劇場公開日 2025年6月27日

「幸せを運ぶクッキーのメッセージ…なんていう甘い話ではなかった。 アメリカに来たアフガニスタン人の現実をビターに描く。」フォーチュンクッキー ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 幸せを運ぶクッキーのメッセージ…なんていう甘い話ではなかった。 アメリカに来たアフガニスタン人の現実をビターに描く。

2025年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「フォーチューンクッキー」=「おみくじクッキー」といえば、イーストウッドが山田康雄の声で「凶とでてるぜ」といって撃ち殺す「ダーティーハリー」を思い出す。
それはさておき…予告編や宣伝コピーからのイメージで「小さな幸せを運ぶフォーチューンクッキーのメッセージ。」なんていう、心温まるラブストーリーを想像していたら、違ってました。
そんな、甘い話ではなかった。
元米軍通訳をしていたアフガニスタン人が、家族を残して一人渡米。
PTSDにさいなまれながら暮らす現実をビターに描いていました。
こういう問題があるということを、映画として知らしめるだけでもこの映画の存在意義がある。
劇中、クッキーのメッセージを生活の中の小さな楽しみとして、読む人々の姿がある。
それだけでもクッキーの存在意義も大きい。
その辺をもっと描いてほしかった気がします。

ITOYA