「家族とは?を問うガールズムービーの新境地」愛されなくても別に ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
家族とは?を問うガールズムービーの新境地
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全く情報を入れずに鑑賞。
坂元裕吾監督によるガールズムービー的な作品かと
思っていたら、真逆の社会問題に鋭く切り込んだ作品で
正直、面食らった。でも、それは良い意味で。
冒頭からの宮田(南沙良)の母親(河井青葉)による
経済的・精神的な虐待にウンザリ😩
愛してるという表層だけの薄っぺらいセリフには宮田も
私も閉口レベルだ。それに気づかない母親はもはや家族で
はないと思う。
宮田を窮地から救う江永(馬場ふみか)をキツい家族との
過去を背負っているし、命を狙われたりする。
江永を救う宮田の存在が救いになるし、
この二人が二人にとっての家族になっていく姿も見事に
描いている。
本田望結演じる木村も宇宙様という宗教にどハマりし、
その背景には母親による過保護があり、
ある意味、彼女も宮田と江永に救われる。
ラスト近くで宮田が母親に放った一言、
「家族やめます」
は、強烈に母親に突き刺さったに違いない。
終始重苦しい雰囲気の作品ではあったが、
ラストの宮田と江永のショットには救われた思いで、
良い鑑賞後感であった。
ガールズムービーの新境地を見た気がする。
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トミーさんのコメント
2025年7月7日
共感ありがとうございます。
最初、バイト同僚の男がウザさ全開でしたが、最後の方ではいい奴?に。観客も二人と同じ様に和らいで来たって事ですかね。バイトらがお客さんが来ると、ガラッと口調が変わる所が可笑しかったですね。