「アフガニスタンからアメリカに来た女性」フォーチュンクッキー りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
アフガニスタンからアメリカに来た女性
カリフォルニア州フリーモントのフォーチュンクッキー工場に勤めていたドニヤは、アパートと職場を往復するだけの単調な生活を送っていた。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、そこでの過酷な経験により慢性的な不眠症に悩まされていた。ある日、フォーチュンクッキーに入れるメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中のひとつに自分の電話番号を書いたメッセージを紛れ込ませた。やがて彼女のもとに、ある男性から会いたいというメッセージが届いた。さてどうなる、という話。
ストーリーとしてはどうって事ないんだけど、アフガニスタンからアメリカにやってきた女性、という所に興味を持った。
そのドニヤ役がアフガニスタン出身で国営テレビ局のジャーナリストだったアナイタ・ワリ・ザダだというところが一番の見所だろう。
タリバンが支配するアフガニスタンだけでなく、アフリカの内戦状態の国、軍事政権下のミャンマー、イラクやトルコのクルド、などなど、自国での迫害を逃れて他の国に移ってる人は世界中にたくさん居ると思う。
ほんの一握り、実際にタリバンの迫害を恐れ、アフガニスタンから脱出した女性による演技で、また世界の中の日本を考えさせられた。
日本人ファーストはわかるが、行き場のない人たちを助ける事は、日本人には出来ないのだろうか。
そんな事を思い、心に響いた。
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