でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男のレビュー・感想・評価
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よく出来上がっている作品
以前から綾野剛が主演ということで気になっていたので公開2週目に鑑賞。朝一番の回ながら幅広い年代が劇場に集まっていた。やはり綾野剛、柴咲コウをはじめとした実力派が作品への没入感を一気に高めてくれる。まさかあんな結末になるとは思わなかった。ただ一つだけ、最後の綾野剛が柴咲コウと息子を目撃するシーンがありますが、息子のほうが10年後にしては、成長してなさすぎと疑問を持ってしまった。それもあってか、なぜか上映後ずっと心に空白が残ることに、全体的に一つ一つがよくできている作品。なぜ空白が残ったかは分からないが、気になる人は見てみてほしい。ポップコーンはsサイズか、Mでいい。途中から食えなくなる位食べるタイミングがない。
A305 反撃することが出来ない冤罪
2025年公開
もっとどよーんと来るかな、と思っていたが
案外冷静に観ることが出来ました。
一昔前に比べて異常に我が子を溺愛する親が多くなったと
感じるがこんだけモンペ圧だされると
本当に先生って大変だっぺ。
正義を全面に打ち出す職業である警察、教師、自衛隊、医者
みーんなちょっとのエラーでよってたかって叩き潰す
このご時世。
ただ反撃するにも小林薫いわく「冷静に、常に冷静に」(byキャップムラマツ)
いやー人生がかかっているから無理無理。
かといって盗撮するような輩もいるから判断苦しむんだよね。
まあ実際にいじめが行われている現場の目撃証人がいないのだから
物事はもっと簡単に見極められると思うが
それにしても
柴咲コウの息子が追い詰められたのはひょっとしてこいつのせい?
その子が自殺しようとしたのもこいつのせい?
本来のいじめられっ子の母親が怯えているのもこいつのせい?
答えは出してもらえないがミステリーの要素もあってなかなかよい。
保身に走る校長、教頭もいいよね。
綾野ゴーが悪者でなくてよかった、と感情移入した。
小林薫を人の好い弁護士にしたのもグー。
折角寄り添ってくれていた文乃ちゃんを最後あんなことにする必要は
あったのかな?
にしてもホンマ週刊誌って.....
亀梨よう演じたな。
75点
鑑賞 2025年7月15日
パンフ購入¥990
配給 東映
正義とは何か?
正義とは何か?
を考えさせられました。
氷室律子 自身の妄想世界
薮下誠一 真実を明らかにすること
薮下の妻 夫を信じること
校長・教頭 自己保身
教育委員会 組織の保身
マスコミ 販売部数•視聴率
医師 患者の利益
弁護士 依頼人の利益
柴咲コウさんの大きく見開いた開いた狂気の瞳と木村文乃さんの大きく見開いた優しい瞳が対象的で良かった。
ある種の恐怖
でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
最初の氷室律子の供述での
綾野剛扮する薮下先生が怖かった
が、それがでっちあげだというのが真の恐怖
のっけから
校長先生に教頭先生も
氷室律子のでっちあげを信用して
薮下先生の話しをまともに聞きもせず謝罪させようとする
事態はさらにエスカレートして
報道がどんどん加熱していき
『殺人教師』と呼ばれるようになった経緯があまりにも杜撰すぎる
これが実話か
どこまで忠実か分からないが
恐ろしい映画だった
救いの手をのべてくれる弁護士がいたのはよかった
今の世の中
色んな情報が交錯しているけれども
でっちあげに翻弄されないようにしなければと思った
戸籍制度があって良かった
柴咲コウのキャスティングが素晴らしい。彼女は演技しなくてもサイコパスに見える。無能で自己保身しか考えていない校長、その場しのぎで頭が空っぽの教頭、サイコパスの原告(こんなに沢山の弁護士を雇って費用はどうしたのだろうか?)、作品を観ながら色々なフレーズが頭に浮かんだ。嘘つきは泥棒の始まり、嘘つきは遺伝する、医者は患者が悪人であっても患者の利益の為に働く、世の中にはプロの嘘つきとでも呼ぶべき人がいる(政治家に多いようだが)。一つ、この事件から学んだことは、戸籍制度が無ければ主人公の冤罪は晴れなかった可能性が高いこと。最後に教育委員会が処分を取り消して本当に良かった。柴咲コウの親子はあの後どのような人生を送ったのだろうか?怖いもの見たさではあるが興味がある。
怖すぎです
三池崇史作品にしては抑えていたな
「第4の権力」の恐ろしさ
主人公の教師は「知らず知らず」とんでもないモンペ家族と出逢ってしまい、どこにでもいる自己保身上等の上司に冤罪をきせられ、特ダネになる事件をハイエナのように探す「正義のヒーロー・週刊○○」によって、社会的に抹殺される。
彼は、神がかりの演技派の原告とそれに群がる数百人の弁護団、マスコミが作った「殺人教師」というレッテルを信じる世論という強大な敵と、裁判という「戦争」を戦う。
この映画(実話が元)では主人公を信じ続ける家族、救世主の如く現れた弁護士に勇気づけられ、ほぼ負け戦だった戦いに勝利する。
もしあの弁護士が現れなければ、PTSDのいい加減な診断も、律子の戸籍も明らかにされず、敗訴して、もちろん復職などかなうはずもなかっただろう。
実際の教育現場では、裁判までは至らなくとも、救われなかった「薮下誠一」が数多くいるのではないか。
「正義のミカタ・週刊○○」は、後に教育委員会が彼の処分を取り消した事を報じたのだろうか?
マスコミは第4の権力と呼ばれて久しいが、その権力(影響力)に見合った品性・倫理性(断言する前に、少なくとも自身で裏取りをする、反対の意見も聞く)を求めるのは、無理な事なのか?
報道機関は企業(営利団体)の経済活動であることが理由なのか、間違った報道が免責(やりっぱなしで反省無し)されることが恐ろしい。
映画化するにあたっての脚色もある程度あったはずなので、原作を読むともっと深い内容がわかるのかもしれない。
学校、マスコミ、モンスターペアレント地獄の三重奏
自分を信じてくれる人のために
役者って凄いなと感じた映画
人が人に壊される怖い話
実話に基づくという怖い映画だった
冒頭からは吐き気がするくらいに教師藪下に対して嫌悪と怒りを覚えたけれど‥
柴咲コウの顔が怖すぎて不気味すぎて。
嘘をつく、人を陥れる、そんなことが平気でできる人間に、善良な人間はかなわないなと思う
人間の怖さを思う映画だった 悪人を作り上げて、攻め立てて、排除しようとする集団心理なのか、そういうちょっと快感を持つというか、安心する生き物なのかなと思う
そんな中、小林薫の顔を見た時は希望の光が差した
家族の支えに泣き崩れる姿も涙を誘った
いつ誰に起きてもおかしくないこと、時代、怖い怖い
おかしいおかしい
一番頭に来たのは校長と教頭。
でも見終わった時には救いがあって、良かった‥!
怖い怖い
実際にあった事件ということだが知らなかったというか、興味がなかったから覚えてなかったというべきか。
こんな理不尽なことがまかり通ってしまうというのが怖い。
先に証拠になるようなものを集めておいて後から裁判を起こすという手法は、今回は教師による体罰・いじめ案件だったがこれって他の案件でも上手くやれば成り立つということ。
そしてマスコミの報道と世間の声を味方につける。
他人事で済ませられるようなことではないし我々も情報の一面だけを見ていてはいけないと考えさせられた。
最終的な裁判結果は被告教師側は罪に問われなかったのは救われたが、私は裁判について詳しくないのだが虚偽の証言をした被害児童の両親は罪に問われることはないのか?
しかもこの両親は市(教育委員会)から慰謝料を受け取っている。
納得いかないなぁ。
この裁判だけでは無理かも知れないが被告教師側が名誉回復と慰謝料を求める裁判を起こしたら勝てそうな気がするのだが。
教師側からすれば罪にならずに済んだでは済まないような心の痛みと裁判後も続く世間からの疑念の目を受けなければいけないのだから。
柴咲コウの無表情でサイコパスな演技は素晴らしく怖かった。
穢れた血
反省が大事
これが実話に基づいていることにぞっとする。日本の嫌なところが凝縮されたストーリーだ。事実、根拠、合理性に基づかず、感情や印象で決めつけ判断し、叩けると思えば集団リンチに走る。
週刊誌は裏取りせず無責任に母親の主張を全面的に信じ、教師の実名を出す。主人公の教員の窮地で、学校や管理職は組織防衛を優先し、彼を守らない。安易に教員に謝罪を強要する。教育委員会はまともな調査もせず教員を処分する。国民は自分のことでもないのに教員に怒りをぶつける。
この国を挙げた集団リンチの発端となった週刊文春と朝日新聞は謝罪したのだろうか? このような、「弱者」の主張や証言だけで、科学的調査や専門家の見解を十分に取材せずに扇動的な記事にしてしまったことが朝日新聞には多くある。子宮頸がんワクチンや福島原発の処理水など…。
映画にも疑念がある。母親を毒親、虚言癖のある異常な人格としてキャラ付けするのは、映画の脚色が強い。母親が異常な人格になった理由として、ネグレクトによる極貧で愛を受けられない家庭に育ち、強い周囲へのコンプレックスから現実を受け入れられず、妄想の世界に逃げ込み、現実と「こうあるべき」理想の自分のギャップに常に苦しみ、それを子供に押し付けていた、という描写。子供が嘘をついた理由を、高圧的な母親から怒られないための言い逃れとするストーリーは、完全に映画の解釈だ。
原作の著者も、実際の登場人物の「顔やキャラクターが映画とは違う」と述べている。この映画が、元になった事件の母親と子供がそのような人間だと印象付ける結果になってしまうなら、映画自体がデマの加害側になりかねない。
現実はもっと複雑だろうが、一つだけ言えるのは、何事も客観的事実と物的証拠を根拠に判断すべきだということ。どんなに信用できそうな人物でも、状況証拠があっても、証言だけで犯人を決めつけるのは極めて危険だ。
教訓:やっていないことは断固として認めてはならないのだ。
実際に起きた冤罪事件を元にした作品は、鑑賞するのに少々気後れしてしまうんですよね。冤罪に巻き込まれた気の毒な主人公を、上映終了まで見届けなければならないので、はたして救いがある結末なんだろうか? と鑑賞中ずっと気になってしまう。そうかと言ってオチを知った後だと面白さ半減なので、こればっかりは仕方なし。
我が子に体罰を振るったと、その両親から言いがかりをつけられた小学校教師が、マスゴミにも取り上げられたことから、その言いがかりはあたかも「真実」のごとく広がっていく。本来は教師の守護者であるべき校長・教頭からも無責任な指示をされ、致し方なく、主人公もその場しのぎの振る舞いを行うが、そのことで事態は後戻りできない状況に悪化していき…。
やはり冤罪に巻き込まれていく様は観ていて気の毒でしかなかった。彼の味方をしてくれる老獪な弁護士が現れてから、多少なりとも形勢逆転の目が出てきて、ようやく一息つけた感じでした。
さて作品的な演出として、言いがかりをつける両親の狂人ぶりが誇張されているものの、実際の当人はもっと普通に見える人だった気がするんですよね。でないと、大勢の弁護団が形成しての裁判まで発展しない気がする。だから怖い。
しかしもっとも恐るべきはマスゴミからネットに拡散しての「世間の声」。我が身を振り返りながら、安直に世間の声に同調しないよう心掛けるべきと感じました。
昨今、教師にまつわる事件が頻出していて、教師には分が悪すぎなので、善良教師と不良教師を線引きできる方策を立ててほしいところ。しかし学校の問題の関心って、自分の子供が卒業してしまうと途端に低くなりがちなので、その辺も難しいんだよなー。
謝罪の重さを痛感
実話だけに怖いし、重みがあります。
誠実な教師の対応が、精神的に病んでいる保護者によって、歪められて伝えられ、学校側が事を大きくしないために、事実でないことに対して謝罪してしまったため、それが事実として世間に広まってゆくことの恐ろしさを感じましたし、実話が元になっているだけに、重みがあると思いました。
それにしても、マスコミの報道は無責任で、そこに一番の憤りを覚えます。本当の事実はどうでも良く、センセーショナルに書き立てて、部数さえ、視聴率さえ稼げて、結局は儲かればそれで良いのでしょう。誤報によって苦しむ人がいることを、マスコミ側の人は、もっと自覚する必要があると思います。
ホラー寄りのかなり社会派なエンタメ
鑑賞日6月29日。正確でない所があるかもしれません。
本サイトの解説を読んで、これは裁判で冤罪になった事件なのかなと思い、気が滅入りそうなので観るかどうか迷いました。
事件の事は何となく記憶してますが、結果どうなったのか覚えてなくて、観て良かったです。
子供が担任に暴力を振るわれたと騒ぐ両親の剣幕に押されて、取り敢えず謝罪してやり過ごそうとする校長でしたが、一度認めてしまうとその方向へ事態が悪化していき、世間から非難されて孤立する教師。
薮下と子供の両親のどちらが本当の事を言っているのか。
母親の話す事は突飛すぎるので薮下の言い分が正しいのだろう、しかし全てを信じていいのか、とも思ってしまいます。
綾野剛さんの実際の辛い経験と重ねて観てしまうから薮下に同情しましたが、この事件の詳細をウィキペディアで確認しました。原作はかなり丁寧に取材して書かれていると思いました。
母親は注目を集めたくて嘘をつく人で、自らを正当化する為に嘘を重ね、その為に利用しやすい薮下がターゲットになったと思います。
父親はたぶん家庭にそれ程関心は無いが、面子にこだわるタイプに見えました。そして二人とも、金も取れるなら出来るだけ取ってやろうと考えたでしょう。請求額を大幅に釣り上げています。
この事件は両親、校長、教育委員会、マスコミ、無関係なのに薮下を攻撃した世間も含めて非常に腹立たしく感じる事件で、特に多くのマスコミの無責任な報道が一人の教師の人生を狂わせました。私が結果を覚えてなかったのはきちんとした謝罪がされてないからかも。
本件をそのまま描くとかなり重苦しい話になるのですが、柴咲コウさんをサイコパス的なキャラにし、ホラー寄りのエンタメにしているので観易くなったのではないでしょうか。
判決後に両親は悔しがった筈ですが、本作ではあまり見せなかったので、柴咲さんのサイコパス度が際立ちました。
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