「この映画の主役はF1というステージそのもの」映画「F1(R) エフワン」 aossさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の主役はF1というステージそのもの
ジョン・ウィックの銃に弾を込めるシーン、エヴァのヤシマ作戦で撃鉄をあげるシーン、キングスマンで装備を揃えるシーン、私はそういう器具の扱いが洗練されたシーンが好きです。このF1の映画も、そういう車に関するプロたちによる洗練されたシーンがこれでもかというぐらい詰め込まれています。人間よりも車、人間ドラマよりもF1という大会全体の動き、流れに重点が置かれており、まるでその場に参加しているような臨場感があります。ここまでF1の大会そのものをリアルにフューチャーした映画は珍しいと思います。
もちろん主人公たちが勝っていく点は御愛嬌。
通常、視聴者に共感しやすいよう分かりやすい敵を作るものですが、この映画ではほぼでてきません。ほぼレースのみに参加している人たちだけで、お祭りのように盛り上げているのは制作陣のなせる技でしょう。
ただし、いくらジョン・ウィックの銃に弾を込めるシーンが好きでも、それがあまりにも多用されると辛くなってしまいます。なんとか音楽で印象を変えようとしていましたが、後半まで画作りに代わり映えがなく、車が好きじゃないと正直盛り上がりにくい……と感じました。それだけが残念でした。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。