愛されなくても別にのレビュー・感想・評価
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原作 ・監督・脚本 この映画は女性の手によって創られています
不幸の定義は人それぞれ
宮田・江永も家庭トラブルを抱えてるにも関わらず木村は「不幸じゃない」と定義し親に宗教のことをバラシ親のもとに連れ戻すのは理解できなかった。木村にとって宗教は唯一の救いだったのにそれから切り離すのは本当に本人のため?よくない稼ぎ方をしてるならまだしもコンビニバイトで賄えるくらいしか宗教に貢いでないってことだよね。それなら推し活してる人と変わらないのでは。
江永が宮田に「私とやれる?」って聞いて「男とか女とかじゃなくて人間が無理」って答えて「宮田の人間扱いしてくれるとこ好き」って言ったのなんとなく分かるなあ。江永は初対面の人ともホテル行くくらい貞操観念が低くて身体にしか価値がないって思ってたんだろうな。でも江永は体を売る仕事はしたことなかったのかな?宮田に「体を売ること考えなかったの?」「そういう稼ぎ方してる人もたくさんいるよ」って言ってたのは何だったんだろう。自分が母親に言われたこと?
あの首締め男が捕まらなかったのだけモヤモヤする。確かに親が殺されて辛いのは分かるけどその娘を殺そうとするのは違うでしょ。江永の父親は娘が死んでも悲しまないだろうし。「彼も被害者だから」で警察呼ばなかったの、自分はそれでいいかもしれないけど殺人未遂男がそのへんに歩いてるとしたら怖いし。
コスモ様に「親は大事にね」って言われて中指立てる江永がよかった。あそこで家庭環境悪いのを察知して「親と縁を切ってもいいのよ。あなたはあなたの人生」的なセリフを言えば信者獲得できたかもしれないのにそこは自分の思想を押し付けるのね。でもそれを木村には言わなかっなのかな?木村はコスモ様に救われたって言ってたけど、だとしたらコスモ様は木村に「親は大事にね」とは真逆のことを言ったってことだよね。
そう、親の愛は絶対とか、育てられた恩をとか言う人はどこにも居るけど...
それぞれ違った依存を描く映画。迷ったらおススメ。
今年164本目(合計1,705本目/今月(2025年7月度)13本目)。
※ 鬼滅の刃を見てからになりますが、憲法論的な内容がない映画は見てもレビュー対象外です。
※ 見ておいて何なんですが、1日25上映とかすごいですね…(新作ですら1日1作品とかになってる)。
こちらの作品です。
何らかの意味で依存であったり、過去に何らかトラウマを抱えている女性(がメイン)の物語です。この意味で緩い意味でのシスターフッドにも分類はされえます。
細かいところはちゃんと描かれている一方、完全に最後まで描ききることがなく、結末は自分で考えてね、という部分があり、この意味においてフランス映画っぽいなとも思ったところです。
やや気になった点として、原作が小説だったと思うのですが、「普通そう読まない」名前の方が結構多いので、誰が誰を指すのかよくわからず序盤混乱する部分がまぁあるかなという部分はあります(ただ、明らかに読めない名前はなく、「言われればそうかな」くらいにとどまる)。この部分は何らか配慮があっても良かったかもしれません。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/主人公に親の介護義務があるかどうかについての問題提起が不十分)
この点、成人したものは親への介護・援助義務は「経済的義務で足りる」、換言すれば、自分の全生活をささげて介護する義務まではないと解されますので、社会人として独立したいならそうすればよいだけです(広義の意味でのヤングケアラー問題にもあたる)。この点、明らかに命の危機が明確な問題で放置すると保護責任者遺棄との関係も問題になりますが、この「母親」はいわゆる依存症に近い状態であり、本人からすれば、適当な病院を紹介するなどのほうが妥当ではなかったかなとも思えます。
(減点0.2/心裡留保の善意第三者対抗要件)
心裡留保は、善意の第三者には対抗できません(相手方には善意無過失まで要求)。
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馬場ふみかさん、素敵でした。
前半ライトな「あんのこと」、後半ハードな「ネムルバカ」
他の映画のついでに、なんの予備知識もなくフラフラっと見た映画なのですが……
かなりよかったです。
様々なタイプの毒親に悩まされる3人の女性の物語で、親に搾取される南沙良さん、親からの過剰な干渉で道を外れそうになる本田望結さん、ガチの毒親の被害を受けながらも力強く生きる馬場ふみかさんたちが登場します。
物語上、均等に描かれているわけではないですが、毒親との付き合いは「あんのこと」に匹敵し、結果行き着く果てに生まれるシスターフッドは「ネムルバカ」を思わせる怪作です。
若干ツッコミどころはありますが、物語の力強さの前ではほぼ気にならず。縁と運とタイミングで出会えた素晴らしい作品だったと思っています。
愛してるなんて簡単に言うな
3人の大学生が毒親から逃れようとする話し
南沙良の母親役またまた河井青葉(あんのこと)にも出てたけど今回は大人しめいまいち中途半端 安易過ぎる他にいないのか?
別れた夫から養育費貰って娘からも生活費貰って奨学金も使って最悪な毒親。
何かあると愛してるって言うし嘘だろ!
愛してると言って働いてほしいだけじゃん。
私の母も少額だけどお年玉使われてたから少し分かる。
お金に対して執着ある人だった。
馬場ふみかはヤンキー役被害者息子に2回も殺されそうになるし本田望空もきさらぎ駅と違い宗教にハマる大学生を熱演親が離婚すると子供に目がいってしまうのは良くある話し離婚してないけど家もそうだったから感情移入出来た。
全体的に悪くないけどバイト先の男性が普通人なのが良かった凄く面白くはないかなぁ
ほぼ有名な人が出てないから淡々って感じ
互いのことを思いやる姿に感動してしまう
原作は未読。
女性が自分の居場所を見つけようとする物語は魅力的だ。傷ついた人が前を向こうとする姿に心を動かされるからだと思う。2人の大学生が同居する話といえば、今年観た「ネムルバカ」を思い出す。部屋でゆるい時間を過ごすシーンは似たところはあるが、本作はかなり異質な映画だ。
宮田の境遇はかなり不幸だ。性的なものに対する嫌悪感を抱くのもわかる。でも、江永の境遇はさらに酷かった。そんな2人が同居することになるきっかけはトラブルだったが、徐々に心を通わしていくことになる流れ。江永が中指立てて、宮田がそれを止めるところは、2人の関係性を象徴するシーンで好きだ。江永が水の中に入ってくるシーンも。あれだけ心を閉ざしていた2人が互いのことを心配し思い合う姿を見るだけでこみ上げるものがある。
そして、最後に宮田がしっかりと言い放つシーン。自立に向けて大きな一歩を踏み出したことに感動した。宮田がんばったね!と言いたい。これから彼女たちが愛する人を見つけられるのか、誰かに愛されることになるのかはわからない。正直難しいかもしれない。でも、少なくとも居場所が見つかったことを喜びたい。やはり、居場所を見つけた女性の姿は魅力的だった。
南沙良と馬場ふみかがよかった。こんな幸薄い感じの南沙良もいい。あの睨みつけた目つきに芯の強さを感じる。馬場ふみかも気怠そうなあの雰囲気がとても似合っていた。2人とも今後が楽しみな俳優だ。
高評価のレビューにつられて、鑑賞してみた。
“もっと観てたい”って久々に思えた映画だった
ストーリーも演技も良い
公開している映画館が少ないけど評判いいので鑑賞です。
まず、ストーリーがいい。
生ぬるくない。酷い。胸糞悪いくらい。
よくある20歳の青春映画ではない。
ちょっとやりすぎ感もあるけど、よくもこんなに不幸な女子が集まるな。
それでいてらポップなところもあって良いバランス。
2人のボソボソ喋るキャラも良かった。
いろいろ映画館で映画観たけど、最前列で身振り手振りを付けて誰かと喋っているおじさんがいて集中出来なかった。かなり怖い。とても注意できるような感じではない。一人で喋ったり、立ち上がったり、退出したり戻ったり。何するか分からない。
怖くて退出することも出来ず。
退出しても怖すぎて店員さんな対応するのもどうかなと。警察呼ぶレベル。
怒りより恐怖。
お金払っているのか。チケット買って入れるのか。
鑑賞中はスマホ禁止だろうけど、SNSとかで通報するシステムが必要かな。防犯カメラも必要かな。
良い映画だったので残念。ホラーじゃなくて良かったけど。
傑作
南沙良さんが好きなので何気なく鑑賞してみたが、近年でトップクラスに良かった。
宮田と江永という2人の異なる形で親からネグレクトを受けている2人。
そんな同じような苦しみを抱えている2人がいわば普通じゃない状況の自分のような人を見つけて、互いを助け合っていく。
一見するとよくある話のように見えるが、登場人物の心情が細かく描かれているため、どんどんと作品に引き込まれていった。
この世界のどこかでは当たり前にありそうな光景。
そんな中で宮田と江永が自分の辛さを吐き出せる相手を見つけられて、一緒に生きていこうとする。それぞれ過去に決別し、未来に向けて歩んで行く。
エンディングの宮田がとあるセリフを笑顔で言って、2人で歩んでいくラストがとにかく最高。
青春と呼ぶには余りにヒリヒリしている
前向きとかとは違うんだろうけど、 強くて、 人のせいにしなくて、 ...
前向きとかとは違うんだろうけど、
強くて、
人のせいにしなくて、
自分に対して嘘がなくて、
いい意味で野生的、みたいな
清々しくて凛々しくて潔くて
境遇は大変なんだけど、
なんか憧れてしまうような、
そしてとてもピュアな人たちの映画でした
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