ハルビンのレビュー・感想・評価
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韓国の近代史はやはり興味深い!
伊藤博文の暗殺は勉強不足であまり詳しく知らない。特に韓国側の犯人の事は。アン・ジュングンや仲間達の行動がどこまで史実でフィクションなのかもよくはわからない。
韓国からしたら侵略してきた日本は憎むべき国で悪く描くのは当然だろう。日本もどの戦争にしても自国の行った残酷な部分は隠している事もあるだろうし、教育の場面でも語っていない事もあるだろう。だから日本を悪く描いた他国の映画でも観るべきだよな、と私は思う。終戦を迎えるこの時期、戦争に関わる映画も増えるから、辛いけど、色々観るべきだよな。
韓国軍の日本軍の泥まみれの闘いはなかなかの迫力だったし、氷の上を歩く場面や砂漠を馬で走っていくところとかも絵的にも見応えあり。
出演者もヒョンビンはじめ良かった。チョン・ウソン、好きな俳優さんだけどわかりませんでした。伊藤博文のリリーさん、ちょっと線が細くない?と心配でしたが、やはりリリーさん、さすがです。しっかり伊藤博文でした。
ヒョンビン見たさに
アン・ジュングンはどこだ?
文禄・慶長の役で豊臣軍と戦い活躍した李舜臣と並び、韓国朝鮮の国民的英雄と称えられる安重根が、ハルビンで伊藤博文を暗殺する物語り、だが、
安重根に一旦捕らわれながらも万国公法に基づき捕虜解放された森辰雄少佐が、辱めを受けたと逆恨みして執拗に安重根を密偵を使って追いつめる話になってしまっていた。
せっかくのヒョンビン、パク・ジョンミン、チョン・ウソンもあまり見せ場なく、密偵役のチョ・ウジンさんがいいところを持っていった。
今作は肝心の安重根がどうやって伊藤博文を暗殺したか、暗殺するに至るまでの葛藤、スリリングな展開よりも、絵作りに重きを置いているようで、どのシーンを切り取っても絵になる素晴らしい場面の連続だったが、緊迫感やせつなさ、カタルシスを感じることができなかった。
私は一応保守的な仕事に就いてますが、若い頃に、外国人として米国で暮らしていたことがあり、日本人が悪く描かれていても割と冷静に作品として観ることができます。(ただし、日本人が日本のことを悪く言うのは許せない)
KCIAやソウルの春がとてもよくできていて面白かったので、今作は日本人がよく描かれてはいないだろうとは解っていても、期待していた。
この内容では韓国の人にも、あまり受けないような気がしたが、韓国でほんとにヒットしたんだろうか。
リリー・フランキーの伊藤博文、ポスターのビジュアルは似せていたが、喋ったらやはりリリー・フランキー。
(コットンテールの時も思ったが、リリーさん、外国映画に出る時は本名かなんかにした方がよくないかな。Lily Flankyて向こうの人が見たら、まさかこんなおっさんとは思わないだろうな)
韓国の俳優さんたちの日本語台詞についてはもう言うまい。
立場ではなく単純に面白くなかった
朝鮮が植民地統治されていた時代、安重根が伊藤博文を暗殺した。これは歴史的な事実。この歴史的事実を映画化する、このこと自体がなかなか攻めた姿勢だ。しかも日本で公開することも。
韓国で安重根は英雄的な存在であることは知っていた。だから本作も彼の英雄的行動を描いたものであることも予想がつく。実際、ほぼ予想した雰囲気の物語だった。ただ、予想以上に面白くない。この歴史的事実に対する立場の問題ではない。ただ、ドキドキ・ハラハラするような展開ではなかったということ。
日本軍は、安重根をあれだけ警戒し捜索していた割に、あっさりと伊藤博文を暗殺させてしまう。そりゃ歴史的には暗殺されたことは事実だから、それを覆すような展開に名はならないと思っていたがあまりにもあっさりしていて拍子抜けした。
本作の面白みは、実は誰が日本軍の密偵なのかということなんじゃないかと感じた。密偵にさせられる後半のくだりは緊迫感があったし、肉を食らう際の人間の素の姿をむき出しにした描写がよかった。
でも、最終的に安重根の高潔な姿勢や考え方をアピールする終わり方だった。韓国人の誇りを刺激するような内容だったということ。それ自体は悪いことではない。面白くなかったことが残念なだけだ。
トンデモ日本世界観は京城クリーチャー😂
酷評されてるけど、そんなにひどくはなかった。日本人が出てない日本軍や、歴史歪曲は京城クリーチャーな感じ。歴史云々より結局は生きてこそっていうオチは変に歴史忠実モノより今っぽい感じ。若い人向け、ヒョンビンやドンウク好きなネトフリ世代ターゲットなのに、劇場は中年ニキだらけ。映画会社の宣伝ミスでは?裏切り者がいたり、片目の山賊として酒に溺れてても結局生きてこそ!と伝えたい感じなのは良かった。主人公が裏切り者を生かして、自分は死刑になるのも計算づくで任務を遂行するところはいかにも韓国モノっぽいし、ヒョンビンの朝鮮モノはまんま不時着ターゲットだし。ドンウクが嫌な役な上に呆気なく死ぬのが驚いた。変な日本語より、リリーさんが伊藤博文に見えず万引き家族にしか見えない😅夫人が日本軍を暗殺したり、散々爆弾を手に入れる件があったのに、銃で暗殺という展開が少しびっくり。歴史モノというより哀しみスパイモノとして楽しめた。アクション少なめで少しダレた感じもあったけど、評判より楽しかった。チョウジンさんが、裏切り者っていう役なのは珍しいなと思った。日本軍がヴィランな韓国モノは、必ずガスマスクからの731部隊イメージなんだなあ〜😛
かと言って、決して韓国バンザイ映画でもなかったし、自決するのが美徳というより、裏切っても生きてこそっていうのが今風な感じでした。宣伝が中高年向けっぽいけど、ネトフリ世代向けでしたー
日本ではあまり知られてはいない歴史
上手に日本語を話す役者さんを起用して欲しい
ハルビン駅で伊藤博文が、安重根によって暗殺されるまでを描いた作品。伊藤博文役のリリー・フランキーが、似ていましたね。大韓義軍の活躍、日本軍との駆け引きなどみどころはありました。残念なのは、日本人役が日本人でないので、日本語のセリフが聞きづらいということです。とても違和感がありました。リリー・フランキーの他に日本人の俳優さん、もしくはせめて日本語を流暢に話せる韓国の俳優さんを起用して欲しかったですね😭
韓国寄りの捏造とか言う奴いるけど
例えば自分が住んでる土地の持ち主が急に隣のオッサンの土地となることに納得できる?って話。
それを隣のオッサンが「あなたの土地はウチの傘下になるのと苗字もウチの苗字になるから」って言われて「はい」って思うわけないじゃん。
そういうの考えたらわかるじゃん。
だから、いくら日本人が「併合」って言っても韓国語さえ禁止してたんだから侵略でしょ。
日本ではあまり知られてない、知ろうともしない日本政府の捏造と隠蔽。
これを「韓国人の自己都合史観」て言ってる奴は普段から立場の弱いマイノリティや言い返し辛い立場の人をイジメてる側なのだと思う。
日本の歴史観こそ「日本政府の自己都合」だと思う。
ワタシは日本人だけど、それ考えたら韓国人に偉そうになどできないよ。
映画内容は正直、目立った特筆できる所はなかったけどね。
安重根と伊藤博文。暗殺の事実は知っているが、それ以上のことは知らない。日本人も見るべき映画。
1909年10月26日、伊藤博文がハルビン駅ホームにて短銃で暗殺される。暗殺したのは、日本でも有名な安重根(アン・ジュングン)。大韓義軍に加わり日本兵と戦いながらも、ある事を契機に仲間から排除される。しかし、祖国独立のため多くの同胞の死を無駄にしたくないと、再度立ち上がり同志との葛藤の中で暗殺を決意し実行に至るまでを描く。重厚で絶え間ない緊張感が全体を覆う。スリリングで映像も素晴らしく、韓国側から歴史を描いた日本人も見るべき映画。
歴史ではない。99%虚構ーーなのはいい。でも杜撰。
「インディ・ジョーンズ」がナチス・ドイツ相手に活躍する、みたいなのを目指した感じか。
「ジャッカルの日」・「ミッション・インポッシブル」・「ディア・ハンター」的要素も盛り込もうとしたかな。
虚構でもいいんだけど、
それが杜撰で、説得力に欠ける。
最初の方の戦闘場面は、まず「攻撃してください」と言わんばかりの日本軍幕営地。
そして戦闘は、千年前ですか、と言いたくなるようなグチャグチャの密集白兵戦。
しかも敵味方入り交じったところへ銃を撃ってみたり。
万国公法に則って「捕虜として釈放」っていうのも意味不明。
単純に捕虜でよかろうが。
でも、釈放しないと物語が始まらない、という都合があったんだろう。
日本語が話せないのに日本人になりすまして列車に乗ったり。
(本物は偽装も何もなしで列車移動してる)
7日前になって慌てて爆薬を調達することになったり。
「最大の馬賊の長」となった元義勇軍兵士が飲んだくれでしかなく(そんなんじゃ統率できないだろうに)、唐突にロシアンルーレットを強要しようとしたり。
そして「日本人」役の日本語のひどさ。
せめてキーパーソンの森少佐ぐらいは日本人の役者にしようよ。
ちなみに森少佐は、途中で韓国語を理解しちゃうし。
(実は通訳不要だった――という描写はなかった)
「アン・ジュングンはどこだ」という台詞(日本語)は何十回言っただろう。
しまいには笑えてきた。
(ちなみに事実は、無名の人だったので、日本政府はそもそもその存在じたい把握してなかった)
他にも枚挙にいとまがないが、
暗殺シーンが、杜撰の極致。
* * *
きっと一番の意図は、
李舜臣――安重根――金九(キム・グ)という「英雄ライン」を示したかったんじゃないかな。
なお、
李舜臣は、文禄・慶長の役(壬辰・丁酉の倭乱)の時の朝鮮の将軍。のちに「救国の英雄」とされた。
金九は、のちの大韓民国臨時政府主席で「抗日の英雄」。昭和天皇の暗殺を指示したことがある。
アクションものスパイものとして見れば、かなり面白くよく出来ている。
なかなかクールな韓国映画でした。
これを歴史もの、実録ものとして捉えると、イマイチかもしれないが、アクションものスパイものとして見れば、かなり面白くよく出来ている。
まず映像が素晴らしい。なかなかの重厚感。ハルビンの駅舎やウラジオストクの建物や、鉄道(これはCG?でもCGには見えない出来)など素晴らしい厚みのある映像、満洲の砂漠のシーンもIMAXを意識した映像でとても美しい。雄大な大陸の雰囲気がよく出ていた。
ただ、あまり歴史に踏み込まない。日韓併合については、過激に反日にはならずに中立とまではいかないが、冷静さを感じる表現になっている。
多分、安重根のエピソードを背景にして、壮大な(?)アクション映画を目指したのだろう。
その点が面白かった。
日本軍の森少佐という強烈なキャラクターを作り出し、対する安重根や、義勇軍のメンバーとの対立というストーリーにしてサスペンスフルなスパイアクションものになった。
テイストは、まるで神山健治の「攻殻機動隊」。特にラストの日本軍の森少佐を殺して去るシーンは、クールでまるで日本のアニメのようなカッコよさ。
安重根もただの英雄ではなく、万国公法を遵守しようとする理想主義者の面や、それによって多くの犠牲を出したことへの罪の意識など一市民として人間性も感じられる作り。ラストの絞首刑のシーンも淡々と描く。
撮影、美術、アクション、どれをとっても一級品だったけれど、歴史へのアプローチがイマイチだった分、話の厚みが出なかったのは残念。
侵略は侵略
日本語がガタガタ
主演のヒョンビンを、カッコいい愛国者として立たせるのが目的の映画かな?
私は嫌韓でも親韓・韓国ファンでもなく、映画としてどう?という観点でしか考えないのだが、日本人視点では「これどうなの?」みたいな反感を抱く人も多いかもしれない。
冒頭に主人公・安重根(アン・ジュングン)は「日本軍の捕虜将官を拷問にかけず、死刑にもせず、万国公法に則り解放したために味方に裏切り者扱いされても、法を守る清廉潔白な人」というエピソードで主人公らしさを出し、最後の暗殺も清い志で行ったとしてしまっていた。
だが、正直所詮は暗殺。
テロリズムへの嫌悪感を拭い去れるほどでもないし、いろんな考証とかの微妙さにひっかかって物語に入り込みにくい。
一番微妙だったポイントは、伊藤博文役のリリーさん以外はみな韓国の方々が日本人を演じたため、日本語イントネーションがガタガタだったところ。
ここはもっとたくさん日本人役者を雇おうよ、予算けちらんでも……と思いました。
今の私達にできることは?
思いっきり邦人を、東洋鬼(トンヤンキ)扱いする映画と思いきや…。
力による抑圧の報酬は、力による報復しかない。歴史から学ぶことは可能ですが、自分の身に置き換えると、意外とこれに気づかない。例えば、隣国に軍事介入した、凍てつく大地の大統領がいます。欧米諸国が懲らしめようとしても、いわゆるグローバルサウスが同調しません。かつて植民地にされた歴史を持つ国々が、かつての宗主国に、従うわけないよね。
和をもって尊しと為す。私の好きな言葉ですが、ワールドスタンダードに、その語句は当てはまらないようです。
戦い続けなければ、何も得られない。
問題は、その戦い方です。命を棄てて、名を遺す。結果、それが映画になっちゃったりしますけど、その戦い方を誤ると、新たなる憎悪、新たなる対立が残るかも。今の私は、誰の味方をしたらいい?。
私達は、過去から何か学習したのでしょうか。古今東西、暗殺事件は枚挙に暇がありません。(およそ3年前、このクニでもありました。)この映画は、その事件のたった1つです。その1つは、今の私達に、何を伝えることになるとお考えです?。
リリーフランキー、いい味出してます。見た目は伊藤俊輔より、陸奥宗光ですけど。ただもう少し、邦人キャストが欲しかった。一方で頑張って日本語、話した役者さんには、敬意を払います。やりたくもない役を努めてくれたのだから。単に予算の都合かも知れませんが、考えようによっては、憎まれ役に邦人を多用しなかったのは、極東の島への配慮だったかも。お陰で、リリーのラスボス感、爆上がり。ただやはり、ちょっと違和感が…。
この映画が、極東の島で評価されることはないでしょう。それでもこの極東を、よそのクニがどう見ているのか、知るきっかけになると思います。楽しくない話です。どこまで史実に忠実か知りません。でも観てね。このクニのかたちと、この世界の未来が、そこにあるやも知れません。
皆様は、何のために、戦いますか。
その戦い方は、他者を傷つけることが目的ですか。あるいは…
「天の血脈」
巨匠、安彦良和の描く壮大な歴史劇画。壮大過ぎて、私、途中までしか読まなかったですけど。6巻に、伊藤公も、安兄貴も、登場します。併せお読み下さい。
反日映画で日本人を演じることで、リアルに不具合が出ないのか心配になりますね
2025.7.8 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年の韓国映画(114分、G)
安重根による伊藤博文暗殺事件を韓国目線で描いた史実ベースの伝記映画
監督はウ・ミンホ
脚本はキム・キョンチャン&ウ・ミンホ
原題は『하얼빈』、英題は『Harbin』で、暗殺が行われた場所の名前
物語の舞台は、1905年の咸鏡北道のシナ山
大韓義軍の中将・安重根ことアン・ジュングン(ヒョンビン)は、同志のドクスン(パク・ジョンミン)、サンヒョン(チョ・ウジン)、チャンソプ(イ・ドンウク)たちを率いて、日本軍への奇襲作戦を決行していた
作戦は成功し、多くの犠牲者を出すものの、日本軍の少佐・森辰雄(パク・フン)を捉えることに成功する
ジュングンは「万国公法」に基づいて、武装解除して解放させようとするものの、チャンソプは根絶やしにしないと後で不幸が起こると反対した
ジュングンの考えが変わらぬことを悟ったチャンソプは自身の兵を引き連れて別行動に移る
その後、ジュングンは自身の兵を引いていくものの、逃した森辰雄が率いる日本軍の強襲に遭ってしまう
命からがら逃げ切ったものもいたが、大多数はジュングンが食料確保のために離れたいた間に殺されてしまった
映画は、ジュングンが大韓義軍の本部に戻り、チュンソプたちに詰め寄られる様子が描かれていく
ジュングンは伊藤博文(リリーフランキー)の暗殺を宣言し、彼が日韓併合の取りまとめのために訪れる予定地ハルビンでの決行を打診する
総長のジェヒョン(ユ・ジェミョン)はジュングンに託すことを決め、ドクスン、サンヒョンたちと共にハルビンを目指すことになった
向こうに着けば、ウラジオストクで商売をしているコン夫人(チョン・ヨビン)から武器を調達してもらえると言う
だが、彼らの行動は筒抜けで、行く先々で日本兵に先回りをされてしまった
密偵がいるのではないかと疑う中、ジェヒョンはチャンソプを責任者に据え、ジュングンは暗殺部隊の先鋒へとポジションチェンジを余儀なくされてしまうのである
映画は、ジュングンが伊藤博文を暗殺するまでを描いていて、そこで起こったことをベースに構成されている
森辰雄のモデルとなった日本兵がググっても出てこないのだが、おそらくは架空のキャラクターで、日本の悪魔的な部分の象徴のように描かれている
これ以外にも、ジュングンが日本にマークされていたとか、ハルビン駅での銃撃の描写などに足りない部分があったりするし、ラストの字幕では「36年後に韓国は独立した」と、あたかもジュングンの意思を継いだものが日本から独立を勝ち得たと言う印象を与えていた
ぶっちゃけると、韓国の人はそう思ってるのねとか、そう思わせたいのねと言うふうに捉えているので、ある意味期待を裏切らない結末だったと思う
ジュングンを美化している部分は相当あると思うが、韓国人が観たいものを作っていると思うので、内輪で盛り上がるのは仕方がないのではないだろうか
歴史をベースにフィクション要素を入れる作品はたくさんあるが、本作の場合はあからさまに日本憎しを印象付けるために森辰雄と言うキャラを誕生させている
彼を演じたのが韓国人の俳優なのだが、現実と虚構を混同する人というのは一定するいるので大丈夫かな、と心配になってしまう
伊藤博文と憲兵(武田裕光)以外は韓国人俳優が演じているのだが、嫌いな国の軍人を演じる意義をどこに見出しているのかはわからない
だが、間抜けで惨めに死ぬ役と言うのは国民が求めてそうな絵面だと思うので、それはそれで評価されるのかな、と感じた
いずれにせよ、単なるスパイものとして観れば問題ない感じで、どこまでがファンタジーなんだろうと境界線を探すのが楽しみの映画だと思う
森辰雄のモデルって誰だろうねとか、馬賊から爆薬もらった話はガチ?とかを楽しむ映画だった
コン夫人のタフさも凄くて、爆薬ごと馬車で横転して生きているのは凄い
てっきりあそこで死んだと思ったし、その後はハルビン駅にて、森辰雄をナイフで刺していたりするので、このキャラだけで一本の映画を撮れそうに思える
真に受ける映画ではないものの、境界線に疎くて、疑問を持たずに同調する人もいそうなところが厄介かもしれない
国難に対して団結をすると言う伊藤博文の言葉があったが、これは韓国のみならず、アジア圏の民族内団結力は強いと思う
それが多民族で構成された国家とは違う部分であると思うので、そう言った韓国的な美徳を思い出してもらうための映画だとしたら、ここまで改変する意味はあったのかな、と感じた
伊藤博文暗殺 ラストは笑った
1909年10月に清のハルビンで起きた伊藤博文暗殺事件や、朝鮮独立のために闘う人々とそれを阻止しようとする勢力の攻防を描いた。
1908年、参謀中将アン・ジュングン率いる大韓義軍は日本軍を奇襲し、勝利を収めた。万国公法に従い、アン・ジュングンは戦争捕虜である日本陸軍少佐・森辰雄らを解放した。しかし、大韓義軍の間ではアン・ジュングンに対しスパイではないかとの疑いとともに亀裂が生じてしまった。1909年、アン・ジュングンら祖国独立を目指す同志たちがウラジオストクに集まった。彼らは伊藤博文がロシアとの交渉のためハルビンに向かうことを知り、彼を殺そうと狙ってた。一方、日本軍は大韓義軍に密偵を放っており・・・そんな話。
伊藤博文の暗殺に至るまでを描いた作品なのだが、第二次世界大戦で独立を勝ち取ったって、まるで韓国が日本と戦い勝ったみたいなラストでの字幕。
これには笑ってしまった。
アメリカが日本に勝ったのは認めるが、それが韓国が日本に勝ったことになるんだなぁ。流石韓国。何でも自分たちの都合の良い様に解釈する国。
韓国の俳優に日本人役をやらせるならもっと日本語の上手いのを使えよ、って思ったくらい。誰が誰か良くわからなかったし。
伊藤博文役のリリー・フランキーは貫禄あって良かった。
歴史を創作したヒーロー映画
相変わらず歴史を創作したヒーロー映画で中身が無い。韓国映画は一度くらい本当の歴史を韓国人に知らしめて欲しい。
映画では伊藤博文が自分を狙う安重根を警戒するが、
安重根は無名の義兵の一人にすぎず、日本の警察・特務機関も「危険人物リスト」に入れておらず、伊藤博文が安重根を認識していたり警戒していた形跡は一切なく、ハルビンでの警護も少数で暗殺を全く予期していなかった。
狙撃された伊藤博文は、「3発当たった。相手は誰だ。」と叫び、亡くなるまでの間に、自分を撃ったのが朝鮮人だとわかると「俺を撃ったりして、馬鹿な奴だ」と言った。
伊藤博文は、大韓帝国を保護国にして国力が整うまで支援・監督する形が望ましいとして日韓併合には反対だったが、安重根が暗殺して、日本国内では「朝鮮は恩を仇で返した」という風潮が強まり、対朝鮮強硬論が民意の中でも高まった。結果、山縣有朋や寺内正毅(韓国統監・陸軍大将)ら強硬派による日韓併合が早まり、朝鮮は武断統治された。朝鮮に理解と温情もあった伊藤博文がいた方が穏健な統治をしただろう。安重根は朝鮮人を不幸にしただけ。
伊藤博文に随行した外交官・室田義文が暗殺事件後に刊行した『室田義文翁譚』 には、伊藤博文の肉身に埋まっていた弾丸が、安重根のブローニング拳銃用のものではなくフランス製カービン銃の弾で、駅の二階の食堂から発砲されたと書かれ、彼は狙撃手は少なくとも2名であったと主張したが、ロシアは暗殺に関与したと疑われることを恐れ、日本も日露関係の悪化を恐れて真犯人探しは封殺された。安重根は事件の真相を闇に葬るための人身御供になり、日本も彼を犯人にして幕引きした。
安重根の高潔な人格を描くなら、監獄中で書いた「東洋平和論」(日清韓の協力による東アジアの平和を構想)の思想や、伊藤博文を暗殺する意図を語らせるべき。
安重根は、明治天皇を正義や道徳を尊ぶ高潔な君主として尊敬し、伊藤博文が朝鮮統治に関する実情や問題を明治天皇に正しく報告せず、天皇を欺いていると考えていた。
東洋平和論の記述:「私は日本国皇帝(明治天皇)を尊敬している。しかし、伊藤博文のような奸臣が皇帝の耳目を遮り、東洋の平和を乱している。」
日本側の取り調べに対する安重根の供述:「私は日本の天皇を害する意図などなかった。むしろ伊藤のような者が、天皇を欺いて韓国を不当に支配していることに憤りを感じた」
安重根は、日本と韓国が平和的な連携を持つ「東洋の連合」に希望を持ち、その障害となっていたのが伊藤博文だと考えて暗殺しようとした。
もっとも、安重根の「東洋平和論」は新しいものでは無い。李氏朝鮮末期に開花派で朝鮮独立党の指導者・金玉均が慶應義塾に留学して福澤諭吉の支援を受け、日本のアジア主義思想を東アジアに特化した三和主義(日本・朝鮮・清の三国が協力して欧米列強の侵略を防ぎ、アジアの独立と発展を目指す)を唱え、閔氏政権打倒のクーデター(1884年12月4日、甲申事変)を起こしたが清の介入で失敗し、日本に亡命した金玉均は上海で閔妃の刺客に暗殺され、遺体は残忍な凌遅刑で晒し者にされた。李氏朝鮮は甲申政変後に開化派の三親等の一族を処刑して遺体を晒し者にし、朝鮮の近代化の芽は摘まれた。福澤諭吉は憤り絶望して"脱亜論"を書いた。
しかし、大韓帝国末期に親日的政治団体の一進会が急速に勢力を増し(最盛期会員公称80〜100万人、独立運動家より遥かに多い)、朝鮮が自力での近代化は困難だと判断し、既に近代化に成功していた日本の支援・統治を受けることで朝鮮社会の改革や近代化が進むと考え、1909年に日本に対して「韓日合邦を希望する」旨の合邦建議書(嘆願書)を提出した。(大韓民国初代大統領になる李承晩も当時は一進会の一員) 朝鮮半島はロシア・清・日本・欧米列強の勢力争いの場で、このままでは列強の植民地になると恐れ、「信頼できる国に保護してもらうなら日本だ」と判断した。
朝鮮半島は日本の安全保障にとって極めて重要な戦略的位置にあり、日清戦争や日露戦争を通じて、朝鮮半島が清やロシアの影響下に置かれることは日本にとって脅威となるという判断が強まり、「韓国の独立は常に外国の干渉を招き、日本の安寧を脅かす原因であった」という見解が政府・軍部内で共有された。
1905年に韓国を保護国とした後も内政改革はうまく進まず、大韓帝国皇帝・高宗は親露政策を取り国際情勢に反する行動をしたため日本や英米の不信を招き、韓国内の政治的混乱や抗日運動(義兵闘争)が続き、桂太郎首相は「韓国をこのまま放置すれば内政混乱が続き、列強国との摩擦を再燃させる恐れがある。これを根本的に解決するには併合しかない」という立場を取るようになった。
ここに至って、日韓併合は必然だっただろう。大韓帝国政府は統治力がなく財政は破綻。清は列強の半植民地状態で、孫文の辛亥革命前夜。日本は満州から朝鮮半島を狙うロシア恐怖症。日韓併合は欧米列強も同意しており不法とは言えないと、世界の歴史学者も認めている。
もちろん、日本人は日韓併合など馬鹿なことしたと後悔している。国家予算の2割も朝鮮半島に投じて開発したが、植民地経営としては終始赤字で、その予算を東北など貧しい地方に投じて豊かにしていたら、世界恐慌後の5.15事件や2.26事件も無かったかも知れない。
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