親友かよのレビュー・感想・評価
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脚本・演出が雑だよね。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」「ハッピー・オールド・イヤー」「プアン/友だちと呼ばせて」が面白かったから、期待してみたけど、正直残念だった。出演者は「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」の主役コンビだったので、嫌がおうに期待値は上がっていたのに勿体なかった。コメディ・タッチの部分とシリアスな部分の演出がバランスが取れておらず、ぎこちない。何より過剰な音楽押しが興醒めだ。見た目は華々しい近代化の成果と定着したかに見える民主化も、旧態依然とした旧来からの階層格差が「バッド・ジーニアス」と同様に垣間見られ、現実は厳しいのだと実感させられた。「タレンタイム」は今でも定着しているようですね。
親友だよ
男子の制服、半ズボンなんだー。
日本でも見やすい青春映画。おススメ。
今年145本目(合計1,686本目/今月(2025年6月度)8本目)。
いわゆる映画作りをテーマにしたタイの高校を舞台にした青春映画です。
日本と文化の異なる点は確かにありますが、隣国ではないにせよ仏教を大切にする等価値観が同じところが結構多いので、タイ映画(ベトナム等も同じだがベトナムってレア?)は比較的見やすい印象がありますね。日本の映画でも不思議ではないくらいです。
ストーリーそのものはここに書いてあることが6割くらいで残りの4割は、おっという展開に飛んで、そこで「そうきますか」というところです(多分ネタバレ扱いか)。ただそれも日本の考え方では理解もしなくもないし、十分ありかなといったところです。映画を見るにあたって必要ないわゆる「海外映画の場合の当該国の文化の知識度」は、国によっても違うし映画によっても違うし(極論、アクション映画等だとどこの国でも余り変わらない)いろいろですが、タイ映画とちょっと珍しいですが、日本でみてもなるほどなというところです。
採点にあたっては特に差し引く根拠までないのでフルスコアにしています。高校などで映画部(に相当するもの)に所属していれば有利かなという気もしますが、私の世代はともかく今でも公立高校だと映画部という「お金のかかるクラブ」は(公立高校だと)設置できないのかも(私立だと結構融通がききますが)。
構成、編集の素晴らしさが光る傑作青春映画
青春時代の楽しさ、悔しさだけでなく、
残酷さ、狡さ、自分勝手さなど美しくない負の感情も織り交ぜられるが、
全体的には明るく爽やかな色調で表現される。
前半は青年たちの映画制作の過程をコミカルに描く。
パロディやコント的なオーバーな表情、動作や音楽もありつつ、
多様な画面構成も相まってすごく楽しい。
なんといっても、親友の秘密が明らかにされ、一転シリアスな展開になる後半が凄い。
ラスト近く、冒頭シーン直前に時間軸が戻り、真相や親友ふたりの会話が明かされる。
さらに卒業式の上映会では、もしもの将来の世界と映画の制作現場を交錯させたカット、そして仲間たちの友情に思わず落涙。
最後は青年たちの明るい未来の予感で幕を閉じる。
どのシーンをとっても、青年たちの輝く瞳と笑顔が眩しく、美しく、
カット構成、編集の素晴らしさの傑出した青春映画でした。
ジェームス(涙)
問題を起こして高校を退学になったペーが、転校先の高校で出会ったジョーの短編エッセイをネタに映画をつくる話。
短編作品の受賞と共に、交通事故で亡くなるジョーから始まり、入試免除で大学進学出来るという謳い文句になびいたペーが、ジョーの映画をつくるといったことで盛り上がってしまい巻き起こっていく。
随分とコミカルなところから話しが転がり、中間が増えて題材もエッセイへと変わっていくけれど、まあ随分と丁寧だったり、それいりますか?なシーンもあったりと少々くどさも感じる。
そしてなかなか衝撃的な事実が突きつけられて、さてどうなるかと思っていたら、…っていうイメージということ?
それにしてもボーケーは良いイメージないてすけど、そんな何事もなかったかの様に?というか、ジョーのことを親友が書いたエッセイが題材ってことで良かったんじゃ?
面白くはあったけれど、まとめ方が強引というかご都合主義というか、なんかしっくり来なかったし、もうちょいシンプルで良かったのにという感じかな。
親友と呼べるのは、秘密を打ち明けた時から…
バッドジーニアズ」・「プアン」のバズ・ブーンピリヤ
監督初のプロデュース作品。
前2作がとても良かったので楽しみにしていたが、期待どおりの素晴らしい作品になった。
不慮の事故で突然亡くなった同級生の為に、彼を偲ぶ短編映画の制作に走する高校生達を描いた淡く甘酸っぱい青春映画。
若い彼等が力を合わせ映画制作を進めていくが、中々思うようには進まない。そんな活動を通して皆が成長していく様を描いている。
ペーの不真面目で狡猾な成り行きから始まったこのプロジェクトだが、結果的には皆迷いながら自分の行いを正して行動していく。
きれいな事ばかりでは無いのだが、大人になるに連れていつの間にか忘れてしまった無垢な純粋さや後ろめたさ、シンプルな欲望と苦しみ、打算では無い人を想う気持ちと自己愛等...。
そんな大人になる前の未だ心が整っていない若い主人公達の揺れ動く気持ちが、我々にも青春期を思い出させてくれる。
後半に、題名「『親友かよ・Not frends』の最初に我々が抱いていたイメージとは違う、本当の意味が分かる。
そして誰もが惹きつけられる明るい笑顔のジョーに、ボーケーの晴々しい笑顔が重なる。
とても切ないけど、酸いも甘いも含めた青春期を感じさせてくれるとても素敵な映画。
私も、少し前に亡くした友人を想って観させてもらった。
最後に、以前バズが監督として考えていることがありますと語っていた事がある。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」は"観客のための映画”でした。
「プアン 友だちと呼ばせて」は"自分のための映画”です。
次は"社会のためになる映画"を作りたいと思っているんです。娯楽以上の意味を持つ......と語っていた。
秘密を知っても友達でいられる?という問い。
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