「上質な「王道スポ根」」映画「F1(R) エフワン」 しーぷまんさんの映画レビュー(感想・評価)
上質な「王道スポ根」
IMAXではなく通常画角で鑑賞。
F1およびモータースポーツに関しては門外漢です。
また、近年でもモータースポーツに関する映画(「フォードvsフェラーリ」「グランツーリスモ」など)も未鑑賞です。
(それ関係の映画だと一番最後に見たのはジェームズハントとニキラウダの関係を好敵手的に描いた「Rush」でしょうか)
かなり上質かつ莫大な予算による映像技術を駆使したエンタメ映画として仕上がっていたと思います。
なおかつこの映画の私の感じた印象は「スポ根漫画みたい」でした。
いくつかそう思う点を紹介します。
①弱小チームの成り上がり
…まず物語の骨子からしてかなり「スポ根」です。
「かつて伝説に名を刻みかけ、今では各地の多種多様なモータースポーツで助っ人として日銭を稼ぐ日々のロートルが最下位に沈んだチームに加わり無名のルーキーやテクニカルスタッフ達と共に優勝を目指す」
というあらすじからしてスポ根漫画の定番なんです。
後述するテクニカル・タクティカルな部分にもあるんですが「最下位チームがいきなり優勝を争うまでに成長する」という荒唐無稽にも聞こえる要素含めて往年のスポーツ漫画によく似ています。
あとはロートルとルーキーやテクニカルスタッフの「時にぶつかり合いながら互いを少しずつ認めていく」みたいなのもど真ん中ストレートって感じです。
②門外漢にも伝わりやすいルール解説
…これはスポ根漫画の中でも近年の漫画に多い傾向ですが、
実況やテクニカルスタッフ達、時には素人(登場人物の家族など)の会話によってルールや状況の説明をスムーズに行う感じも「スポ根してるなぁ」と感じました。
特に序盤に主人公のソニーがダーティプレーをかましまくるのですが、ここら辺の説明やそれらが終盤のドキドキの展開に繋がっていく感じも近年の本格的な取材に基づいたスポーツ漫画に多い傾向だと思います。
(F1ファンからするとダーティ過ぎてペナルティ食らうだろと突っ込まれてるみたいですが、私も「コイツヤってんなぁ!w」と笑いつつ観ていました)
③友情・努力・勝利
…もうジャンプ漫画のお約束みたいな展開で大体物語が進んで終わります。
最後に見せる「自己犠牲」と「チームプレイの結実」なんてホント「スラムダンクか」と思わせる程です。
ここら辺は展開が読め過ぎて好き嫌い分かれるかと思いますが、私は近年でも珍しくスポ根してるハリウッド映画(まあ年に何十本も観てるわけじゃないですが)でした。
一応気になった点として「ソニーとジョシュアの絆が深まるまでのプロセスが長過ぎ」とか「ケイトとソニーの関係はもっとドライで良いかな」とか「ジョシュアのマネージャー浮かれすぎだしなんなら邪推し過ぎてジョシュアの邪魔してねぇか?」とか、総じてもう少しタイトにした方がもっと没頭できたとは思います。
またF1ファンの方からすると「そんな展開はあり得ない」とか、
逆に「モデルになったであろう話が随所に散りばめられてる」とか、
知ってたら知ってたで全然見方が変わってくるとも聞き及んでいますが、
とりあえず門外漢の私からしたらF1という「過酷で危険なスポーツ」以上の印象がなかったコンテンツに興味を持たせるくらいの求心力はあるエンタメ映画でした。
全然事前知識無くても(逆にない方が?)楽しめる方が多いと思うお勧めの一本です。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。