バレリーナ The World of John Wickのレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:ジョン・ウィックシリーズ5割、アナ・デ・アルマス3割、火炎放射器vs 消火栓の放水2割
キアヌ登場とか、火炎放射器vs放水とか、見せ場を結構予告で見せているるのではと思っていたら、それをさらりと越えてくる。
『ブレードランナー2049』とか『ナイブズ・アウト』のキュートな印象からガラリと変わって、…「汚物は消毒だー!」ストーリーはまあ父ちゃんの復讐で済んじゃうけど、アクションに関するアイデアはいろんなものがあって、やっぱり楽しい。
ムチャクチャ強い女殺し屋
これから伝説になる者の物語
アナ・デ・アルマスを主人公に据えたジョン・ウィック外伝。
ストーリーラインはジョンシリーズに準拠した復讐譚だが、因縁付けられシーンからじっくりと描いていたジョンの1作目とは違い、こちらはOPからアクションのつるべ打ちで異常にテンションが高い。
このOPシーケンスで暗殺教団ルスカ・ロマの残虐な所業を見せつけることで「こいつらはいくらでも死んでいい」と観客に思わせる手際の良さが大変良い。
修行パートも楽しい。そういえばジョンは最初から伝説の怪人だったのでこういう修行の場面が無かった。その点、本作は修行を通じてイブが強く成長する描写が挟まることで「伝説の再来」という原典シリーズのテーマを「伝説への挑戦」という形にうまく転換している。
主人公描写は意図してなのか偶然なのか、イブとジョンはけっこう対照的な描かれ方がされている。
過去の功績や友情を盾に知り合いを片っ端から頼りまくるジョンに対し、イブはずっと単身突撃型。何事も己の腕っぷしで解決していく。やっている事は大体同じなのに見た後の印象がまるで違うのは不思議だし面白い。
ダメージの受け方にもキャラクター性が滲む。ジョンは伝説のわりにけっこうボコスカ被弾する印象がつきまとうが、イブは〝どれだけやられても立ち上がる〟タフネスに不屈の意志が宿っている。どちらもダメージはHPで受け切るタイプのキャラクターだが、この受け止め方が違うのが面白い。
アクション面でも過去のジョンシリーズを踏襲しつつ差別化をしようという工夫が随所に見られ、特に銃器を使った近接格闘術いわゆるガン・フーは様々なバリエーションでもって魅せてくる。
標準的なガン・フーを始め、グレネード式近格闘術、スケート靴格闘術、レストランのお皿しばき合い対決、火炎放射器ファイト、日本刀アクションなど盛り沢山で満足度が高い。
原典主人公のジョンとはストーリー中盤ですれ違う程度に共演。外伝作品らしいチラリズム・・・と思いきや終盤でガッツリ登場。ちゃんとキアヌ。イブとの実力の違いを見せつけつつ、「協定があるから教団を狙うのはやめろ」などと諭してくる。コイツどの口でそんなこと言ってんだ?観客の誰もが「ジョンがこの子を止められる訳ない」と思ったことだろう。
案の定イブを見逃すジョン。ついでに陰から手助けもするジョン。そのついでに暗殺教団ともバタバタ戦うジョン。全く期待を裏切らない男:ジョン。
総じて、とても楽しい映画だった。新たな伝説の幕開け感が満載で、きっと続編もあるだろう。楽しみ。
なんとなくだけど毎回楽しみなシリーズ
特に大ファンというわけではないものの、ジョン・ウィックのシリーズは毎回欠かさず観ています。今回は初のスピンオフという事で当然観に行きました。
本編に出てきたあの場所、あの人、懐かしくて嬉しくて、大感激。
これこそシリーズ物の醍醐味です。
主人公の敵か?味方か?ジョン・ウィックの登場シーンも最高でしたね。
今回の女性主人公イヴも、ジョン・ウィック顔負けの大活躍でバンバン人を殺していきます。殺された人にも家族や恋人がいて、夢や希望があったはず・・・とか考える必要はありません。襲い掛かってくる火の粉は徹底的に払うべし!それがこのシリーズの割り切り方です。
次から次へと現れる敵。
もっと刺せ!突け!折れ!叩きつけろ!
甘い!まだ敵は生きてるぞ!撃て!もう一発だ!
言葉にすると相当酷いものですが、そんな気持ちで毎回観ています。
今作だけで何人の敵が死んだのか、見当もつきません。
ただ今回、敵本拠地の村で、家の中から小さな子供のいる父と母が出て来て主人公に襲い掛かりますが、この時だけは、一瞬我に返りました。やめろ!その人たちには子供が!
それから、火炎放射器での撃ち合い。映画史上初かどうかはわかりませんが、私は生まれて初めて見ました。常識的に考えると、これも相当怖いですね。敵の火炎放射器を封じるまさかの手段も漫画的で面白かったです。
スピンオフが今後どう展開するにせよ、本編のジョン・ウィックの続編も心待ちにしています。ジョン・ウィックは生きている!(はず!)
エグい殺し方
アナのアクションが凄い。美しいくかわいらしい顔からは想像できないような激しいバトル。
このシリーズはどんどん殺し方がエグくなる。
火炎放射器で焼き払うシーンには驚いた。
スピンオフながら、本編シリーズにも引けを取らないアクション
【イントロダクション】
キアヌ・リーヴス主演の大ヒットシリーズ『ジョン・ウィック』のスピンオフ作品。シリーズ第3弾『パラベラム』(2019)に登場した舞踏家・暗殺者集団“バレリーナ”に所属する女暗殺者の復讐劇を描く。物語の時代設定は、『パラベラム』と第4弾『コンセクエンス』(2023)の間に位置する。
主人公イヴ役に、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)にて新米CIAエージェントを演じて強烈な印象を残したアナ・デ・アルマス。また、シリーズの顔役であるキアヌも特別出演。
監督は『アンダーワールド』シリーズ(03,06,12)のレン・ワイズマン。脚本は本シリーズ『パラベラム』、『コンセクエンス』(2023)のシェイ・ハッテンと『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)のエメラルド・フェネル。
【ストーリー】
イヴ・カマロ(アナ・デ・アルマス)は、主席連合の支配下にある組織「ルスカ・ロマ」に所属する父・ハビエル(デヴィッド・カスタニェーダ)と、ヨーロッパに拠点を置く暗殺者達によるカルト教団に属する母の間に生まれた子供だった。
イヴがまだ幼い頃、ハビエルは娘を教団の魔の手から守ろうと、教団の掟に背いて逃亡生活を送っていた。母は代償として命を落とし、ハビエルもまた冷酷な指導者である主宰(ガブリエル・バーン)率いる追手によって命を落としてしまう。行き場を失ったイヴは、「コンチネンタル・ホテル」の支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)に連れられ、父が元居た「ルスカ・ロマ」の首領・ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)に引き取られる。
12年後、イヴは父を殺した教団への復讐心を胸に、暗殺者“バレリーナ”となる為の過酷な訓練の日々を乗り越えていた。そして、遂に彼女に暗殺者としての仕事が舞い込むようになる。
命懸けの任務をこなしていく中で、ある日、イヴは倒した刺客の腕に教団員が持つ傷を発見する。ディレクターは教団に関わらないよう指示するが、イヴは復讐心を滾らせ、命令を無視して教団への復讐の旅を開始する。
【感想】
スピンオフながらも、本編に引けを取らない圧倒的な熱量、「まだそんな見せ方(魅せ方)があったのか!」と驚嘆させられるアクションの数々に、非常に楽しませてもらった。
イヴが窮地を脱する為に手榴弾を駆使して戦う姿は、これまで銃をメインウェポンとしてきたジョン・ウィックにはない戦法で新鮮に映った。そんな中でも特に、クライマックスで教団が運営する村でイヴと主宰の側近が繰り広げる火炎放射器によるアクションは本作の白眉。燃料が切れ、消火栓のホースで果敢に挑むイヴの姿は、馬鹿馬鹿しくもその圧倒的な熱量で名シーンにまで昇華している。
また、キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィックが、単なるゲスト出演に留まらない活躍を見せてくれる姿は、シリーズファンとして嬉しかった。ただ、クライマックスでイヴの復讐に些か肩入れし過ぎな印象も受けたのは確か。ジョンも復讐心から裏社会に舞い戻った身である為、家族の復讐に燃えるイヴに肩入れするのは自然な流れとして理解出来るのだが、せめて主宰の側近との火炎放射器合戦の決着は、名勝負となっただけにイヴに自分の力で切り抜けてもらいたかった。
ディレクターの台詞が良く、幼いイヴを励ます「過去を奪われても、未来を失わないで」という台詞や、イヴの隣のベッドに居た1番バレエの上手かった子が組織を去った事について問いただすイヴに「あの子にこの世界は向いていない。悲しみは知っていたけど、苦しみを知らなかった」と語る姿が印象的だった。
主演のアナ・デ・アルマスの熱演が素晴らしく、過酷なアクションも見事にこなしていた。彼女を本作に起用する要因となったであろう、『007』での新米エージェントとしての存在感も魅力的だったが、本作では復讐に燃え、信念を貫くヒロインを熱演していた。まだ20代だと思っていたのだが、調べてみると今年で37歳だと言うからビックリ。更に、トム・クルーズの恋人として噂されているという事も知って2度ビックリ(笑)
日本では、ゲーム『DEATH STRANDING』の主人公役で印象に残っているノーマン・リーダスが、本作ではチョイ役での出演ながら印象的な活躍を見せている。娘の為、ハビエルと同じく教団に背いて戦う姿は、イヴにかつての父親の姿を重ねさせ、戦いへ挑む動機を自然に強化する。
惜しむらくは、タイトルにもなっている“バレリーナ”要素が、父との思い出の品であるオルゴールや舞台の演目、戦闘の際の僅かな身のこなしでしか感じられず、取ってつけたような印象に止まってしまっていた点だ。せっかく戦闘技術だけでなくバレエの技術も長い間研鑽を積んだのだから、アクションシーンの動きにもそれが活かされていた方が、『ジョン・ウィック』シリーズとの差別化も図れて一石二鳥だったように思うのだが。
アクションシーンでは、初任務の護衛の際、クラブで氷張りの床をブーツの爪先で弧を描くように削っていたが、特にその動きに意味もなく、直後に普通の格闘戦に発展してしまったのは残念だった。村での戦闘の際は、氷上で体幹の良さを発揮して敵を撃破したりはしていたが、全編に渡ってもっとそうした自身のアドバンテージを活かした優雅な立ち振る舞いを期待していた。訓練の際、屈強な男に勝てない事をボヤくイヴに、ノーギが「女らしく勝て」と助言すらしていたのだから、泥臭いアクションばかりではなく、バレエのような美しくしなやかな動きで男達を圧倒してほしかった。
イヴが割と無双ぶりを発揮する(クライマックス直前でのジョン・ウィックとの戦闘により、少なくとも彼には遠く及ばないというのは示されたが)ので、そうした強さの理由付けとしても、バレエの動きというのは絶好のネタだったと思うのだが。
【総評】
本編シリーズを4作も重ねて尚、まだまだアクションシーンのバリエーションで魅せてくれるこの世界観には興味が尽きない。
本編シリーズも再びジョン・ウィックを復活させて『5』を製作する様子だが、『チャプター2』(2017)でジョン・ウィックが陥ったように、イヴもまた殺し屋達から狙われる身となったので、スピンオフとして始まったこちらも是非シリーズ化してほしい。
スピンオフだし
とスルーしようかなと舐めてかかったら面白い!ブレードランナー 2049がめちゃくちゃつまらなかったけど、唯一、アナ・デ・アルマスだけが良かったのが救い。本作ではアクション満載!とにかくジョン・ウィックシリーズに負けないくらい人が殺されまくる!特に火炎放射器対決なんて今まで見たことが無いし、そんなに持たないはずなのに…。
いろいろストーリー的には破綻し狂っているジョン・ウィックワールドだから気にならない。
キアヌ・リーブスはチョイ役かと思えばしっかり見せ場あり!
バレリーナはスピンオフだけど次回作を作る気満々なのかも。
「ズルくてもいいから勝ちのこだわる女なりの戦い方」がテーマ
人を見たら殺し屋と思え
スピンオフにしては重厚な作品
『バレリーナ The World of John Wick』は、アナ・デ・アルマスを主人公にした時点で完全優勝!
ジョン・ウィックの世界観をバッチリ広げたスピンオフで、アクションもストーリーも最高にハマるぜ。細かいストーリー解説は他に任せて、俺の熱い感想をぶちまける!
まず、女性主人公ならではのテーマが絶対ある。「女性らしさ」や「女性らしい戦い方」が裏モチーフとして効いてる気がする。イヴ・マカロは最後には勝つけど、ジョン・ウィックなら余裕で切り抜ける場面で、彼女の女性的な「脆さ」がチラッと見える瞬間があって、それがめっちゃリアル! 無敵のジョンとは違う、めっちゃ人間味のある魅力が炸裂してるよ。
撮影場所はチェコのプラハが中心らしいけど、雪深い地域のシーンが特にヤバい! ワム!の「ラスト・クリスマス」のミュージックビデオ(スイス・サースフェーで撮影)みたいな雪に覆われた街並みや道路の雰囲気がそっくりで、一瞬「同じ場所か?」って思った。で、この雪深いロケ地、007シリーズの雪山シーンともリンクするんだよね。例えば『007 スペクター』のオーストリア・ゼルデンの氷河地帯とか、『女王陛下の007』のスイス・シルトホルンの壮大な雪景色を彷彿とさせる。ジョン・ウィックシリーズ自体が007のスタイリッシュなアクションや雰囲気からインスパイアされてるから、この雪のロケ地チョイスは007へのオマージュっぽい空気を感じるぜ!(※「バレリーナ」の雪シーンの具体的なロケ地は公開情報が少なく、プラハ近郊かチェコ以外の雪国が使われた可能性あり。)
アクションシーンはもう最高峰! 日本刀が出てくるあたり、完全にキアヌ・リーブスのテイスト全開(笑)。いや、あんなとこに日本刀、普通ねえだろ! でも、それがウィックの世界のカッコよさ! アクションには女性らしさがバッチリ出てて、特に火炎放射器のシーンは「バレリーナ」ってタイトルそのものの美しさ。優雅なのにガツンとくる、あの感じはマジで新鮮!
ストーリーは単独映画としても超成立。イヴ・マカロが賞金首になったり、組織を裏切ったり、展開がアツすぎる! ジョン・ウィックとどう絡むのか、コンビ組んだらめっちゃ面白そうじゃん? 賞金首カップルで恋愛要素あってもいいかも…なんて妄想が止まらん(笑)。こんなに本編を盛り上げるスピンオフ、滅多にないぜ。マジで見ないと損!
硬派
スピンオフ、彼女はジョンウィック
いろいろ構造が複雑ではある。久しぶりの「ジョンウィックシリーズ」だったので、引き込まれて観た。テンションが高い。
イブの少女時代から始まり、彼女の生い立ちそのものののルーツに迫ってゆく構造になっている。なぜ彼女がそのような不可解な行動をとっているかが全てわかるので、最後はスカッとします。
命令に逆らい、全てを敵に回しながら目的を達成しようとするのは「ジョンウィック」とまったく同じだからである。
時間がそれなりに長いので、集中力を必要とする。
アクションは最先端であり、いろいろ考えさせられる点も多い。これだけアクションを見続けさせられると。
文句無しに面白いアクション映画
ストーリーはあるようで殆ど無い。ひたすらハイテンションなガンフーが続く映画。アクション映画としての見応えは文句無し。ひたすら人間がバタバタ死んでいく。バレリーナ、、、あんたは一体何人殺したんだ?笑
アナ・デ・アルマスは「ブレードランナー2049」を見て好きになったがその後のハリウッドでの様子を見て正直あまり好きな女優ではなかった。ファンの怒りを買うかもしれないが個人的にはどこかイメージ的にガル・ガドットと被るものがあって可愛さはピカイチだが演技はイマイチという感じがして。ただ今回これだけのアクションをこなすのを見て続編が見たいと思った。ちゃんと面白かった。唯一不満?というか不思議な点をあげるとすれば主人公がぐちゃぐちゃにボコボコになるバトルを繰り広げてるのに傷やあざが少なすぎて。プリーティーフェイスが売りだから殴っちゃいけないんだろうけどさ。ちょっと都合が良すぎないか?と思いながら見ていた。何を求めて映画見てるかで変わってくるんだろうけど。アナちゃんを崇拝する映画です。上手いこと作ってあります。もっとぐちゃぐちゃにグロテスクに!なんて求めてるのは私ぐらいということで。笑
マンネリ化していたジョン・ウィックシリーズを救ったということで星4つ。しかし美女を代わりに出してくるという発想はずるいなぁ。
復讐の女神
完全にスピンオフですね。ジョン・ウィックの物語もほとんど忘れていましたが、問題なく今作に入っていけました。
映画のほとんどがアクションですが、テンポ良く進むため、だれることはなかったです。
敵の火炎放射とイヴの水圧放射は、ブラックエンジェルズに登場する神霊士の炎と勇気の絶対零度の戦いに酷似しています。ここが一番の見所だと思います。
残念だったのは、ラストボスがあっさり殺られすぎです。
イヴは今後の続編に出てくるかもしれないですね。
全366件中、61~80件目を表示
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