「テーマの重さに対して構成の力量不足感が否めない」満天の星 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマの重さに対して構成の力量不足感が否めない
予告編を観て、「箝口令が敷かれた対馬丸事件」に興味をそそられて鑑賞しました。
事件そのものの悲惨さは鬼籍に入った製作者の祖父の記録映像や撮影時に存命だった語り部たちにより重く受取ることができました。
けれど惜しむらくは映画製作に初めて携わった製作、主演の寿大聡の想いが空回りしている感が否めないこと。
後半の長々とした取材映像や全編を通した俳優の露出時間の長さから対馬丸というテーマはボヤケてゆきます。
ホットなトピックスをつなぎ合わせただけの売●行為という嫌な言葉も脳裏をよぎりました。
素晴らしいテーマを扱っているだけに残念でした。
原作を読んでみたいと思いました。
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あんちゃんさんのコメント
2025年8月10日
共感ありがとうございます。期待していたのは箝口令についての事実の掘り下げです。そこに触れながら何も新しい収穫がなければ映画をわざわざつくった意味はありません。

