劇場公開日 2025年11月7日

旅と日々のレビュー・感想・評価

全204件中、61~80件目を表示

3.5昔話に迷い込んだような

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

斬新

旅というより、まるで自分が昔話に迷い込んだような作品でした。現実感が無いような、でも現実のような、境界線が曖昧なところが不思議で、どこかにあの世感も感じられ。

暗い暗い東北の冬と夜、観客の想像力が掻き立てられて作品にマッチしていましたね。

李は、観光地には行かずに川を眺めたりしているのかあ。だから、どこか昔話的なのかも。インスタ映え目的で撮影をしていなかったのもいいなあ。

シム・ウギョン、堤真一、河合優実、寓話的な作品の人物に溶け込んでいて良かった!

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ミカ

5.0「映画を見ることは旅と同じだ」

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

癒される

 シム・ウンギョンさんが韓国人でありながら日本語で脚本を書く
豊かな自然、厳しい自然、そこにふれることができるのが旅
「言葉」「まとう言葉」「裸の言葉」
「感情」「裸の感情」
「とらわれる人生」「とらわれる人生に必要なもの、旅と映画」
これらのことを考えながら書いてみました。
以下、私の感想文を読んでください。

【映画感想文】
 李は脚本家で夏の物語の映画の脚本を書いている。書く、すなわち「言葉」で物語を作っている。映画の中で李が脚本を書いた映画が上映される。

 真夏の太陽がさんさんとふりそそぎ、白い雲が空に漂っている。女性が島を歩いている。三叉路にさしかかったとき、一方向に進みだす。資料館に入り写真をながめる。河合優実が演じるこの女性はこの間一言も「言葉」を発しない。彼女は自分で「感じた」まま方向を決め写真を心の中で「感じて」いる。

 彼女は立ち入り禁止の地域に入っていく。その時林を揺るがすほどの暴風が吹く。そこを通り抜けると砂浜に出て男と出会う。二人は並んで座るが「言葉」は最小限だ。日が落ちる、夜が更ける、雨が降ってくる。

 翌日台風が襲う。二人は再会し男は大しけ海の中にいる。女はもっと沖へと指で合図する。そして・・・。この映画は「言葉」は少ないが男女の心情が自然の描写と相まって見る者の「感情」を揺さぶる映画になっている。

 脚本家の李はどこまでト書きで情景描写したのか。上映会が終わった後、観客とのQ&Aがおこなわれるが、李は質問に明確な答えを言えない。それは彼女が書いた脚本と映画が乖離していることではなかろうか。上映された映画は会話、すなわち「言葉」が非常に少ない。見る者は映像を視覚と聴覚で「感じる」だけだ。

 映画を見終わって韓国人の李は言葉の持つ弱さを思い知ってスランプに陥る。彼女が自問自答する。最初は何事も先に「裸の感情」でとらえていたものが、いつしか「まとう言葉」の檻にからめとられてしまっていると。李は親しくしていた人が亡くなり遺品としてカメラをもらう。部屋から電車が走るところをシャッターを切る。なぜ彼女は撮ったのか。「言葉」は不要だ。ただ撮りたかっただけだ。それが「裸の感情」だ。このシーンは非常に重要な意味を持っている。

 李はカメラを持って旅に出る。雪深い北国。ホテルが満室で遠いところの旅館しか空きがない。雪の中をただただ歩く、橋で帽子が飛ばされ慌てて拾う、なんとか旅館に着く。旅館はぼろい。老人が一人、個室もない、布団を自分で敷き、寝る。ここまでのシーンで「言葉」が出てくるのは老人とのたわいのない「裸の会話」だけだ。映画は彼女の「行動」と五感で感じる「裸の感情」しか撮らない。しかし彼女の「裸の感情」は表情の微妙な変化や仕草によって、見事にスクリーンに映し出され見る者に伝わってくる。

 夜中、二人で沼に鯉をとりに行くシーンでも李はカメラを持っていく。二人が歩く「行動」と鯉をとろうとしている「行動」、諫める李と老人の「言葉」はわずかだ。見る者は彼女と老人の五感で感じる「裸の感情」と「行動」を映像で「感じて」いる。

 映画館で映画を見るという行為はまさに映像を視覚と聴覚で心の中で「裸の感情」で「感じる」だけで、その時「言葉」は存在しない。この映画は作り手が伝えたいメッセージを、情景描写と人間の「行動」「感情」を映像として、見る者がしっかりと「裸の感情」で「「感じる」ことができる。それゆえ見る者は旅で「裸の感情で感じる」主人公の李、シム・ウンギョンと一体化する幸せを与えてくれる稀有な体験をうみだしてくれる。

 旅は「行動」と「裸の感情」と「裸の言葉」だけで事足りる。だから李のようにリラックスし、まとっている人生から「再生」していくのだ。映画を見る者もたえず「裸の感情」で「感じる」ことで現実社会から「再生」している。映画を見ることはまさに旅と同一なのだ。

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かな

2.0美しい映像シーンに対して、ストーリー・設定が追い付いていないような

2025年11月16日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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Bigcat

3.0旅とは言葉から離れようとすることかもしれない

2025年11月16日
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うすたら

4.0脚本家の女性, 納得のゆく作品を書こうとするものの,行き詰まりを感...

2025年11月15日
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知的

難しい

脚本家の女性, 納得のゆく作品を書こうとするものの,行き詰まりを感じ.

映画は大きく2つのパートに分かれている様子.
前半は、この脚本家さんが手掛けた映画の映像. ビーチでの男女の会話劇.
後半は, この脚本家さんご自身が, 煮詰まって冬に旅に出たところ. 埋もれそうな雪山で, 得体のしれない宿主さんのところに転がり込んで過ごす数日間.

どちらのパートも, 描かれる天気が厳しくて. 大しけの海, 豪雪の山奥.
映像が総じて光量が控えめ.
音楽も, 時折流れる不協和音といい, 不穏さを増していました.

脚本家さんや, 出てくる人々もワケアリで
暗い中での自分探しのような. 考えることの多い作品でした.

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woodstock

5.0日々を見つめ直す営み

2025年11月15日
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ラック

3.5好きなタイプの映画ではなかった。

2025年11月15日
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斬新

シム・ウンギョンが好きなので鑑賞。賛否あると思うけれど、わたしの場合、もう一度映画館に観に行こうとは思わないので、この点数かな。

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あくび

2.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年11月15日
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マツナミコ

2.0これから観ようと思ってる人は読まないで🙏

2025年11月15日
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もう一度いう
これから観ようと思ってる人は読まないで🙏

『旅と日々』タイトル通り何か起こるわけでも無い作品
そこがいいのでしょうが… かくかくしかじか
とってつけたようなあざとさで置かれたモノや切り貼りされたシーン わかる?いいでしょ?わかる?みたいな声が聞こえてきそうだ リアルさを追求しようといろいろ凝って逆にありそうで無い無い👋 山の奥のおやじはこんな格好でこんな住まいのステレオタイプ?いやいやよく見りゃお洒落じゃん?前半のつげ義春の方が河合優美出てるだけまだマシだったか⁈

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kanapopo

3.5つげ義春の海辺の叙景が不吉な感じの拭えないは良いが、映画内映画の海...

2025年11月15日
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つげ義春の海辺の叙景が不吉な感じの拭えないは良いが、映画内映画の海辺に伝わる感情が遠のいているのかな

ほんやら洞は嬉しかった

ゆっくりウンコするといいよは削られていたが、やはりしんみりといい

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すぅ

5.0フィルム撮影だよな

2025年11月15日
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スタンダードサイズ。『海辺の情景』いい風が吹いている。少年が泳ぐ。傘を差した女の後ろ姿。漫画では、女が「すてきよ」と言う。女は何も言わず、テアトル新宿の最前列の真ん中で見ている私が「すてきよ」とつぶやく。と映画の中は、海で少年が泳いでいるのを見ている傘をさした女の後ろ姿はスクリーンの映像で観客席。そして、監督と脚本家のトーク。女性脚本家は映画の感想を聞かれ、海の撮影はどうやったのかすごいという。わたしの感想とおなじ。わたしには才能がないと弱気なことを言う。で、その脚本家が『ほんやら堂のベンさん』の世界にはいていく。ほんやら堂のベンさんは、草野大吾みたいだ、誰だろう?と思っていると、堤真一。原作漫画の構図が随所に。つげ漫画の世界に入り込んでいく。ほんやら堂のベンさんのとぼけたユーモアに笑いの澱がたまり、席を揺らし声を出さずに笑った。前のほうの席のさんよにんが笑っていた。
面白くてうれしくなった。画は実にきれいだった。フィルム撮影だよね。映画的でうれしくなった。何が映画的といわれても困るが、映画的なのだ。

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整

3.5動くつげ義春作品

2025年11月14日
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鑑賞方法:映画館

既に中堅になった三宅唱監督、
三宅唱監督とつげ義春作品は相性が良いと思う。
風景の中にぽつんと存在する人。
ただそこにいる人。

しかし、それだけに映画は単調になりかける。
いっそ、時間を70分くらいにすると、もっと観やすかったかも知れない。

#旅と日々

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naichin

5.0満額回答

2025年11月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

癒される

河合優実さん、抜群の存在感。永遠に観てられます。青色のシャツで海辺に座っていても、暗闇の中でライターの火を点ける動きだけでも、トンネルの中で影になって手を振っても、前髪をあげても、水着になっても、豪雨の海で顔だけ出して泳いでいても。
シム•ウンギョンさん、落ち着いたトーンの韓国語の響きが美しく、字幕の詩的表現と合わさって、吟遊詩人の趣き。とぼけた言い回しの日本語も愛らしい。
あさぼらけ、太陽を反射する雪の眩しさ、曇天模様、暗夜の吹雪。自然界の明暗のコントラストとグラデーションが心に沁みます。荒々しい波、川面の揺らぎ、凍った水、動と静の変遷も感動的。魚や猫がこれほど風景を彩るとは驚きです。
観ているうちに、人間の優しさに感じ入り、おかしみに共感し、言葉は情報の伝達だけでなく感情や絆の発露でもあることに気付かされる。
この映画は美しさは何かということを思い出させてくれる。音階を奏でる真っ向勝負の音楽も効果的。安易で失礼かも知れませんが監督は天才だと思いました。

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TT

4.0人間に回復

2025年11月14日
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驚く

斬新

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まこやん

5.0すべてが美しい映画です。

2025年11月14日
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つげ義春の「ほんやら洞のべんさん」は好きな作品だ。50年以上前に見た漫画だがほんわかとした雰囲気が今でも心に残っている。そしてこの映画、演じている皆さんがとにかく素晴らしい。べんさん役の堤真一は大切な家族と疎遠になった侘しさが滲み出ていて彼しかいない位にぴったりハマってたし、何より主人公は売れない漫画家(つげ自身)だが、それを女性脚本家としてシム・ウンギョンに据えた大胆な手法はやや暗い感じの古びたタッチになりがちなつげ作品を見事に2025年の現代にフィットさせてくれた。
又「海辺の叙景」はつげ義春らしいシュールリアリズム漂う作品だが、妖艶とも言える役作りをした河合優実がとにかく素晴らしい。水着姿も美しかった。そして、高田万作は漫画の世界からそのまま抜け出して演じてくれた位にこの役が似合います。更にこの「海辺の叙景」を映画内の映画にして主人公に繋ぐ作り方が斬新で、思わず唸ってしまいました。
「ケイコ目を澄ませて」「夜明けのすべて」と連続してキネ旬1位を獲り、あっという間に日本映画の有名監督になった三宅唱氏。この「旅と日々」もじわりと評価が高まっていくことでしょう

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アベちゃん

4.5いい映画だな

2025年11月14日
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波間

3.5静かにゆがむ日常をそっとすくう映画

2025年11月14日
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つげ義春さんの原作を、三宅唱監督が静かに丁寧に映画化した作品です。
三宅監督らしく、大きな事件や強烈なオチがあるわけではありませんが、どこか“ちょっとおかしな日常”を精緻かつ美しく映し出していて、とても心地よい時間が流れます。

好き嫌いは分かれるタイプの作品かもしれません。
ただ、日常に少し疲れたときにふと観ると、肩の力がじんわり抜けていくような、優しい映画だと思います。

風景の美しさが光っているので、できれば映画館でぜひ。

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む

4.0スマホやWi-Fとかiのない静かな世界

2025年11月14日
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文学的な匂いのする映画で、とつとつとセリフが語られる。こういった映画は個人的に苦手なジャンルと思っていたが、次第に物語に引き込まれていった。

(え、もうエンドロール?!)

89分の上映時間はあっという間だった。もっと続きが見たかったと思った。

4対3のスクリーンは薄暗いシーンが多く、台風の雨風や深い雪の寒さが強調されていた。

登場人物達は、自然の波にもまれ、強い風の中を歩き、雪の静けさの中で生きる姿が描かれている。それは人間の強さを表現するというのではなく、人間もそれらの自然を構成する一つの生き物のひとつで、取るに足らない存在だといった印象を映画から感じた。

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はなてん

2.0理解不能でした。監督の前作、ネームバリューで観てみましたが良さがほ...

2025年11月14日
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理解不能でした。監督の前作、ネームバリューで観てみましたが良さがほぼ理解できなかった。
前半は割と良かった。河合優実は顔が小さくスタイルもいい。話し方に色気がある。相手役の俳優も同じトーンで良かった。
後半はまったく受付ない。画面が暗すぎるし、宿の主人と同部屋なんていくらなんでもあり得ない。襲われたらどうするんだ!
学生との質疑応答も何だかなあ。

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夢

3.0イモトとイビキ男

2025年11月14日
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難しい

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酔爺
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