「予告編を見てなかった自分をほめたいわ。」バレリーナ The World of John Wick リュウジさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編を見てなかった自分をほめたいわ。
筋書きはむちゃくちゃ単純。というか、ありがちな復讐劇。
ただ「The World of John Wick」という強固な世界観/設定が既にあり、
知っている分だけ物語の味わいは深みを増していく…とはこういうことでしょうか。
で、このバレリーナさん、弱いとは言いませんが、全然強くない。
繰り出す手数は多いわ(ジョンウィック比)、
間合いの詰め方が甘いわ、隙もあるから結構やられるわ(ジョンウィック比)。
訓練中に「そんなん無理。私は男には勝てへん」みたいな主人公の泣き言に対し、
「相手の尺度じゃなく自分の尺度で戦いなさい」みたいな教えがあったからでしょうか。
女性らしい残酷さといいますか、
とことんオーバーキルでバッタバッタと打ち倒すのは、見ていてわらけるほどでした。
ホント、日本の派手なアクションとは異なる自然な派手さwがたまらなかったです。
(攻める方ももうちょっと考えて攻めろよ…というのは横に置いておいて)
また、前半と後半、監督が代わったから
戦い方(アクション)の面白さが数段上がった…というウワサもありますが、
後半になると、戦い方にも武器にもどんどん味が出てくる。コミカルさもプラス。
なんといってもゴジラが口から吐く熱線みたいな炎で戦うシーンは、
とても新しいアイデア。
(この戦い方は、見るのを避けていた予告編にもちらりとあり、
ホント、初見でよかった。前情報を入れないのは、小説も映画も大切ですな)
理屈の部分はさておいて、最後の最後まで満足のいく映画でした。
追記>
隣に座ってたおっさんの大型バケツポップコーンの咀嚼音と
氷だけになった飲み物のジュルジュル吸い込み音がなかったら、
4.5評価やったんやけどなぁ。
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