ブラックバッグのレビュー・感想・評価
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監視社会。
ケイト様神話…
エンドロールでソダーバーグと気がついた
あらすじを読んで面白そうだなと
最初は密室ものかと思っていたら思いのほかちゃんとしたスパイ・ミステリィ映画でした
いかにもイギリスらしいスパイ物でアクションは無し、銃撃戦も無しです
5人の容疑者の中から裏切り者を探してくれと依頼されたジョージ
5人は仕事仲間でよく知っており、1人は自身の妻でもある
果たして裏切り者は誰なのか
調べれば調べる程妻への容疑が深まる
冷静沈着なジョージが二転三転する中で愛する妻を何とか助けようと奮闘し内心焦る様を上手くマイケル・ファスベンダーが演じています
妻役のケイト・ブランシェットもハマり役でした
おっと、ピアース・ブロスナンも上司役でいましたね、最近は味のある老スパイ役が多いが今回はアクション無しの上司でした
エンドロールで監督がスティーブン・ソダーバーグである事に気が付いて、妙に面白味のある映画である事に納得しました
世界を股にかけ仕事してるスパイの皆さんの世間の狭さよ(笑) 94分でサクッと観れる小粋でスマートなスパイ•スリラーもといコメディ? ひょっとして「割れ鍋に綴じ蓋」スパイ夫婦のラブ•ストーリー?
主人公はイギリスの国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のエリート諜報員のジョージ(マイケル•ファスペンダーがお見事と言えるほどの好演をしています)。彼は何千万人の生命に関わるような不正プログラム「セヴェルス」を組織内から盗み出した裏切り者をあぶり出す極秘任務につきます。容疑者は5人。その中には彼の妻キャスリン(負けず劣らずお見事なケイト•ブランシェット)も含まれています。
ということで、スパイものなのですが、これがなんとまあ、ちまちまとした会話劇。登場人物たちが皆、けっこう内向的で精神的な問題も抱え、なんだかこういった諜報機関以外の世界では成功が覚束ないタイプのように思われます。特に主人公のジョージは冷静沈着でスパイとしては有能だと思われますが、お前、奥さんのキャスリン以外に友だちいないだろ、とツッコミたくなるような孤独を抱え込んでるタイプです。本篇を観た感じだと彼の趣味は釣りと料理。なるほどね。
で、キャスリンのほうもまあジョージといっしょにいれば、「割れ鍋に綴じ蓋」みたいな感じ。ふたりは「職場結婚」なんでしょうね。ふたりともスパイが天職で、相当アタマの出来もいいんでしょうけど、他の世界では非常に難しいタイプだと思います。ふたりの間には子供はいません。持たない選択をしたのだと思われます。
タイトルにある「ブラックバッグ」はスパイたちがそれぞれ持っている黒いブリーフケースのことでしょう。そこから転じて、ずっと自分のカバンの中の自分だけが見えるファイルに閉じ込めておく極秘任務のことを指すようになったと思われます。本篇を観る限りは、このNCSCという組織はなんだか個人商店の集まりみたいな感じで、組織にとって重要な報告、連絡、相談は組織図上の関係に沿ってではなく、個人商店間の個人的な関係によって行われてるのではないかと思えてきました。
さて、裏切り者をあぶり出すにあたって、ジョージは趣味の料理をフル活用して、自分プラス容疑者5人の夕食会を開きます。本篇にはこの夕食会が都合2回出てきます。最初の会でジョージは薬を一服盛ってメンバーの口を滑らかにさせます。5人はキャスリンを除くと、男性、女性、各2人ですが、一対ずつ男女の関係になっていて、なんだか世間が狭いな、といった感じです。仕事の性格上、守秘しなければならない内容を取り扱っていますから、どうしても内向きになってしまうんでしょうね。社交的に振る舞って広く外に相手を求めたら、ハニートラップに引っかかっちゃったでは目もあてられませんから。
結局、スパイ衛星の画像を使っての追跡やら、ウソ発見器を使っての訊問やら、ジョージがもう一方の趣味の釣りにある人物を連れ出してのハラの内の探り合いやら、2度目の食事会やらを経て、実行犯はあぶり出されて処置されますが、一連の出来事の根本原因は幹部同士の権力闘争だったということがわかってきます。すなわち、ジョージに裏切り者のあぶり出しを命じたジョージの上司(謎の死を遂げます)とキャスリンの上司アーサー(かつてのジェームズ•ボンドのピアース•ブロスナンが演じてます。イケオジのラスボスですな)の間のヘゲモニー争いです。アーサーは何かと目障りな部下のキャスリンとその夫でライバルの部下でもあるジョージの失脚までも狙った一石で何鳥も落とせる作戦を展開していたと思われますが、活き造りを食べている間に不発に終わったようです。
ということで、けっこうちまちまとしたお話なんですけど、かなり面白かったです。あの夫婦、ラスボスの弱みは握ったし、ほとぼりが冷めた頃には自由にできるかもしれないカネのありかを知ってるし、NCSCきってのパワー•カップルになれたのではないでしょうか。
信頼のインフラが崩れる音を聞け
スティーヴン・ソダーバーグという男は、つくづく「構造の人」だと思う。『トラフィック』では麻薬取引という制度を、『コンテイジョン』では感染症と経済を、そしてこの『ブラックバッグ』では“信頼”そのものを制度として撮っている。サイバーセキュリティの専門組織を舞台に、夫婦でスパイ、つまり「監視し合う愛」を描く。一見スパイ映画の皮を被っているが、これは情報社会の倫理をめぐる寓話である。
主人公ジョージは、国家サイバーセキュリティセンターの諜報員。上司から「組織内に裏切り者がいる」と命じられ、同僚5人の調査を始めるが、容疑者の中に妻キャスリンがいる。
彼は淡々と命令に従い、妻を含む全員を自宅に呼び、晩餐会の料理に薬を仕込み、心理戦を仕掛ける。つまり、家庭が職場に、夫婦が監視網に変わる瞬間だ。この構図に、現代の情報社会の滑稽さが詰まっている。我々もSNSで互いの発言を監視し、「不正」「裏切り」「誤情報」を検出するジョージでありキャスリンなのだ。
物語は静かに進む。アクションも爆破もない。だが、沈黙の合間に走る情報のやりとりが生々しい。夫婦間の嘘を解析する過程は、まるでネットワーク診断ログのようで、“人間関係というシステム監査”のようでもある。やがて、上司スティーグリッツが裏で全員を利用していたことが明かされ、若い諜報員ジェームズが実行犯として撃たれ、池に沈められる。制度は温存され、真実は水底へ。――国家も企業も結婚も、みな同じ構造だ。内部統制が崩れても、上層部は処罰されない。
ソダーバーグは、冷たいカメラでこの制度疲労を映す。照明は硬質で、会話は間合いに支配され、俳優の演技は感情を削ぎ落とす。マイケル・ファスベンダーは「合理的な狂気」を体現し、ケイト・ブランシェットは“見られること”のプロとして、一切の情を切り捨てた表情で支配する。彼らの会話はほとんど法廷調書のようで、「愛しています」も「信じています」も、情報開示と隠蔽の手続きの一部に過ぎない。
興味深いのは、作品が描く“セキュリティと倫理の矛盾”である。守るために疑い、信頼を確かめるために監視する。サイバーセキュリティの専門家が「ゼロトラスト」を叫ぶように、この夫婦も“ゼロトラスト婚”を生きている。それでもジョージは「相手のことを知り、触れないようにする」と語る。ここにソダーバーグ流の解答がある。完全な監視の果てに、残るのは沈黙による共犯だけなのだ。
スパイ映画として見れば地味すぎる。だが、この地味さこそが現代のリアリズムだ。戦争も諜報も、いまやコンピュータの画面と人間関係の歪みの中で進行する。「ブラックバッグ」という違法捜査の隠語が、いまや我々の社会全体のメタファーになっている。政治、企業、恋愛、すべての組織が誰かを“ブラックバッグ”している。この映画は、その構造的暴力の可視化だ。
ソダーバーグは最後に、観客自身を監視対象に変える。スクリーンを見つめる我々もまた、「信じたいものしか信じない」情報中毒者であると突きつけられる。映画館を出るとき、ふとスマホを見て、我々の通知履歴の中にも“ブラックバッグ”の影があることに気づく。この映画の恐ろしさは、そこにある。
英国スパイ小説感を味わえる逸品
会話劇で楽しむスパイ映画🕵️
スパイ映画でアクションじゃなく、会話劇。
会話劇好きなボク、大満足。
タイトルのブラックバッグは、スパイ同士の隠語で、機密情報、秘密という意味らしい。
イギリスの諜報機関のマイケルファスベンダーが、奥さん含めた仲間内の中にいる裏切り者を探すためにがんばる話。繰り広げられる会話の応酬、騙し合い、駆け引きにしびれる。
1日1日進んでいきますが、日にちを遡ったりなど、ややこしい構成は一切なし。タイムスタンプ通りに進行するので、集中して会話劇をお楽しみください。
全然モチーフは違うけど、「教皇選挙」のゾクゾクした感じを思い出した。あれ系のミステリーぽい劇が好きな人は楽しいと思いますよ。
男女関係の下ネタ、セクハラ的な会話があるので子どもと一緒にみるのはご注意ください。
【"英国諜報員の密やかな憂鬱。”今作は組織内極秘情報漏洩者を見つけ出す任務を負う男が愛妻を含めた五人の同僚の誰かの嘘を暴く姿を描いたアクション無きスタイリッシュスパイ会話映画である。】
■倫敦の国家サイバーセキュリティ組織が舞台。
諜報員ジョージ(マイケル・ファスペンダー)は”ブラックバック”と呼ぶミッション遂行を命じられる。”ブラックバック”とは、核のメルトダウンを引き起こすプログラム”セベルス”を盗み出した組織内の情報漏洩者を見つけ出す事である。
そして、ジョージは愛妻キャサリン(ケイト・ブランシェット)を含めた敏腕の同僚5人を調べていくのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤、ジョージが同僚の諜報員フレディ(トム・バーク)、情報分析官クラリサ(マリサ・アベラ)、ジミー(レゲジャン・ペイジ)、精神分析医ゾーイ(ナオミ・ハリス)を招く食事会に提供する食事を、自ら鮮やかな手つきで調理するシーンからスタイリッシュである。
素早い包丁遣いで玉ねぎをみじん切りにし、煮ている肉の内部温度を温度計で測り、煮汁が白シャツに飛ぶと、ササっと着替えるジョージ。だが、表情は沈痛でありながら、その料理に薬を混ぜるのである。
・酒と薬の影響なのか、会話は弾む。フレディとクラリサ、ジミーとゾーイが付き合っている事が分かるのだが、序でにフレディがゾーイと浮気をしている事までバレてしまい、激怒したクラリスはフレディの掌にナイフを突き立てるのである。キャー!
・気まずい雰囲気のまま食事会は終わるが、部屋のゴミ箱に自分が行っていない映画の半券を見つけるジョージの表情は、更に憂鬱になるのである。愛妻のキャサリンは特に敏腕であり、一番怪しいからである。
・上層部のスティーグリッツ(ピアース・ブロスナン)に呼ばれた彼らは、”セベルス”が悪用されると、多くの民が犠牲になる事を説明し、更にジョージに調査継続を指示するのである。
・キャサリンがスイスへの国外出張に行く事をジョージに告げると、彼はクラリサと共に、衛星中継が切り替わる僅かな時間で、妻が怪しげな男と接触する姿を密かに衛星画像で見て、更に彼の眉間の皺は深くなるのである。
だが、彼はキャサリンの4人の嘘発見器での取り調べを行い、ジミーを強引に”釣り”に誘うのである。この辺りで大体分かるよね・・。
■そして、2度目の5人の会食。
料理も酒も無い中、ジョージは調査結果を述べるのである。全てはスティーグリッツが、特に優秀な人間を罠に掛けた事を・・。
所謂、”出る杭を打つ”という奴である。
そして、罠に引っ掛かった男をジョージは射殺し、池に沈め、一方、キャサリンは日本料理店で“活き作り”の刺身を頼んだスティーグリッツの脇にそっと座り、”一言言って”去るのである。
更には、キッチリ、エレベーター内でもスティーグリッツに釘を刺すのである。
・妻キャサリンの嫌疑が晴れたジョージは、ベッドで”情報漏洩の見返りの大金は?”と聞くとキャサリンは”スイス銀行に開設した口座の中よ。”と言い、初めてジョージは笑顔を浮かべ、キャサリンとベッドに倒れ込むのである。
<今作は、組織内極秘情報漏洩者を見つけ出す任務を負った男が愛妻を含めた五人の同僚の誰かの嘘を暴く任務を遂行する姿を描いたアクション無きスタイリッシュなスパイ会話劇なのである。>
スマートで面白そうに見える、ソダーバーグ作品
ケイト・ブランシェットのソダーバーグ作品、いつのまにか上映されてる!と慌てて鑑賞。あまり大きいスクリーンではないが満席に近くて意外、この監督作品に期待してる人は多いのか偶然か。一番前の端という疲れる席で鑑賞。だからなのか、それとも必死で理解しようとしたのか、とにかく疲れた。頭のいい人が推理を巡らせて会話による糸口から裏切り者を炙り出すプロセス。それについて行くのに必死でございました。考えをまとめるのか精神を統一するためか平日の午後に湖のボートで釣りって雰囲気作りすぎ。ゴッドファーザーみたいに人生観を表す手法のように使われていたのは監督の好みか。ピアース・ブロスナンは出るだけで諜報員っぽく見えるツール利用とは言い過ぎか、スタイリッシュなスーツや衛星の違法利用で一見カッコいいスパイ風な話だけど、その実人間性を探り私生活暴露が本筋で、あまりダイナミックな話ではない印象に苦笑。神経質な会話の応酬に疲弊したけど、まあそれがソダーバーグ作品だし、結局ケイト・ブランシェットが、カッコよかったので良しとするか。
派手なアクションシーンは皆無。ヒリヒリするような心理戦で緊張を高めてゆく。なかなか話が読めなくて見ているこちら側も緊張してゆく。ただ難しい話でないので、ラストの種明かしには、しっかりカタルシスがある。
監督は、「セックスと嘘とビデオテープ」、「トラフィック」、「オーシャンズ11」などのスティーヴン・ソダーバーグ。
脚本が「ジュラシック・パーク」(1作目)や最近の「ジュラシック・ワールド/復活の大地」、「ミッション:インポッシブル」(1作目)のデヴィッド・コープ。それで面白くないわけがないと思った。
今回はスパイもの。一筋縄にはいかないスパイものだった。派手なアクションシーンは皆無。ヒリヒリするような心理戦で緊張を高めてゆく。なかなか話が読めなくて見ているこちら側も緊張してゆく。ただ難しい話でないので、ラストの種明かしには、しっかりカタルシスがある。
マイケル・ファスベンダー演じる諜報員のジョージは、内部の裏切り者を見つける極秘任務(ブラックバッグ)に付く。容疑者は、妻の諜報員キャスリン(ケイト・ブランシェット)と同僚の4人。彼らを自宅のディナーに招待して、探りを入れるが…。
スパイの日常というか、スパイ夫婦の私生活を描いている。夫婦でお互いがスパイだと気が抜けない。でも結婚を維持してゆくには、知恵が必要で…。
マイケル・ファスベンダーとケイト・ブランシェットの重量級の役者が貫禄の演技で、リアルなスパイを演じている。それに元007役のピアース・ブロスナンが上司に。ダニエル・クレイグ版007のマネーペニー役のナオミ・ハリスも出ている。
かなり007を意識している。ただ雰囲気は映画「裏切りのサーカス」。地味でカッコいい。
音楽(デヴィッド・ホームズ)は、ラロ・シフリン(「スパイ大作戦」「ダーティハリー」などの音楽)を意識したような、昔ながらの「スパイ音楽」。そんなところもカッコよくて楽しい。
クライマックスは、銃弾1発で決まる。
スタイリッシュで、無駄がなく、テンポよくラストに向けてキリキリと話を詰めてゆく快感。
久々に、ソダーバーグ節を楽しんだ。
ブランシェットのちょっと無駄使い
地味でリアルな諜報戦が面白い。夫婦の信頼がカギ! ケイト・ブランシェットには役不足!もっとド派手に殺しまくってほしかった!
伏線が無いから何も推理出来ない
イギリスの国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)のエリート諜報員ジョージは、世界を脅威に陥れる不正プログラム・セヴェルスを盗み出した組織内部の裏切り者を見つけるという極秘任務を命じられた。容疑者は諜報員のフレディ、ジミー、情報分析官のクラリサ、局内カウンセラーのゾーイ、そしてジョージの妻で凄腕諜報員キャスリンの5人。ある夜、ジョージは裏切り者の動向を探るべく、容疑者全員をディナーに招待した。食事に仕込まれた薬とアルコールの効果で、容疑者たちの意外な関係性が浮かび上がるなか、ジョージは彼らに右隣の人に関するゲームを仕掛けた。さてどうなる、という話。
諜報員ジョージの推理を面白く観るのかもしれないが、伏線が無いから何も推理出来ない。
妻役のケイト・ブランシェットは魅力的だったが。
クラリサ役のマリサ・アベラは美しかった。
中盤以降から見応えあり
前情報ゼロで、評価が高いとだけ知り
行ってきました✨
スパイものと認識していましたが
全編会話劇のようで中盤までは
少々退屈に感じましたが、
嘘発見器の件くらいから
どんどん引き込まれていきます。
イギリスのイメージのまま
男性はジェントルな感じで
女性はエレガントで美しい。
アガサ・クリスティの推理小説を
読んでいるような上品さを感じる作品でした。
映画館で見るほどの内容では…
丁寧な説明省略の不親切、洗練
A313 ケイトブランシェット 銃を撃つのカッコイイ
2025年公開
あー力技がなく、緻密と言えば緻密なんやけど
メリハリがないなあ。現実の世界はこんなもんなんやろうけど。
マイケルファスベンダーいでたちがジジイ寸前。
ケイトブランシェット相変わらず艶っぽい。
いろんな伏線を張るけど無意味なのが多いのもなんだかなー
いくら酔わしたとはいえこんなにパートナーを罵倒するの?
まあ溜まってたんかも
平凡
60点
鑑賞 2025年10月2日 TOHOシネマズ二条
パンフ購入 ¥990
配給 PARCO
人狼ゲームと英国生活の景観を楽しみたい人におすすめ
700万ポンドは誰のもの?ブラックバッグは極秘任務。
2025年10月2日(木)
家内の指令を受け池袋TOBUへグレステンの包丁砥ぎに来る。グレステンは砥ぎのメンテナンス(有料)があり、切れ味が保てるのが良い。包丁砥ぎの待ち時間にTOHOシネマズ池袋で「ブラックバッグ」を。
ロンドン。国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)の諜報員ジョージ(マイケル・ファスベンダー)は、上司から極秘開発されたソフト「セヴェルス」を外部に流出させた犯人捜しの指令を受ける。容疑者は5人、そのうちの一人はジョージの妻で敏腕諜報員のキャサリン(ケイト・ブランシェット)だった。
ジョージは4人の容疑者を家に招いて妻と6人で食事会を開く。そして色々な事が判って来るが、指令を出した上司は毒殺されてしまう。果たして犯人は5人のうちの誰なのか。
諜報員ものなら世界を股にかけて活躍する事が多いが、本作は部内の犯人捜しなので室内でのシーンが多い。本部内、ジョージの自宅等、屋外もジョージが釣りに行く湖位だ。
海外に行くのは仕事で出張するキャサリンだけだし、エクスプロージョンがドローンからの攻撃1回だけ。銃撃は、ラストの真犯人が1発で倒される一撃のみ。変わった諜報員ものである。
NCSCと言う組織がMI-6ほど馴染みがない?のと、アクションが少ない分知的推理に重きを置いているかと言うと、ジョージが容疑者を嘘発見器にかけての問答はあるものの深みが足りない。展開が早く(上映時間94分)観る側が頭の中で情報を整理する前に話が進む。
じっくり推理を展開できる深みが欲しかったかな。
NCSCの幹部がピアース・ブロスナン、容疑者の一人が007でマネペニーを演じていた ナオミ・ハリスなどキャスティングも遊んでいるか。
全104件中、21~40件目を表示
















