「胸熱!格好いい男の生き様とは!」映画「F1(R) エフワン」 ノブさんの映画レビュー(感想・評価)
胸熱!格好いい男の生き様とは!
ブラッド・ピット主演の文字通りF1を舞台にした人間ドラマ。
ジョセフ・コシンスキー監督。「トップガン マーヴェリック」のスタッフ結集ということで期待していた映画。
長い間ブラッド・ピットの映画を見ていなかったのですが、いつのまにか渋さも出ていい俳優になりましたね。
ソニー・ヘイズはまさしくそんな彼にぴったりの役でした。
かつてF1ドライバーとして将来を有望視されていたソニーはレース中の事故で重傷を負い、表舞台から姿を消す。その後ギャンブル依存症となり(具体的な描写はないが)、今でも現役レーサーとしてバンで生活しながら各地を転々としている。
そんな彼にかつてのチームメイトで今はF1チームのオーナーであるルーベンがドライバーとしてチームに来ないかと声をかける。
誘いを受けたソニーは低迷するチームにやってくるが、新人ドライバージョシュアやチームスタッフと衝突するもドライバーとしての腕は確かなものを見せつける。
マシンで勝てないとみると経験値を活かし違反すれすれの行為で泥臭く勝負するソニー。
そんなソニーの実力を認めつつも反発するジョシュア。この年齢も離れ、人種も異なる二人の距離がなかなか縮まらないのがうまい演出。最新のトレーニング機器で訓練するジョシュアに対しジョギングとボールで反射神経を鍛えるソニーのアナログ感。
あるレースでついにジョシュアに勝つチャンスが訪れる。しかし、最後の直線まで待って追い抜け!というソニーの指示を聞かず無理に勝負に出たジョシュアの車はクラッシュし車体は炎上する。炎に包まれるなか必死にジョシュアを救出するソニー。大怪我を負ったジョシュアの母親から責められるソニーだが一切弁解せず非難を受け入れる。
黙って責任を背負い込むソニーの姿に痺れる。
そしてジョシュアが抜けたチームをソニーが奮戦しポイントを稼ぐ。
ついにジョシュアも復帰するが、それでも二人の間には溝がある。
ピットクルーのリーダーでF1のマシン開発担当のケイトはそんな二人を呼びポーカーをして二人の溝を埋めようとする。
自分が勝ってたのにわざと負けたふりをしてジョシュアに花を持たせるソニー。
ここもいい場面でした。
そして投資家による策略によって最新のマシンが使用できなくなったレースでソニーは怒りの走りでクラッシュし怪我をしてルーベンにあることがバレてしまう。。。
命を賭けてまで走るソニーの熱さに観ているこちらまで熱くなってくる。
投資家からチームのオーナーというポジションを打診されるが、そんなことには興味はないしソニーはチームを裏切るような男ではないのである。
信頼関係が築き上げられた中、ついに最終レースに挑むソニーとジョシュア。
もう最高でした!私の好きな胸熱な展開!
そして自分の役割を終え再び旅に出るソニー。
地位とか名誉にしがみついたりせず、チームをジョシュアに任せ、風の如く去っていく。
うーん、ブラッド・ピット格好良すぎでしょう!
痺れました!