「セザンヌが描くサント・ヴィクトワール山と思っていたら…」アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
セザンヌが描くサント・ヴィクトワール山と思っていたら…
アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
アメリカからソビエト社会主義共和国連邦統治下時代に故国アルメニアに帰還した男の話。
塀の向こうの夫婦生活が、蒲焼きの匂いをオカズとしての牢獄暮らし、
恋があり、ホームパーティーあり、夫婦喧嘩あり、歌や別れもあり…
のぞき生活も楽しそうだが、ヒッチコックの「裏窓」を思い出しながら、類似性は思い出せないが、見てはいけないものを見過ぎではないかと思いつつ、盗撮者の楽しんでいる姿を見ている自分も恥ずい。
それにしてもアルメニアって何処なんだ?
こんな国だよっと、
上手い掴みで、
しっかりとアルメニアの歴史と文化を勉強させてくれます。
その一つが、何といっても世界で最初にキリスト教を国家宗教として採用した国で、今も息づいているのが誇りなんだろう。
しかも、何千年も昔からあの紛争地帯でアルメニア人一民族国家として成立しているのだからこれは凄い。
だからこそ、アルメニア人は柔軟で、したたかで、愉快なんだろう。
そして、過去からコウノトリなんだ。
でも、映画としてラストを一つに絞りきれずにどれも白昼夢となったのが残念だ。
そこがまたアルメニア。
それは、エンディング後のおまけの背景には、
日本の富士山の様な、
雄大なアララト山5,137mを故国と讃えていた情景がコウノドリ民族と彷彿させていた。
( ^ω^ )
アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
ソ連統治下のアルメニアを舞台に、無実の罪で収監されたアメリカ人男性が、
牢獄の小窓から見える部屋に暮らす夫婦を観察することに幸せを見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。
幼い頃にオスマン帝国でのアルメニア人迫害から逃れアメリカに移住したチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るため祖国アルメニアを訪れる。
そこはソ連統治下にあっても理想の故郷のように思えたが、チャーリーは身に覚えのないスパイ容疑で逮捕・収監されてしまう。
悲嘆に暮れるなか、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることに気づいた彼は、そこに暮らす夫婦の生活を観察しはじめる。
チャーリーは想像力を研ぎ澄ませ、まるで夫婦と同じ空間にいるかのように彼らと一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しむようになる。
しかし夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きも決まってしまう。
移送の日が迫るなか、チャーリーは夫婦を仲直りさせる作戦に乗り出す。
アルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャンが監督・脚本・主演を務めた。
ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞など、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞。
アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
Amerikatsi
2022/アルメニア・アメリカ合作
(^_^)
アルメニア共和国はユーラシア大陸に位置し、黒海とカスピ海にはさまれた南コーカサスの国です。
アルメニアは、北にグルジア、東にアゼルバイジャン、南にイラン、西にトルコとそれぞれ隣接してお り、海の無い内陸国です。
首都は、エレバンです。
「アルメニア共和国」はアルメニア語では「ハヤスタン」と言います。
カール@山口三さん、コメントありがとうございます。映画のあらすじにまるで触れないレビューなのに申し訳ない程の感謝です。アルメニアってどこ?で、パンフレットもとてもよかったです
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