劇場公開日 2025年6月27日

「ブラッド・ピットの決めポーズと決め台詞に痺れる」映画「F1(R) エフワン」 清藤秀人さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ブラッド・ピットの決めポーズと決め台詞に痺れる

2025年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

興奮

F1(R)の全面協力の下、世界チャンピオンにも輝いた現役F1(R)ドライバーがプロデューサーとして参加し、本物のサーキットコースで撮影したというカーレース映画は、だからと言って、「なるほど本物だ!」となるほどこちらに正しく比較検討する知識がない。ここ数年、同じくスピードレースを舞台にした作品、例えば『ラッシュ プライドと友情』(2014年)や『フォードvsフェラーリ』(2020年)や『フェラーリ』(2024年)等、実在のドライバーや企業オーナーに特化した作品の方が、より入りやすかった気もするし。そんな風に物語の前半はただただ臨場感を楽しむだけの時間が動体視力を試すかの如く過ぎていく。

しかし、ブラッド・ピットが演じる伝説のドライバーが仲間のために現役復帰を果たしてより個性を発揮し始めると、なんとなんと、映画は問答無用にピットのかっこよさを堪能する作品へとシフトしていく。ところどころの決めポーズと決め台詞は、そう、『トップガン マーヴェリック』(2022年)でトム・クルーズがやっていたスターだけに許された演技パターンの踏襲だ。同じ製作チームが関わっている本作を"陸のトップガン"と呼ぶのは、そんなわけで理に叶っているのだ。

今や年に数本しかない正真正銘のハリウッド大作が猛暑の夏を駆け抜けていくのだ。

清藤秀人
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