「悪くはないが何も響かなかった」兄を持ち運べるサイズに 邦画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないが何も響かなかった
原作や作られた背景等の情報は知りません。
予告で見て気になったので見ましたが
とんだ期待外れすぎて早く終わってくれないかなと思うほど最後まで退屈でした。
内容的には兄が急に死んでしまうのですがその兄がどうしようもないクズでなんというか子供の頃の様子などから見るとADHD持ちのお調子者って感じです。どう見ても妹にとっては厄介な存在でしかないと思うのですが。
その兄のあとしまつを妹と元嫁とその娘でやっていく四日間を描いたものです。
兄の亡霊が出てくるのですがそれはあくまで妹が美化して妄想した姿であるので、実際に兄がどうだったのかわかりません。そういった手紙や証言が出てくるならまだしもそういうのもないので、なぜにあのクズ男をそこまで美化できるかわかりません。ま、クズでも家族は家族であるという視点なのでしょうか?
やけに他の方のレビューは評価が良いですがこの作品、俺には全く理解できませんでした。
それとあの息子、なぜにあんなに怯えているのか?実の母親と姉との対面にもビクビクしているし父が亡くなったことの悲しみの表現なのか、最初父親から暴力でもされてたのかと思いました。母や姉との距離感がありすぎることに何か意味やストーリーがあるのかと思いきやそこも描かれていないので彼が怯えたような態度がいまいち意味がわかりませんでした。
それと元嫁はクズ男を良かったとこもあったとか言ってますがそこも回想シーンなどもないため、いまいち何を持ってただの嘘つきではなかったとか言ってるのかその辺りもちゃんと過去の場面を取り入れるべきではないのでしょうか?
頭で思い描けば見えるとかいうファンタジー要素も終盤取り入れてますがそれもなんだか中途半端で。だったら最初から死んだ兄が見えて会話できるくらいのぶっとんだ設定を盛り込んでくれた方がまだ潔くて良いと思います。
とにかく見て損しました。
ただただオダギリジョーが楽しくはしゃいでる姿を見れたのが面白かっただけですね。
まったく同感です。クズな部分も含めて兄を見直すならまだしも、いつのまにかクズな部分は受け流して良い思い出だけで生み出した兄の幻影と対話して、良い思い出にするところなんか最高に気持ち悪かったですな
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