「「愛されること」を、否定したいのか肯定したいのかがよく分からない」愛されなくても別に tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
「愛されること」を、否定したいのか肯定したいのかがよく分からない
毒親に虐げられてきた女子大生たちの物語なのだが、母親の復讐のために登場人物の1人を殺そうとする男が出てきたり、愛されることの大切さを説く新興宗教の教祖様が出てきたりと、どうにも話が散漫で、なかなか焦点が定まらない。
台詞の中には、「愛されることは呪い」だとか、「不幸比べをしていると自ら不幸になる」だとか、「愛されなくても幸せに暮らせればいい」だとかの印象的なフレーズがあるものの、どれも表面をなぞるだけで、深みが感じられないのは残念としか言いようがない。
母親から金銭的に搾取されている主人公や、過干渉の母親によって支配されている同級生については、「確かに、こんなことで苦労している若者はいるのだろうな」と思えるのだが、父親が飲酒ひき逃げ犯で、母親に売春を強いられたことのある友人の境遇は別格で、彼女の両親だけが画面上に姿を現さなかったこともあり、リアリティを感じることが難しかった。しかも、そんな彼女が、働きもせずに、1人で大学に通っているという設定は、果たして必要だったのだろうかという疑問も残る。
タイトルや、物語の経緯からは、「愛されなければならないという強迫観念から解放されよう」みたいなことがテーマなのかとも思ったが、その割には、深い愛情で結ばれた主人公と友人のバディムービーになっていて、「人は一人では生きられない」みたいなメッセージが感じられるラストからも、結局、「愛されること」を、否定したいのか肯定したいのかが、よく分からなかった。
なるほど!
水族館とか、水槽とか、バスタブとか、確かに「魚」が、何かの意味を持っていたのかもしれませんね。
でも、その意味が何なのかは、分かりませんでしたが•••
自分にもよく解りませんし、そういう意味なのか解りませんが熱帯魚の水槽。コレは愛とはちょっと違いますよね、いつの間にか殖えてるし。そういう関係なのかな?とちょっと思いました。