「エゴ・クソ・ナンセンス」デコチン DECO-CHIN uzさんの映画レビュー(感想・評価)
エゴ・クソ・ナンセンス
クリックして本文を読む
中島らもは『今夜、すべてのバーで』『こどもの一生』しか読んだことないが、いずれも面白かったので鑑賞。
冒頭から、台詞回しや虚空を見ながら喋るなど、どこか舞台っぽい。
その中でエロやグロを混じえながらナンセンスなカットが続いて、ストレートなB級作品だと理解する。
しかしこれ、やたら演奏シーンが長い。
『THE COLLECTED FREAKS』のライブは謎のMV風インサートの他は変わり映えのない顔のアップばかり。
音が音源丸出しで、アテフリも適当なのも残念。
また、ヤクザやらボンテージ女やらのエピソードも挿し込まれるが、本編との関わりはナシ。
松本の心情変化に寄与したとも受け取れるが…
最後の決断も、理屈は分かるけどそこまでする?
特に陰茎を頭部に、しかも表面じゃなく脳に接合するとか意味が分からない。(成功率55%とか微妙に高いし)
彼なりの“覚悟”なのだろうけど、自ら選び取った形というのは彼らとまったく意味合いが違うと思う。
奇しくも数日前に小人のギタリストがいるバンド(名前忘れた)を見つけてしまっていた。
“ダルマ人間”に関しては『失踪トロピカル』という小説で結構な衝撃を体験してしまっている。
結合双生児も、未読ながら『灰燼巫覡』で見たばかり。
以上のことからインパクトが薄まった面は否めない。
とはいえ本筋は30分で済みそうな内容だし、エロはともかくグロは中途半端。
パンクって、そういうことじゃない気がするんよね。
白神役の医療用語をまくし立てるところは凄かった。
コメントする