「シナリオが陳腐」映画「F1(R) エフワン」 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオが陳腐
良いところ
ultra4DXのスピード感を活かす映像
F1のハイレベルな技術と戦略をみせてくれる
セナとかプロストとか名前だけで熱くなれる
?なところ
シナリオの都合に合わせたイベント発生
ストレスフルな進行
視界いっぱいどころか視界を越えた範囲の映像がultra4DXの魅力。それを万全に生かすだけの映像。画面の隅々まで見る、ということを捨ててもスピード感をとった演出。爆音と映像に没入するのに最適。せめて映画館で見た方が絶対にいい。とまあ、映画というよりも映画館をほめてる気もするが。
雑な言い方をすれば映像で満足できてるのでやたらと無駄なイベントは必要ない、シンプルにドライバー同士のドラマを見せて欲しいのにチームを見せようとして事故だらけ。取ってつけたようなラブシーン。作中のセリフじゃないがノイズだらけで集中できん。そもそもだな、F1のドライバー条件ってめちゃくちゃ難しいのにポンポン交代できる訳が無い。
一勝するのがこれほど名誉で難しいことを、丁寧に描いてることは素晴らしいと思う。コンストラクター、メカニック、ドライバーの全てが最高の仕事をしてやっと勝ったシーンは本当に良い展開だと思う。他のチームの姿がほとんど描かれてないから、その強さが分かりづらいが、どのチームも持てる力全てを叩き込んでる訳でどのチームにもドラマがある。
個人的にはラストレースは鈴鹿かモナコがよかったなー。
