「集中して観れば大筋は理解可能だけど・・・」ブラックバッグ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
集中して観れば大筋は理解可能だけど・・・
監督スティーブン・ソダーバーグ、脚本マイケル・コープの二重スパイを炙り出すミステリードラマ。
英国諜報部員の破格の年収を思わせるような優雅でスタイリッシュでクールなシャレオツ仕様。
マイケル・ファスベンダー主演の難解な映画と言うと説明されない暗喩がたくさん散りばめられた「悪の法則」を思い出すが、本作は短い尺にもかかわらず、直接本筋とは関係ないが如何にも意味ありげな会話ややり取りで必要な情報を迷彩的に隠し、説明も少なく、コードネームを交えた会話などで鑑賞者の情報処理能力を問うような内容。
さらにファスベンダーやケイト・ブランシェットが全く表情を変えない事も視覚的な情報を得ることができず難解度合いを上げている(ように思う)。
極端に言えば実際は何も起こっておらず、ほぼダイニングや会議室等の屋内での心理的な会話劇なので、頭を使う割には退屈でレビューが低い理由はわかる。
当然頭の悪い自分自身も拾いきれていない情報が山ほどあるはずだが、全て拾えたとしても観終わった後の爽快感や納得感は薄そうなのでもう一度観たいとは思わない。
ストーリーそのものについてレビューするとどうしてもネタバレに繋がってしまうので難しいが、あの夫婦は自分達が嵌められた事以外は基本全て気付いていると思って観るとある程度は整理しやすいのではないかと思う。
特に映画の半券を誰が捨てたかなんか途中からお互いがわかってたように思うしw
英国では「活け造り」がイリーガルってはじめて知った。
一度ちゃんとシメるか、元の姿に戻さなければ良いってことかな?
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