「日本人が観ても、立腹はしない程度の"抗日映画"」ハルビン YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
日本人が観ても、立腹はしない程度の"抗日映画"
糞アン・ジュングンを扱った映画である事は、予告編を観て知っていましたが、いちおう鑑賞しました。
音楽的なセンスはなく、ただ音の強弱に頼る演出は稚拙だったが、
撮影は、非常に繊細で、画面にはとても良い配色を出しており、芸術の域を超えた 実に素晴らしい映像だった。 <撮影賞>
糞テロリスト安重根は、映画の中では、まるで ゴルゴ13の様に、最初から祭り上げられてはいるが、
テロリストたちは、お互いを「同志」と呼び合う 共産主義者(ロシアの犬)設定であり、純粋に孤高の英雄扱いされているペテロ 安重根は 、ソ連の犬の中の鉄砲弾・捨て駒である事を映画の中で認めている点は、高く評価できる。
当時のテロリスト達が、装備しているのは、ロシアから供与された「モシン・ナガンM1891」の筈だが、
映画の中では、その特徴的な引き金前の形(トリガーガード)を見れなかったのは、残念
映画では、適当に そのへんの小銃を小道具として使ったのだろうが、
せっかくの"大迫力な白兵戦"だっただけに その辺は残念だった。
映画の中で、伊藤博文元総理 と 日本国 が、敵視される冪 "鬼的存在" に成っていなかったのは、意外だった。
撮影・企画段階が前尹錫悦大統領政権時だった為かもしれない。
伊藤博文 元総理を演じた リリーフランキーさんは、完璧に 仲代達也さんを演じていました。
そういう意味で、高評価します。 <助演賞>
日本人少佐を演じていた パク・フンさん、とても 面白い演技をしており、将来が楽しみです。
この映画を観たら、「朝鮮併合」の前段階である「日露戦争」の映画「203高地(1980)」を観ると良いと思う。
間違っても、アレな偏光NHKドラマ「坂の上の雲」は観てはいけない。

