「踊らされているのか、自らの意志で踊っているのか」バレリーナ The World of John Wick 虚無さんの映画レビュー(感想・評価)
踊らされているのか、自らの意志で踊っているのか
鑑賞直後はタイトル『バレリーナ』って、ほとんど関係ないじゃん! と思ったのだが、深読みすればそうでもないかも…?
運命は残酷、というのは大変にありがちな文句だが、それでも他人から「運命なのだよ」と言われると、人はメンタルを弱められてしまうものらしい。
うっかり使わないように気をつけねば!
父親を殺されたとか、子供を解放すべきだとか、そんな理由は言い訳にもならない。
明らかにアナは殺しすぎである。
強いて理由をつけるなら、自らの意志というより身についてしまった習性なのだろう。
バレリーナが倒れるまで踊り続けるように、殺し屋もまた倒されるまで殺し続けなければならない。
アナはもう後に引けないところまで来てしまったのだ。
脱落したはずの友人が何だか幸せそうに夢を叶えている。なるほど、人生は皮肉なものだ。
アクションシーンの見どころはやはり火炎放射器合戦でしょう!
延々繰り返されるアクションは眠気を堪えるのが辛くなるが、緩急があれば楽しめる。
ところで、問題の?ジョン・ウィックとの絡みですが…
ひと昔前なら、危地で美男美女が顔を合わせたら、敵味方関係なくラブロマンスが発生したシーンである。
なぜなら…それが運命というものだから?
しかし今現在、戦う男女はロマンスに流れてはいけないのである。
これは村の掟よりもキビしい、現代のジェンダー絡みのルールらしいのだ…
この掟、いつまで続くんでしょうね?
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