劇場公開日 2025年9月19日

「いかれた設定と意外と熱い展開」鬼才の道 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 いかれた設定と意外と熱い展開

2025年9月24日
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鑑賞方法:映画館

生きている人間を怖がらせることが幽霊のステータスになるという死後の世界の設定が面白い。その年に一番怖がらせた女幽が表彰されるなんて、なかなかいかれている。その女幽だけでなく、プロデューサーや周りのスタッフも存在しているところも、映画やドラマの世界っぽい。
怖がらせたいのか、笑わせたいのかはわからないが、私は基本的にコメディとして笑いながら観ていた。一人の幽霊が、存在が消えないよう女幽としての活躍を目指す流れが実は王道の青春映画っぽい。主人公の彼女が何かを乗り越え、成長していく姿は、こんな世界観なのに意外と感動的だったりする。さらにはチームものとしての面白さも感じる内容だった。なんかあの結束力は悪くなかった。
でも、所詮は幽霊が人間を怖がらせる話。しょーもないなと思うが、意外と楽しく鑑賞してしまった。まだまだ映画のアイデアってあるんだなと感じる。深みなんか全然ないが、楽しんでしまったからには評価をそれなりにせざるを得ない。

kenshuchu