劇場公開日 2025年7月4日

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ハルビンのレビュー・感想・評価

全86件中、1~20件目を表示

1.0#6 F-12 ★★★★

2025年11月23日
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鑑賞方法:映画館

#6 F-12 ★★★★

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RARORI

3.5史劇というよりスパイ・サスペンス映画

2025年11月19日
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興奮

知的

今年7月に日本公開されたものの地元には来なかったが、なんともうWOWOWで放送され、配信も同時に開始されたようだ。ところがBlu-ray&DVD化は来年2月らしく、そっちは半年後という通常ペース。今後こういう配信と有料チャンネル放送は早めにされるのがスタンダードになるんだろうか? 伊藤博文を暗殺というか射殺した朝鮮の独立運動家・安重根(アン・ジュングン)を描いた映画で、同じ題材で比較的有名な映画に1979年の北朝鮮映画『安重根 伊藤博文を撃つ』(DVD邦題。VHS邦題は『安重根と伊藤博文』)があるがそっちは未見。

うーん、期待してたのとなんか違う。思ったほど史実部分が多くなく、むしろフィクション部分がやたらと多い。公式サイトに載ってる主要キャストの演じる人物で安と伊藤以外の6人のうち実在人物が2人しかおらず、残る4人は架空人物だから安と伊藤を含めた8人のうち半分が架空人物(特別出演のチョン・ウソンも架空人物を演じてるからそれも含めると半分以上)。そしてその架空人物の描写が意外に多く、物語でもわりと重要なポジションだったりして、なんだか歴史映画というよりスパイ・サスペンス映画みたいになってしまっている。

単純に映画としての出来は悪くなく、暗く重苦しい雰囲気の社会派スパイ・サスペンスといった感じ(安重根らは別にスパイではないが、仲間の中に日本側に籠絡された密偵が潜り込んでいるという設定で、そいつをあぶり出すスパイ映画みたいなエピソードが物語で大きな位置を占めている)で、なんとなく中国のチャン・イーモウ監督のスパイ・サスペンス映画『崖上のスパイ』にも似てる。おそらくかなり大規模な予算をかけて海外ロケなどもされていて、日本映画ではあまり見ないような壮大なスケールの大作となっており、韓国映画にももうこんなに差をつけられたのかと痛感させられた。

その分、歴史描写がやや希薄で、あまり歴史にくわしくない人には状況が今ひとつわかりにくいんじゃないだろうか。伊藤博文役のリリー・フランキーは特別出演に近く、そこまで出番は多くないし、抗日映画色もさほど強くない。リリー以外の日本人役は韓国俳優が演じており、聞き取れないほどではないもののイントネーションが外国人のしゃべる日本語だからか日本語字幕が付けられている。配給会社はそこだけ付けるのは不自然と思ったか、なぜかリリーの日本語にも字幕が付けられていた(笑)。あと、日本人が安重根を「アン・ジュングン」と言っていたが、当時は「あん・じゅうこん」と言っていたはず。ただ途中でそんなことどうでも良くなってくるくらいフィクション部分が多く、たとえ抗日映画色が強かろうとももっと史実に即した史劇映画が観たかった。うーん、『安重根 伊藤博文を撃つ』のDVD買おうかな?

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バラージ

3.0ちょっと

2025年11月15日
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わからない処が多いです。安ジュンコンが所属していたのが歴史的にどんな組織なのか。併合の主体となった日本への観点は不明瞭。お札で知っている顔だけの伊藤博文にそのままの配役だけど。ちょっと物足りないと思いました。

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たけ

3.0日本語

2025年8月15日
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リリーフランキー以外、日本人役も韓国人が演じてるのでセリフがカタコトなのが気になりました。日本人に演じて欲しかったなぁ…

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khs69

2.5不幸な時代にとっての真の英雄とは

2025年8月12日
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TRINITY:The Righthanded Devil

歴史は自分で勉強しよう

2025年8月11日
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 日本史の教科書では伊藤博文の暗殺犯としてしか名前が出て来ない安重根(アン・ジュングン)が、韓国では救国の英雄とされている背景を知るのに最適の映画と期待していました。しかし、伊東博文暗殺の日までを追うサスペンス・エンタメ作としてかなりフィクションが交えられていると思われ、歴史を学ぶ物語としては必ずしも適していませんでした。ちょっと残念。自分で本を読んで勉強せよと言う事ですね。

 一方で、エンタメ・サスペンス作としても展開がストレート過ぎて、もう少しハラハラの揺さぶりが欲しかったです。

 更に、日本人観客の我儘と知りつつ気になる点。これまで殆どの場合、韓国映画に登場する日本人は韓国の役者さんが演じ日本語台詞を話して来ました。しかし、その訛から日本人でない事は直ぐに分かります。本作でもやはりそうでした。日本兵が出て来た途端に物語のリアリティが失せてしまうのです。シリアスな作品の日本人役には、しっかり日本語が喋れる日本人を起用して欲しかったな。今や、韓国映画は日本映画より予算も潤沢でしょうから。でも、そんなの気にするのは日本人だけだから、世界市場を睨んだ場合には大した問題ではないのかな。

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La Strada

4.0BL好きな人は見いだせる

2025年7月26日
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日本語に関しては日本映画だってシン・ゴジラみたいに変な英語を喋る日系アメリカ人とか死ぬほどあるのでそれを踏まえたら全然上手い。ただ、こんなかっこいい日本軍人はおらんだろうというくらいかっこよかった。(全員イケメン)良いヒール。
リリーさんの伊藤もあの小男感とかとても良かった。BL好きな方にもおすすめ。

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md

2.0出てくる人皆ニコチン中毒者か

2025年7月26日
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悲しい

全編喫煙シーンのオンパレード。時代性を反映させていると言われそうだが、それにしてもてんこ盛り。ここまでやる必要があるのか。安重根がウラジオストックの隠れ家で打ちひしがれて床に蹲っているシーン。よく見ると、蹲る安重根の横にはご丁寧にタバコとマッチのセットが置いてある。打ちひしがれてもタバコは吸わなきゃね😅こうなったら独立の義士というより単なるニコチン中毒者、モク中者にしか見えない。ここまで丁寧にタバコを盛り込むのはちょっと不自然な気もする。やはり制作陣の背景にはあの会社が蠢いているのか😅

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パックマン

3.5暗くて誰が何やってるか分からない

2025年7月25日
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悲しい

単純

韓国の反日の英雄。日本では罪人テロリスト。
当然、反日映画なので日本人が見るとちょっとイライラする。韓国ドラマも映画も、日本人役は日本人がやればいいと思う。日本語、変だから。有名俳優さんは無理でも、いくらでもいるでしょう。
この映画は、伊藤博文をリリーフランキーがやってる点は良い。また、一方的に完全悪に描かれるのではなく、少しだけ日本の言い分も含まれている点も良い。暗殺すれば独立出来るのか?とか、冷静な意見もあって良い。

仮に、日本の祖国の敵がいて暗殺した侍がいたなら英雄になるだろうし。心情が理解できるかと。自らの命をかけて祖国の将来を考えての行動なら感情移入するし感動もするかも。

反日演出はいったんおいておいて。

単純に映画としては、暗くて何してるか分からない。誰が喋ってるのかも分からない。
韓国の人から見れば、知っている俳優さんと声、知っている登場人物かもしれないけど、日本人から見ればよく分からない。
ヒョンビンが出てるはずじゃ、、、どれがヒョンビン?と分からなかった。髪切ったらようやくヒョンビン。

あと、韓国にとっては英雄なので、ただ砂漠を歩くだけ、戦闘シーンも長めでも観てられるかもしれないけど、単純に間が持たない。

あと、どうしてもなんでそんなことするの?とか、なんでそんな風に考えるのか?とか、不思議がいっぱい。
日本人がみると、感動とかは無いかな。心は動かされない。

それでも内通者が判明するシーンとかはなかなか良い演出。

登場人物と俳優さんの顔を覚えてから観た方が楽しめるかと。

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だるまん

5.0比較的どちらの立場からも描かれており高評価。

2025年7月22日
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今年168本目(合計1,709本目/今月(2025年7月度)17本目)。

 この手の作品はどうしても、どちらかの「言い分」に極端に偏った作品になることが多いですが、ほぼ半々(しいていえば、日韓で45:55くらいか)の割合で、一方的に誰かを悪として描くことがなかった点は良かったです。

 実際にあった出来事をテーマにしており、今では小学校の教科書でも学習しますから、一般常識でしょうね。事実、高校世界史でも高校日本史でも扱うはずです(高校日本史はどうなんだろう?)

 この映画はこの意味において「実質的に」ドキュメンタリー映画であり、映画館にドキュメンタリー映画の要素を持ち込むなら楽しめないでしょうが、個人的には良かったところです。もちろん、歴史考証として限界がある部分については「一つの説」等としているのでしょうが、それも常識的にありうる展開であって、無茶苦茶な展開になっていません。

 どうしても、過去の事件を扱った映画ということで結末が見えてしまうのが難ですが、極端にどちらかの言い分に偏っているわけではないし、迷ったらおススメといったところです(というより、鬼滅の刃はいつまで25本とか無茶苦茶なんだろう…)。

 作品に関しては、以下気になった点がありますが、採点対象にはしていません。

 (減点なし/参考/この人物のたどった道のりについて)

 日本の刑事事件として処理され、殺人罪でのみの起訴です。このとき、日本人弁護人がつけられ、「1人の事案としては求刑が重い」「そもそも韓国刑法で扱うべき」という展開がその後されています。日本はこの点、極端な事件がおきたこのケースにおいても被告人の権利を適正に守った点において評価できます。

 一方、判決はご存じの方も多いと思いますが、「この人たち」に対する事件は戦前~戦後までいくつか発生していますが(最も日本で身近であろう「奈良の事件」は、一審判決すらまだです)、死刑判決は数が意外に少なく(この例のほかは、いわゆる軍事クーデターでの事件のもの。軍紀をただすという意味も強かったか)、被害者1の事案で極刑は重かったか、というのは現在(2024~2025)では言い得るでしょうが、当時はまだそのような考え方がなかったので、ここは仕方がなかったのかな、という気がします。

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yukispica

2.5視点の違い

2025年7月21日
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94本目。
話は観てから知ったけど、正直複雑と言うか、コメントしづらい。
なので、敢えて中間という事で。
各々の葛藤がメインな感じではあるけど、まあ韓国から見た視点だからそうはなる。

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ひで

3.0韓国人から見た歴史

2025年7月20日
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知的

斬新

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ハムの大臣

2.0次はハングル語を学ぼうと思った。

2025年7月20日
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知的

映画「ハルビン」を見た。毎年、この時期は「先の大戦」について考えようとしてきた。

 「安重根、アン・ジュングン」は韓国にとっては民族的な英雄だ。「李舜臣」と並び祖国を日本から守った人として。去年、韓国で作られ今夏、日本でも公開された。民族的な英雄を今、なぜ、取り上げ映画にしたのか?韓国では誰もが知る人物だろうし、過去に何度も映画やTVで取り上げられて来たはずだから、そこには何らかの新しいアンジュングン像があるはずだ。

 スペイン語のHistoriaには歴史と物語の2つの意味がある。歴史学は、過去の出来事や社会現象を、史料に基づいて客観的に分析し、その原因や結果、影響を考察する学問だが、置かれている立場や時代で、その解釈や評価、見え方は丸で異なる。歴史は物語だとも言える。
 例えばこの映画のもう一人の主役は伊藤博文だ。山口が生んだ偉大な政治家だ。以前、全国大会で会津若松に行った時、お土産店に伊藤博文公の旧1000円札がカバーに入って展示されていた。そのカバーの上からマジックで国賊と大きく書かれていたのだ。私は福島や会津を東北の一つの県や町程度にしか捉えてなかつたけど、会津は山口県人を当時も今もおそらく良くは思ってないだろう。歴史は、特に負の歴史は物語として代々受け継がれる。国内でもそうなのだから国と国ならなおさらだ。喉に刺さったイギの様に不快で痛い。

 映画の冒頭、参謀中将アン・ジュングン率いる大韓義軍は日本軍との戦闘で大きな勝利を収めた。アン・ジュングンは万国公法に従い、戦争捕虜である日本陸軍少佐・森辰雄らを解放する。
 国際法に従った高潔な安重根。しかしこれをきっかけに同志の中に亀裂が生じ、日本に通じる諜報員を生んだ。名前は分からないが、眼鏡をかけたそのスパイを映画のラストで安重根(私にはあの人物が安重根に見えた、実際にはロシア側に連行されていたはずだけど)は赦すのだ。史実に基づく事かどうかは知らないが、甘さがある男だ。
 安重根は伊藤博文の暗殺には成功した。しかしその事が翌年の韓国併合に繋がり朝鮮半島は日本の領土になった。映画中で伊藤が「わしを消してどうする、愚か者め。」「わしが統治した3年間、儒者が支配した300年」と言ってるが、帝国主義が世界のトレンドだった当時、近代化の遅れは欧米列強の植民地化に繋がる。善し悪しは別として、彼の地の社会インフラを整備し近代化したのは間違いなく日本だ。徹底的に日本化した。
 映画の中でやたら耳につく言葉がある。「同志」という言葉だ。ハングル語ではトンジというのかな、青臭く革命的な響きがする。日本語ならあぁ言った場面は同志ではなく「兄弟」って言うと思った。「兄貴、おう兄弟」。

 つまりこの映画は安重根という祖国の英雄を通して、今の韓国の現状を批判しているのではないか。
・性善説的な詰めの甘さ。
・同志の世界でしか物事を見ない、判断基準の狭さ。
・優柔不断に役に立つものを取り入れる日本と儒教道徳が重くのしかかる韓国。

 今日は参議院選挙の日だ。日本の選挙史上、恐らく初めて「外国人より日本人」「反グローバル化」を前面に掲げ、争点化し、票に結びつけた選挙になった、なるはずだ。私はゼノフォビアではないし、どちらかというと、グローバル化の方だ。ただ、上記した内容を見ると、そうした今の日本のトレンドを私ももろに受けている。
 映画の中で馬に乗るシーンがよく出てきた。ラストも馬に跨り橋を渡って行った。

・勝馬に乗るのがみんな上手いね。そう皮肉っているようにも思えた。

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アツサミー

3.0リリーフランキーの無駄遣い?

2025年7月19日
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悲しい

難しい

日韓併合(劇中は大韓併合?)の日本側の理屈が描かれないのは、さもありなん。
それは良いとして、せめて日本の俳優(か、ちゃんと日本語の発音ができる俳優)を使おうよ…。
それとも、あの軍警は帰化という設定なの?
興醒める。
リリーフランキーも伊藤公とは、ちょっとイメージが違うかなぁ…。
韓国の韓国人のためだけの映画と言われても仕方ないかなぁ…😥
まあ、今、ウクライナで起こっているようなことが過去にあったのは、悲しいことで…。
歴史は繰り返されるんですかね…

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kawauso

3.0ちょっと心情的に複雑です

2025年7月18日
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いい勉強になりました!

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nami

4.0日本人が観ても、立腹はしない程度の"抗日映画"

2025年7月17日
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糞アン・ジュングンを扱った映画である事は、予告編を観て知っていましたが、いちおう鑑賞しました。

音楽的なセンスはなく、ただ音の強弱に頼る演出は稚拙だったが、
撮影は、非常に繊細で、画面にはとても良い配色を出しており、芸術の域を超えた 実に素晴らしい映像だった。 <撮影賞>

糞テロリスト安重根は、映画の中では、まるで ゴルゴ13の様に、最初から祭り上げられてはいるが、
テロリストたちは、お互いを「同志」と呼び合う 共産主義者(ロシアの犬)設定であり、純粋に孤高の英雄扱いされているペテロ 安重根は 、ソ連の犬の中の鉄砲弾・捨て駒である事を映画の中で認めている点は、高く評価できる。

当時のテロリスト達が、装備しているのは、ロシアから供与された「モシン・ナガンM1891」の筈だが、
映画の中では、その特徴的な引き金前の形(トリガーガード)を見れなかったのは、残念
映画では、適当に そのへんの小銃を小道具として使ったのだろうが、
せっかくの"大迫力な白兵戦"だっただけに その辺は残念だった。

映画の中で、伊藤博文元総理 と 日本国 が、敵視される冪 "鬼的存在" に成っていなかったのは、意外だった。
撮影・企画段階が前尹錫悦大統領政権時だった為かもしれない。

伊藤博文 元総理を演じた リリーフランキーさんは、完璧に 仲代達也さんを演じていました。
そういう意味で、高評価します。    <助演賞>

日本人少佐を演じていた パク・フンさん、とても 面白い演技をしており、将来が楽しみです。

この映画を観たら、「朝鮮併合」の前段階である「日露戦争」の映画「203高地(1980)」を観ると良いと思う。
間違っても、アレな偏光NHKドラマ「坂の上の雲」は観てはいけない。

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YAS!

2.0独立後のビジョンが見えない

2025年7月15日
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シナ山の戦い? 森辰雄? 聞いたことがないと思って調べたけど、何も出てこない。
モデルと思われる人さえ分からない。

歴史的事件を題材に、実在の人物を主人公にしながら、創作エピソードを多用するのは良くない。
「このような事があったと思われる」という空想で印象操作。慰安婦や徴用工の映画とかと同じ手法。
確信犯でしょうね。

韓国は戦後の戦争責任を免れるために、「朝鮮は植民地であり、戦争被害国である」という立場をとったので、「朝鮮人は常に迫害を受け、日帝と戦い続けていた」という主張が必要になる。
今後もこのような映画が作られ続けることでしょう。

独立を目指す気持ちは尊いと思いますが、その先にどのような国を目指していたのか。
この映画ではそれが全く描かれていません。

独立後、どのような政権を誕生させるつもりだったのか。
仮に日本が朝鮮の独立を認め、投資したインフラを寛大に全て譲渡してくれたとして、それを維持、管理、運用できる人材はいたのか。

東洋平和論を説いたアンの何らかの思想が聞けるかと思いましたが、全く触れられませんでした。
先のビジョンも無く子供のように独立を願っても、応援したい気にはなれません。
単にテロリスト称賛映画になっています。

伊藤博文はこの映画が描く時代の40年以上も前にイギリスに渡り、世界の民主主義や憲法を学びました。映画なら『長州ファイブ』を観て欲しい。
伊藤のような人物が日本には山ほどいて、明治維新を成し遂げました。

同じことが出来る人材が、当時の朝鮮にどれだけいたのか。
仮に日本が手を引いていたら、内戦になってロシアが攻め入っただけではないでしょうか。
実際に1950年にそうなりました。

清やロシアよりは日本に頼った方がマシだと考え、併合に協力した人たちは、「親日反民族行為者」として現代になってから罰せられ、汚名を着せられています。
当時の視点に立って冷静に考えないと、韓国の戦後は永遠に終わらない。
いつまでも歪んだ歴史観を持ち続けることになる。

伊藤が「ここ(ハルビン)は清国の領土でしょう」と問い、ロシア外相が「では朝鮮は誰の土地だ?」と返す場面があります。韓国の映画としてはなかなか突っ込んだシーンだと思いました。
韓国では多くの人が観た映画ということなので、どう受け留めたのかが気になります。
このシーンだけでも、当時の政治情勢で朝鮮が独立を維持することは難しいと解るのではと思います。

ChatGPTに「日本が朝鮮を併合しなければ、現在の朝鮮半島はどうなっていると思いますか」と訊いてみました。
回答されたシナリオは4つ。

①ロシアの衛星国(可能性:高) 親露政権、後にソ連化の可能性も
②中国の影響下(可能性:中) 清国の属国的立場の継続
③独立国家として存続(可能性:低) 自主改革は困難、政情不安定
④冷戦で南北に分断(可能性:中〜高) 別の形で分裂の可能性大

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じろぞう

3.0歴史モノではありません ノワール? 任侠モノ? サスペンス? あたりと思えば そこそこ楽しめるかも でも本質はアン•ジュングンの英雄譚(韓国の皆様にとっての ですが)

2025年7月15日
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Freddie3v

3.0何を描きたいかは理解できるが韓国国民にしか心情は伝わらないのではないか?

2025年7月15日
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まず、本作への批判として、史実と異なる、捏造である、というものがあるがこれは言い過ぎだと思う。つまり本作はアン・ジュングンという韓国人にとっての義士の姿を通して独立運動への思いを語っていきたいという目的で制作されている。つまり個人像なり国家観なり歴史観なりを定めた上で様々な史料をつなぎあわせたフィクションであるわけでそれが許されないのならば「竜馬がいく」だって「坂の上の雲」だって否定されることになってしまう。
さて本作で注目すべきところは、ハルビンでの暗殺そのものではなくその前後にある。
最初の方で、大韓義軍が咸鏡水道に進出して日本軍と戦うところがあるが、そのような大掛かりな武力衝突は記録されていない。また劇中でムサンでの戦いがあったことも触れられているが(コン夫人の夫が戦死する)ムサンは慶尚南道なので南部で戦闘があれば当然記録が残っているはずだがそれもない。
要するに1909年の段階で朝鮮の独立を目的とした交戦集団が組織的に存在していたといいたいのである。もちろんアン・ジュングンの「大韓参謀中将」という肩書もそこに依っている。これらはアン・ジュングン自身の伝記(「獄中記」)に典拠してるわけだが。
そして、アン・ジュングンの処刑後に、チョ・ウジンが演ずるキム・サンヒョンに対して森中佐が接触を命ずる「キム・グ」という人物だが、この人は「金九」。1919年に上海で設立される大韓民国臨時政府の首班である。つまりアン・ジュングンをつなぎ目として独立運動が継承されていることを表現している。
だから、この映画の主題は、独立運動ないし抵抗運動が日韓併合以前の相当早い段階から民族の意思として「組織的に」始まっており、1945年に日本が連合国に敗れ韓国が独立するまで連綿と続けられたという歴史観にある。アン・ジュングンはキーマンの一人ではあるものの決して単独の活動家とかではなかった。彼はあくまで独立運動の組織の一人であったということである。
多分、韓国社会においても、アン・ジュングンはもちろん、初期の独立運動についてよく知らないという若い人が増えているのだと思う。そこを思い起こさせるための企画という意味合いが強いのだろうが、その心情は日本人としてはやはり共有できないなというのが正直なところです。
映画の他の部分については主題を伝えたいという気持ちが強すぎて、ドラマ演出にしてもモンゴルやラトヴィアでのロケ映像にしても皆、中途半端な印象を受けた。
最後に、韓国人の役者が喋る変な日本語だけど、朝鮮の人が聞くとああいうふうに聞こえるのだと思う。特に今回は軍人の会話が多いのだけど、妙に抑揚のない感じね。あれが冷淡で無慈悲な印象を与えるのでしょう。だから作り上げたいイメージとぴったりなので意図的にそうしているんだと思いますよ。

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あんちゃん

3.5背景の薄い勧善懲悪

2025年7月14日
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映像はすばらしい。
砂漠や凍った河の広大な景色や構図はもちろん
衣装、建物、内装の質感の作りこみがすばらしく、
茶、白、黒のような地味な配色のシーン多いが画面に見入ってしまう。

裏切り者を探す汽車のシーンは連結車両を活かした構図が面白い。

一方で、歴史認識や日本人役のカタコト日本語は脇に置くとして、
肝心な物語の構成やキャラクター造形が薄く、理解が難しい。

まず統治下で圧政に一般市民が苦しんでいる様を描いたシーンが無いので、
大韓義軍の彼らの動機が伝わらない。
(民族独立はわかるが、伊藤博文の過去の王による愚政の指摘に対する答えがない)

日本人の現地軍人は、わかりやすい単細胞な悪人すぎるし、
拷問シーンも苦痛、過酷さが伝わらず中途半端。

肝心なアン・ジュングンも高潔な英雄ならば、
そもそもなぜ政治的な交渉ではなく、暗殺という方法を選んだのか、
冒頭シーンの流れからすると、仲間からの批判を逸らすための
ターゲット設定のようにもみえてしまう。

映像の美しさでなんとか見続けられた映画でした。

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HK
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