「華麗に舞う、復讐の女神アナちゃん!」バレリーナ The World of John Wick しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
華麗に舞う、復讐の女神アナちゃん!
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
スピンオフと云う形で、ジョン・ウィックの殺し屋ワールドが帰って来た。またあの世界に浸れる日が来ようとは思ってもみなかった。
復讐の女神が華麗に舞う。アナ・デ・アルマスの「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」以来となる本格アクションに魅せられた。
しなやかな肢体から繰り出される激しくも流れるようなアクションに惚れ惚れ。キレキレ且つ綺麗綺麗なのだ。さすが、我らがアナちゃんである。
お馴染みのキャラクターも総登場して、ファンへの目配せと世界観を固める役割を見事に果たしていた。なんと言ってもジョン・ウィックの登場が嬉しい。顔見せではなくしっかりガン・フーするのだ。
今回も、アクション面でかなりクリエイティブな試みをしていると感じた。イヴのアクションは、ジョン・ウィックの「ガン・フー」とは趣向を変え、ジャッキー・チェンのアクションのような、その場にある道具や武器を咄嗟に手にして戦うスタイルであり、イヴ独自のカラーが興味深かった。
街が丸ごと敵なのが意外性があって面白い。家から敵が飛び出し、倒しても倒しても現れる趣向がスリル満点だ。何より特筆すべきは、やはり「火炎放射器」についてだろう。火炎放射器で撃ち合いをしようだなんて、いったい誰が考えついたのか。最高にクレイジーでエキサイティングじゃないか。
続編を期待させるラストが嬉しい。ジョン・ウィックと同じように、イヴにも過酷な戦いの道が待ち受けているのだろう。スピンオフのシリーズ化を強く希望したい。本編シリーズにも続編の動きがあるが、そちらも楽しみに待ちたいと思う。
[余談]
時系列的に3作目と4作目の間の出来事と云う設定らしいのだが、ジョン・ウィックは首席連合との戦争の真っ最中のはずで、ディレクターのお願いを聞く暇なんてあったのだろうか。
*修正(2025/10/26)
