判りやすいと昔、習ったっけ。
途中かなり寝たのかもしれないが、それでも楽しめたのには、二つの理由がある。なんと言っても、主人公が浴槽に浸かりながらオムレツを食べるところからはじまり、最後は自分で調理し、達者に皿を洗うところで終わること。もう一つは、絵画と音楽だろう。
邸宅の部屋、特に寝室にルノワールの「青い服の子供(エドモン・ルノワール)」やルネ・マルグリットの「The equator(赤道)」などの実物が飾られ、スペインの大物が「マハ作品」などを隠し持っていたことが思い出される。秘匿していた秘本なども出てくる。音楽では、最後にIgor Stravinskyの名前が大きく出るが、前半のバレエ音楽「ペトルーシュカ」、最後を飾ったバレエ音楽「火の鳥」の終曲、中盤ではバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」の合唱ヴァージョンがよかった。観客を飽きさせないヴェス・アンダーソン監督のマジックに魅せられる。

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詠み人知らず

4.0たくさんボケてくれてありがとう

2025年10月31日
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未夕

4.0平面愛

2025年10月31日
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楽しい

カワイイ

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トミー

0.5スクリーンを眺めることなく…

2025年10月27日
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爆睡…

気がつけばエンドロール…
お恥ずかしい…
ほんとは星ゼロ個…
俺の態度だ…

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かし

4.0贅を極めた夢のような世界

2025年10月25日
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見えるもの聞こえるものが一級品
80年前のクラシック映画のごときエレガンス
稚気溢れるユーモア

搭乗機が畑に墜落
ついでに焼き上がったとうもろこしを齧りながら
歩くベニチオデルトロに大爆笑

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青樹礼門

4.5今度は、ほぼミッションインポッシブルw

2025年10月25日
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bloodtrail

3.0ウエス・アンダーソンとベニシオ・デル・トロで寝てしまうとは!

2025年10月20日
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かばこ

それでもやっぱり唯一無二

2025年10月16日
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 ポップな色調と乾いて突き放した人物描写でありそうもないけどあったらいいなの世界を描くのはお馴染みのウェス・アンダーソン節で、それはそれで楽しくニヤニヤしながら観るのですが、「また」或いは「まだ」との印象がない訳ではありません。それでもやっぱり、予備知識ないまま1場面観ただけでそれが誰の作品かすぐに分かる映画監督なんてやっぱり唯一無二で結局楽しんでしまうのでした。

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La Strada

3.5ストーリーは意味不明だが、映像センスが良い

2025年10月15日
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悪徳な富豪と娘が、開発計画を進めるが、暗殺されかけたり、どたばたして 最後は場末の 食堂のコックと 店員。
ストーリーは 意味が判らないが、映像、センスが良い。

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東條ひでき

3.0独自性がありすぎて評価がしづらい

2025年10月14日
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知的

斬新

ウェス・アンダーソン監督の作品は今まで何となく好みではない気がして、足が遠のいていたのだが、今回はそこそこ評価が高く、ベニチオ・デル・トロが主演ということで鑑賞。
結論としてはやはり好みではなかった。
コメディとしての独自の世界観は確立されていて、好きな人は待ちに待った作品。そうでない人は全く興味なし。そういう作品なのではないか。
ただ、根底にあるのは家族のつながり、父と娘のつながりの話でそのあたりは分かりやすかったのではないか。
そして、収穫は修道女見習いの娘、リーズル役のミア・スレアプトン。父親ザ・ザ・コルダとリーズルの掛け合いは映画を引っ張っていく役割を果たしていた。
終幕に向けてどんどん父親に似ていく娘。ラストは何と微笑ましい。

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kozuka

3.0最近のアンダーソンはビジュアルでしか楽しめない。

2025年10月14日
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難しい

裏にある宗教感を理解出来れば面白いと思ったけど日本人がそこまで理解するは難しい。

初期の「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の頃は
不器用な家族や親子の再生、人の感情の温度を感じられ面白かったが、『フレンチ・ディスパッチ』以降は小難しくしすぎて、形式(シンメトリー、色調、アスペクト比)重視のビジュアルでしか楽しめない。

今や「一応観とくか!」ってだけw

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HIROKICHI2

3.0驚きが減ってきたけどまあ、

2025年10月13日
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ウェス・アンダーソンはムーンライズ・キングダム以外全部観ていますが、個人的にはグランドブタベスト〜フレンチディスパッチまでがピークだったかな…
(ダージリン急行までのストーリーの有耶無耶さがちゃんと起承転結な話を作るようになったというか…アステロイドシティからまた初期化された気がする)
めっちゃ好きだけど信者にはなれないんだよね
万人受けをハナから狙ってないのに、誰にも作れない映画を作るから本当に鬼才なんだけど

とはいえタイトルロールの映像には感嘆したし、現実には重い題材(インフラ整備に搾取される現地の人とか意図的に操作される物価とか遺産は渡さないけど才能があれば利用するであろう養子とか)をとぼけた台詞とキュートな映像でフラットに挟んでくるのは相変わらず可笑しいし
資金提供のパーセンテージがどんどん無理になっていくのに笑ったし
主人公と娘?と秘書?のリズミカルなセリフのバレーボールが軽快だった
今までマイケル・セラがこの監督に起用されてなかったのが不思議

あの世のシーンの役者さん全員認識できなかったけど、もう一度見て確認したいと思うほどではなかったのよね…ネトフリとかて配信で見られるようになったら確認してみます

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kogeru

3.5芸術とファッションと、少し哲学

2025年10月13日
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知的

斬新

この作品は、ファッション系の雑誌で多く取り上げられていて知りました。
ウェス・アンダーソン監督は、名前も知らなかった素人です。

作品のサイトにも、本物のルノワールを美術館から借りていたり、カルティエやプラダが協賛しているとあったので、ほとんど美術目的で鑑賞しました。

予告編で「ファミリーコメディ!」と紹介されていましたが、コメディというほどポピュラーな感じはありません。
自家用飛行機で資金集めに奔走し、飛行機が墜落しても撃たれても全然死なない、商談も何故かバスケの勝負で交渉をまとめるなど、ツッコミどころは確かにありますが。

むしろ、チェ・ゲバラ似の共産革命家が登場して協働したり、修道女が持つ宝石付きの十字架のネックレスは果たして神の意に沿うのか、など宗教・思想に絡めたエピソードで、ストーリーに深みを持たせていると思います。
ザザコルダが新たな人生へ進む結末も、哲学的。

気楽に見れるオシャレ映画と思っていましたが、予想外に深い内容で、ウェス・アンダーソン監督は鬼才だと感じました。

※※※※※※※※
後日談。
ウィキペディアでウェス・アンダーソン監督のプロフィールを見たら、『ダージリン急行』の監督だったとは。
テキサス大学で哲学を学んだ、とあり、なるほどと思った。
アメリカでは映画は開始5分で意味が伝わらないと売れない、と聞いたことがあるが、本作もどちらかと言うと、商業的成功と言うよりは、ミニシアターに馴染む作品ような気がする。
滅多に行く機会のないシネコンの大スクリーンで見れたことは幸い。

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らん

5.0芸術作品として見ればイイ

2025年10月12日
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楽しい

ドキドキ

細かな設定、ひとつひとつおしゃれすぎて、内容ついていけなくても、ずっと見ていたい。
最近のウェスの作品は正直しんどくなっていたけど、今回のは久しぶりに◯。娘役のミア・スレアプレトン、今回初めて見たけど、劇中でどんどん魅力的になっていく感じもよかったなぁ。

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bukya

3.0ついていけない

2025年10月11日
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難しい

話の内容がまず理解できない。
独特の映像と小ネタが印象深いですが.....。

お客の入りはいいし、パンフレットは完売だった。

映画通の人にわからなかったとこぼしたところ
この監督は仕方ないねと言われたけど、通には大いに刺さるらしい!

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うさぎさん

3.5ニヤニヤ小ネタ健在

2025年10月11日
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ウェスだあ。前半ずっとニヤニヤしっぱなし。ザザの家、攻撃してくる子ども、飛行機の中の電話、輸血、最初の坑道の会合場所と試合、アステロイドっぽい街も出てきた。懐かしい色合い!アステロイドは途中から置いてかれたけど今回はどうだ?

また前作とは違う路線で、しっかりストーリーがある。ラスボス?もいてまるでアクション映画ではないか。だが早口かつ高度な会話が続き始めの方に頭使いすぎて途中で眠くなってしまった。面白かったんだけどなあ。そして色合いや絵画のような画角はやっぱり綺麗!

爆弾、18分?間に合うね、のセリフ好きだった

トムハンクス、スカーレット、カンバーバッチやはり出てくると興奮する。でも娘ちゃん役も良かった!ケイトブランシェットの娘?すごい。

そして本物のマグリットやルノワールの絵飾ってたのすごすぎる。good picturesではなくmasterpiece を買え、というザザの教えへの信憑増。

教訓。ウェスは元気な日の日中に行くべし。

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alv
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