「埋もれがちな作品ですが秀作です!」愛されなくても別に ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
埋もれがちな作品ですが秀作です!
多くは語らず、軽やかで、だけど鋭い。
その作品のメッセージを全て言い当てる、
唯一無二のレビューをお書きになるレビュワーさんのお付けになった、本作のタイトル
「子離れできない(しない)親の諸相」ってのが、ものすっっっごく気になったので観て来ました。
(↑インパクト大!じゃないですか?!w)
(私も身に覚えがあるからかな-_-b
干渉し過ぎと自覚あり-_-b
ガクブルしながら行って来た
ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
で。。あらあらビックリ!
「あの娘は知らない」の井樫彩監督だった!
原作は「響け!ユーフォニアム」の武田綾乃先生の同名小説だった!
&
馬場ふみかちゃん、伊島空君、南沙良ちゃん出てた!!
109シネマはあまり行かないので、本作ノーマーク、フライヤーももらっていなかったので、出会えて本当に良かったと思える作品でした。
刺さりました!観れて良かった!
○○○○さんありがとごじゃましたm(__)m
親ガチャなんて言葉、出始めた当初は"うまいこと言うな"なんて思った記憶。
今はもう浸透していて、若者が軽〜いノリで発しているのを見たりもする。
"親ガチャハズレ"
そんなコミカルな要素も含む響きだから、
スルスルと通り過ぎて行きがちだけど。。
とても深刻ですよね。
ハズレを引かされた子供達の気持ちを想像すると、苦しくて辛く、自分の無力さに落ち込むばかり。。
作中の親達は明らかに毒親!バカ親!であるからわかりやすくアウトだけど、
最近だと毒親用語?として
①「カーリングペアレント」
②「ヘリコプターペアレント」
なんて言葉も聞いたりします。
①子供の行動を、ほぼ全て先回りしてお膳立てしてしまう親。
②常に子供の身近にいて何か起きれば即座に急降下!
子供に駆けつけて助ける親。
一生懸命に子育てしている熱心な親に見えなくもないケド。。
度を越せばコレだって立派な毒親です。
子の考える力、芽を摘んでいる事に気付かない。
そしてそんな環境で何の疑いもなく育った子はやがて。。
ママ〜!ママ〜!な立派なスネ夫スネ子になるだろうし、パートナーにもアレやれコレやれの大人子供になるのだろう。
そんな大人が子を持った時。。
負のスパイラル誕生デス。。
何が言いたいのかというと、子育てって、
子供が1人の人間として、親亡き後も、自立して、生きていけるようにするのが最終点
(目標)だと思うのです。
だから子供であっても、バブ時代除くある程度の年齢になったら、1人の人間として自覚させ、こちらも接しなければいけないと思います。
子供は親の所有物ではない。
それに気付かない事がどんなに愚かで悲劇を産む事に繋がるか。。
本作も、境遇が違う3人の女の子が出て来ますが、それぞれが違うタイプの毒親持ちで
"親ガチャ"ハズレ組。
心に深い傷を負っていました。
みんな親は選べない。
3人が3人共、不憫で可哀想で見ていられなかった。
宮田は江永と、江永は宮田と出会えて救いはあったし、少しの希望・未来も見えましたが、、、
現実ではそううまくは行かないでしょう。
斜め前のおばさまが私の分まで豪快に泣いておられましたが、もう本当にね。
届くのならば私が手を差し伸べてあげたくなりました( ; ; )
こんな親なら捨ててもいい。
だけど大学生では難しいよね。
だけど親でも捨てていいんだよ。
逃げていいんだよ。断ち切っていいんだよ。と、言ってあげたい。
どんな手段を取ってでも自分を大切に、守ってあげて欲しい。
他人を頼って欲しい。
他人だからこそ助けになれる事があるんだよと、大きな声で伝えたい。
現実でも心が壊れかけている子供達に届くといいなと願わずにいられなくなりました。
沙良ちゃん、ふみかちゃん凄いのひと言!
感情が揺さぶられてしんどかった。
この2人は今までも良かったけど、これからがもっともっと化けそうで注目です!!
本田望結ちゃん!こちらも凄かった!
ちょっとふっくらした?あの感じがアクア!!
(水宝石って書くらしい(°▽°)
というキャラにぴったりだった。
過干渉な毒親(池津さん)からの支配から逃げる為に行き着いた先が新興宗教。。。
苦し過ぎて。。:(´ཀ`)
フェードアウトしてしまった彼女のあの後が気になる。。
教祖のおばさんがとりあえず怖すぎて怖すぎた(°▽°)
信者の皆さんも怖すぎた(°▽°)
筒井真理子さん「波紋」の緑命会みたいで怖すぎて逆に笑えた(°▽°)
もう青葉さんはあんな役ばかりで警戒心MAXなのと、お久しぶりな池津さん、IWGPのジェシーを思い出した(^。^)
ジェシーなら絶対に良い母さんになると思ったけど、アクア母は、子の為子の為!って、
ありゃ〜厄介だわぁぁぁー( ̄∇ ̄)
親ガチャは確かにありますが、すべてをそのせいにするべきではないとも思います。
宮田は自らの意思でその繋がりを絶ち切れたが、木村は…
そしてそれが(契約など法律•制度面で)現実的に可能になる20歳の誕生日をラストに持ってくるのも示唆的でした。
言い訳にするだけでなく、自ら選んで行動しろ、と。
私は基本的にどちらかといえば個人的鑑賞記録のつもりで書き込んでいるので、言い回しに癖があったりで、多分読みたくないと感じる方も多いと覚悟(?)してます。
勿論プロではなく、単なるかなり偏った映画好きです。
ところで、他の方にもコメントしたのですが、あの教祖様は陰のMVPじゃないですか?真綿で包んだような上から目線、共感してると見せかけて押し付けてくる圧、もう思い出しても寒気がします、というくらい見事な役作りだったとおもいます。
毒親女優といえば「金子差入店」の名取裕子がなかなかの怪演でしたが、本作には年齢的に無理かな?
お邪魔します。
コメントありがとうございました。
いえいえ、大変光栄に存じていますが、何しろ帰路電車立ったままスマホ打ち(他作品でも基本的には同様)で本当に単なる思いつきなので逆に申し訳ないような…